
茅の輪くぐりで厄払い!おばちゃんが教える由来とやり方
あんた、茅の輪くぐりって知ってるか?まあ、若い子は知らん人も多いやろうけど、これがなかなか深い話やねん。6月の終わりになったら、あちこちの神社で大きな輪っかが出現するんやけど、あれが茅の輪や。
おばちゃんも毎年やってるけど、なんか知らんうちに「今年も半年過ぎたんやなあ」って実感するし、心がスッキリするねん。まあ、関西弁で言うたら「気持ちがシャキッとする」ってとこかな。
今回は、この茅の輪くぐりについて、由来からやり方まで詳しく教えたるわ。これを読んだら、あんたも茅の輪マスターになれるで!
茅の輪くぐりって何やねん?
茅の輪くぐりっていうのは、6月30日に全国の神社で行われる「夏越の祓(なごしのはらえ)」っていう行事のメインイベントやねん。茅(ちがや)っていう草で作った大きな輪をくぐって、半年分の悪いもんを払い落とすんや。
まあ、現代風に言うたら「心のデトックス」みたいなもんやな。正月から6月までの間に溜まった疲れやストレス、失敗したこととか嫌なことを全部リセットして、後半戦を元気に乗り切ろうっていう先人の知恵や。
この輪をくぐるときは、「左・右・左」と8の字を描くように三度くぐるのが基本。なんで8の字かって?それは後で詳しく説明するけど、要は「しっかり清めなさい」っていう意味やねん。
おばちゃんが初めて茅の輪くぐりを見たときは、「なんやこの大きな輪っかは?」って思ったけど、実際にやってみると不思議と心が落ち着くねん。科学的な根拠はないやろうけど、「気持ちの問題やから効果がある」んや。
茅の輪くぐりの由来は古代のお話から
この茅の輪くぐりの由来は、『備後国風土記』っていう古い書物に出てくる話が元になってるねん。これがまた、人情味あふれるええ話やねん。
昔々、疫病の神様であるスサノオノミコトが旅の途中で一夜の宿を求めてきたんや。最初に尋ねた金持ちの兄の家では「怪しい旅人は泊められへん」って断られてしもうた。まあ、今でもありそうな話やな。
ところが、貧乏やけど心優しい弟の蘇民将来(そみんしょうらい)は、「うちは貧乏やけど、よかったらどうぞ」って快く迎え入れてくれたんや。この辺りは、大阪のおばちゃんの「困った時はお互い様」精神と一緒やね。
スサノオは蘇民将来の優しさに感動して、お礼にこう言うたんや。「あんたの子孫に災いが及ばんよう、茅で作った輪を腰に付けておきなさい」って。これが茅の輪の始まりやねん。
この話、現代でも通じるところがあるやろ?人に優しくしたら、めぐりめぐって自分に返ってくるっていうのは、古今東西変わらん真理やと思うわ。
平安時代になると、この風習は宮中でも行われるようになって、国家的な年中行事になったんやって。つまり、天皇さんもやってはったっていうことやね。それくらい大切な行事やったんや。
茅の輪くぐりのやり方:初心者でも安心やで
さて、茅の輪くぐりのやり方やけど、初めての人でも大丈夫。おばちゃんが丁寧に教えたるから、心配せんでええよ。
まず、茅の輪の前に立って一礼する。これは神様に「これからお邪魔します」っていう挨拶やね。大阪のおばちゃんでも、よそのお宅にお邪魔するときは「こんにちは」って言うやろ?それと一緒や。
次に、以下の順番でくぐっていく:
1回目:左まわり 輪をくぐったら左に回って、元の位置に戻る。このとき、「水無月の夏越の祓する人は千歳の命のぶというなり」っていう和歌を唱える神社もあるけど、覚えてなくても大丈夫。心の中で「今年前半の悪いことを払ってください」って思うだけでええねん。
2回目:右まわり 今度は右に回って元に戻る。これで「現在の穢れを祓う」意味があるんやって。おばちゃんは「今抱えてる悩みも一緒に持ってって」って思いながらくぐってる。
3回目:また左まわり 最後にもう一度左に回る。これで「未来の厄災を防ぐ」っていう意味になるんや。「これから先もよろしくお願いします」って気持ちでくぐるねん。
この「左→右→左」の動きで8の字を描くことになるんや。8の字は無限大のマークにも似てるし、「永遠の幸せ」を願う意味もあるんやって。まあ、理屈はどうでもええねん。大切なのは気持ちや。
最後に、正面に戻って神前で一礼・参拝する。お賽銭を入れて、「今年後半もよろしくお願いします」って挨拶するんや。
服装は特に決まりはないけど、神様に会いに行くわけやから、あんまり派手すぎん格好がええやろうね。おばちゃんはいつも「ちょっとそこまで」の格好で行ってるけど、それでも十分や。
いつどこで体験できるん?
