「時間差」熱中症に注意!プールでも中枢神経や内臓に後遺症が出ることも…。

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7月3連休明けの18日、関東を中心に危険な暑さとなった。東京都心では午前9時過ぎの時点で35℃を超え、最高気温は37.5℃と今年一番の暑さに並んだ。16日は35.3℃、17日は36.2℃だったので、3日連続の猛暑日となった。

東京消防庁管内では18日、4歳から95歳までの男女73人が熱中症の疑いで救急搬送され、うち2人が重症だった(午後3時までの速報値)。

暑いときは熱中症に気をつけたい。

 

  • 熱中症発症の時間差
  • 熱中症は “クセ “になるのか?

以上の2点について詳しく解説する。

 

症状が現れる時間が異なる「時差熱中症」とは? 

 

今年の夏に注意が必要なのが“時差熱中症”です。

済生会横浜市東部病院 患者支援センター長の谷口英喜医師によると、「熱中症は24時間程度で発症するため、クーラーの効いた部屋で仕事をしていても、急に具合が悪くなるケースがあります。夜、暑い部屋で寝ていても、数時間後に突然発症することもあるそうだ。

暑い場所から涼しい場所に移動したから大丈夫というわけでもなく、さまざまなタイミングで症状が現れることもある。

 

頭痛、吐き気、食欲不振…。二日酔いに似た症状が出たら、熱中症を疑ってください。

目安としては、飲酒していなくても「二日酔いっぽい」症状があれば要注意だ。

 

具体的には、「頭痛、吐き気、食欲不振、体力の低下などいつもと違う症状があり、過去24時間以内に暑かった記憶があれば、今年は熱中症を疑ってください」と谷口医師は話しています。

 

これらの症状が出て「おかしいな」と感じたら、積極的に水分補給と休養をとることが大切だ。

 

その体調不良は、もしかしたら “翌日熱中症 “かもしれません…。元気が出ない、疲労感が続く。

 

さらに「翌日熱中症」というケースもある。暑い環境下で適切なケアを怠ると、翌日まで症状が続くこともある。

 

どういうことか、あいち小児保健医療総合センター小児救命救急センター 副センター長の伊藤友弥医師に聞いた。

 

前日に暑い環境で活動し、十分な水分摂取や休息をとらなかった場合、体内の水分や塩分が失われます。そうなると、疲労感や倦怠感が翌日まで続くことがあります。

 

熱中症は気づかないうちに発症していることもあるので注意が必要です。

 

油断は禁物です! 熱中症はプールでも起こります。

 

熱中症はプールでも起こります。今月7日、千葉市の小学校でプールを利用した児童11人が軽い熱中症になり、6人が病院に搬送された。

 

日本スポーツ振興センターによると、小中学校のプールで発生した熱中症は2017年度までの5年間で179件。状況別では、水泳中に発症したケースが最も多く92件。その他、プールサイドで60件、更衣室で9件、活動終了後に18件発生しているケースもあります

 

水の中は涼しいから」と油断しがちだが、これが “落とし穴 “なのだ。

 

プールという落とし穴… 体温が上がりやすく、熱が体内にこもりやすい。

 

谷口先生によると、水中での運動は陸上よりも運動量が増え、むしろ体温が上がりやすい。陸上では汗を蒸発させることで体温を下げることができるが、水中では汗が蒸発せず、熱が体内にこもってしまうといいます。屋外のプールでは、直射日光だけでなく水面からも熱が跳ね返ってくるし、水の中なので喉が渇いても気づきにくい。

 

そのため、30分から1時間おきに木陰などで休憩をとり、しっかりと水分を補給することが大切だ。冷たい濡れタオルを首筋に当てるのも、体温を下げるのに効果的だと言われている。

 

プールや海水浴で遊んでいると、30分や1時間はあっという間に過ぎてしまうので、特に子どもに対しては、大人がタイマーをかけていても声をかけるなどして注意することが大切です。

 

熱中症はくせ”になる… 後遺症が続く可能性も.。予防対策が大切です。

 

重度の熱中症になると、後遺症が残る可能性もある。

 

谷口医師によると、熱中症の後遺症として、脳をはじめとする中枢神経系の障害、疲労感、めまい、頭痛などが長く続くことがある。重症になると、臓器障害で人工透析が必要になる人もいる。熱中症の怖さは「一度かかると繰り返す人が多い」ことです。

 

熱中症の症状はとてもつらいので、一度かかると「治るまでが大変」と思ってしまうかもしれません。熱中症にならないためには、冷房をつける、休憩をとる、水分をしっかりとるなど、さまざまな対策をとりましょう。   

 

松本総務大臣は7月18日、「7月9日までの1週間に熱中症で救急搬送された人は3964人で、例年に比べて非常に多い」と発表した。

 

この暑さはもはや “災害レベル “と言われている。今晩も日中の暑さで熱中症の症状が出る可能性があります。エアコンの使用と水分補給を心がけましょう。

 

(2023年7月18日午後4時30分頃放送の「news every.知りたい」より!

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