茅の輪くぐりは、毎年6月30日の「夏越の祓」に合わせて、全国の神社で行われるねん。でも、神社によっては6月下旬から7月上旬まで茅の輪を設置してるところもあるから、当日行けなくても大丈夫やで。
大阪やったら、住吉大社、大阪天満宮、生根神社なんかでやってるし、関西では京都の上賀茂神社や下鴨神社、奈良の春日大社なんかも有名やね。
東京の人やったら明治神宮や神田明神、九州の人やったら太宰府天満宮とか、全国どこでも見つけられるはずや。
最近は、コロナの影響で「密」を避けるために、期間を長めに設定してる神社も多いねん。だから、6月30日にこだわらずに、自分の都合のええ時に行ったらええんや。
神社に行く前に、ホームページやSNSで開催情報をチェックしておくのがおすすめやで。時間帯や特別な注意事項があるかもしれんからね。
おばちゃんのおすすめは、平日の朝早めに行くことや。人が少ないから、落ち着いて参拝できるし、神様とじっくり向き合える気がするねん。
茅の輪くぐりの意味:なんでこんなに効果があるん?
茅の輪くぐりは、ただの迷信やと思う人もいるかもしれんけど、実はちゃんとした意味があるねん。
まず、茅(ちがや)っていう植物自体に意味があるんや。この草は生命力がめちゃくちゃ強くて、古来から神聖な力が宿るとされてきたんやって。まあ、雑草として見たら厄介な存在やけど、それだけ強い植物やから、邪気を払う力があるっていうわけや。
茅の輪をくぐることで得られる効果は、こんな感じやねん:
半年分の穢れの浄化 正月から6月までの間に溜まった疲れ、ストレス、失敗、嫌な思い出なんかを全部リセットできるんや。現代風に言うたら「心のデトックス」やね。
無病息災・健康長寿の祈願 これから先も元気で過ごせるように願うんや。特に夏は体調を崩しやすいから、この時期に体調管理の意識を新たにするのはええことやと思う。
厄災・疫病除け 今のご時世、疫病除けは特に大切やろ?コロナもそうやけど、いろんな病気から身を守ってもらえるように祈るんや。
心身のリセットと気持ちの切り替え これが一番大きいかもしれんね。忙しい日常から離れて、自分を見つめ直す時間を作るんや。静かに輪をくぐることで、過去の失敗や不安を手放して、未来への一歩を踏み出す力をもらえるねん。
おばちゃんが思うに、現代人は忙しすぎて、自分と向き合う時間を作らへんのよね。でも、茅の輪くぐりは強制的にそういう時間を作らせてくれるから、それだけでも価値があるんちゃうかな。
科学的な根拠がどうこうより、「気持ちの問題」として効果があるんや。プラセボ効果って言うたらそれまでやけど、心が軽くなったり、やる気が出たりするのは確かやから、それでええんちゃう?
おばちゃんの茅の輪くぐり体験談
おばちゃんも最初は半信半疑やったんやけど、友達に誘われて住吉大社に行ったのがきっかけやった。
その年は仕事でトラブルがあって、家族の体調不良も重なって、正直かなり参ってたんや。「もう今年は散々やなあ」って思ってたときに、「茅の輪くぐりでもして、気分転換しよう」って誘われたんやね。
最初は「こんなんで何が変わるん?」って思ってたけど、実際に輪をくぐってみると、不思議と心が落ち着いてきたんや。特に3回目の左まわりのときに、「まあ、後半戦はきっと良くなるわ」って前向きな気持ちになれたんやね。
それから毎年続けてるけど、茅の輪くぐりをした年は、なんとなく後半の運気が良い気がするねん。まあ、気のせいかもしれんけど、「気のせい」でも効果があるんやったらそれでええやんか。
特に印象に残ってるのは、コロナ禍で初めて茅の輪くぐりをした年やね。みんなマスクをして、ソーシャルディスタンスを保ちながらやったけど、それでも「みんなで一緒に厄を払ってる」っていう一体感があって、心強かったわ。
現代人にこそ必要な「節目」の意識
現代人は忙しすぎて、季節の変わり目とか、時間の節目を意識することが少なくなってるやろ?でも、人間には「区切り」が必要やねん。
茅の輪くぐりは、1年を前半と後半に分けて、「ここで一旦リセットしましょう」っていう合図なんや。これって、現代のストレス社会を生きる私たちにとって、すごく大切なことやと思う。
特に、SNSで他人と比較して疲れたり、仕事のプレッシャーで心が重くなったりしがちな現代人にとって、「立ち止まって、祈って、整える時間」は必要不可欠やねん。
茅の輪くぐりは、そんな時間を強制的に作ってくれる。神社っていう特別な空間で、静かに自分と向き合える貴重な機会なんや。
まとめ:今年の後半戦に向けて
茅の輪くぐりは、単なる古い風習やない。現代を生きる私たちにとって、心の健康を保つための大切な習慣なんや。
半年分の疲れやストレスを祓って、新しい気持ちで後半戦を迎える。これって、とても合理的で現代的な考え方やと思わん?
もしまだ茅の輪をくぐったことがないなら、今年はぜひ挑戦してみてや。やり方は簡単やから、身構える必要はないねん。ただ、神様に挨拶して、輪をくぐって、お礼を言うだけ。
大阪のおばちゃんが保証するわ。きっと心がスッキリして、「よし、後半戦もがんばろう」って気持ちになれるで。
古い知恵と新しい時代をつなぐ、それが茅の輪くぐりの本当の意味やと思うねん。あんたも一緒に、日本の美しい伝統を体験してみようや。
人生には節目が必要。茅の輪くぐりは、その節目を大切にする日本人の心の現れなんや。忙しい現代やからこそ、こういう時間を大切にしたいもんやね。
