「加齢だけが原因じゃない!?世界で増える難聴の落とし穴」WHOは世界11億人の若者に難聴の恐れがあると発表しています。この記事では、日常生活で支障をきたす難聴の意外な原因と、予防法を紹介します。
男性は40歳過ぎから、女性は40代半ばから更年期にかけて加齢による難聴の兆候が現れるとされています。20代などで加齢による難聴の症状が出ることは通常はないが、状況によっては起こりうると石井医師は言います。
聞こえの悪さに不安を持つ20代・40代・60代の3人に集まってもらい、どの程度聞こえが悪くなっているかまずはデシベル計で調査しました。
テレビの音量を徐々に上げていき、心地よく聞こえたところで札を上げると、通常セミの鳴き声程度の音である70デシベル前後が適切な音量だということがわかりました。それ以上の音が心地よく聞こえると、聞こえが悪くなっていると先生は言います。
調査の結果、3人共70デシベルをオーバーで、難聴になっていたことがわかりました。音は鼓膜を振動させ、その振動が耳の奥にある蝸牛に伝わり、その中にある有毛細胞が振動を電気信号に変換し、脳で音として感じることができます。この有毛細胞が何らかの原因で脱毛したり傷がつくと音の振動を正確に脳へ伝えることができず、難聴になってしまいます。
60代の畑さんは5年前から検温終了の音が聴こえないそうで、石井医師は「おそらく一番高い8000ヘルツの周波数帯の音が聴こえなくなってきている。年齢とともに落ちる難聴として有名」などと話しました。有毛細胞は場所によって認識する音の高さが違う。常に音が入ってくる蝸牛の入り口は傷つきやすく脱毛しやすいため、高い音が聴きにくくなります。
このような症状は加齢性難聴と言い、70代が近づくに連れ、高い音が大きな音出ないと聞き取りづらくなるというデータもあるそうです。さらに加齢性難聴の特徴として「カ行」「サ行」「タ行」「ハ行」の言葉が聞き取りにくくなり、コミュニケーションに支障が出ることもあるそうだ。
40代に多い難聴の原因とは? 内耳のむくみに注意しよう
あなたは40代で、朝は聞こえが良いのに夜になるとテレビの音が聞きにくくなったり、人の声が聞き取りにくくなったりすることはありませんか? それは内耳のむくみが原因かもしれません。 内耳のむくみは、疲れやストレスが原因で自律神経が乱れ、内耳にあるリンパ液が過剰に溜まることで起こります。 このリンパ液は、音を脳に伝える蝸牛と、身体の平衡感覚や速度を司る期間の働きを保つために必要なものですが、むくみが起こると内耳全体が圧迫され、音を伝える有毛細胞にダメージを与えてしまいます。 その結果、聞こえが悪くなったり、耳鳴りやめまいが起こったりするのです。
内耳のむくみは、加齢だけではなく、生活習慣にも関係しています。 特にメタボは要注意です。 内耳には多くの血管が通っており、メタボが原因で動脈硬化が起きると、酸素や栄養が届かず、内耳の機能が低下してしまう可能性があります。 そのため、内耳のむくみを予防するには、適度な運動や睡眠、バランスの良い食事など、健康的な生活習慣を心がけることが大切です。
また、イヤホンやヘッドホンの使用にも注意が必要です。
イヤホンやヘッドホンは、音の振動を直接耳の中に入れるため、有毛細胞に負担をかけます。 長時間や大音量で聞き続けると、有毛細胞が傷つきやすくなり、難聴の原因になります。 世界保健機関(WHO)は、世界の若者の11億人に難聴の恐れがあると発表しています。 その主な原因は、イヤホンやヘッドホンの使用です。 イヤホンやヘッドホンを使うときは、1時間以上聞き続ける場合は10〜15分の休憩を挟むことや、音量を60%以下に設定することがポイントです。
難聴は、他人事ではありません。
難聴になると、コミュニケーションや生活の質が低下するだけでなく、認知症のリスクにもなります。
聞こえが悪くなると、音が入ってこなくなるため、脳のネットワークが萎縮して認知症になるのではないかと言われています。 そのため、難聴の予防や早期発見、早期治療が重要です。 耳の不調を感じたら、耳鼻咽喉科を受診しましょう。 また、中耳炎や耳掃除のしすぎなど、難聴を引き起こす可能性のある要因にも注意が必要です。
40代は、仕事や家庭で忙しい時期ですが、自分の耳の健康にも目を向けてみませんか? 内耳のむくみによる難聴は、生活習慣の改善で予防できるものです。 耳のケアをして、快適な聞こえを保ちましょう。
いつでもどこでも超簡単!難聴予防に期待ができる体操
難聴予防に期待ができる体操を紹介。
石井先生が考案した、難聴予防に期待できるオリジナル体操「耳の筋膜プリプリ体操」があります。この体操は、耳のまわり、首まわりなどがあたたかくなり、リラックスできるとされています。耳を外にひっぱり、ひじを後ろや下へひっぱり、1日3回行うという方法で、血管に密接に繋がっているため、和らげると血流が良くなり、身体が温まり、難聴の予防につながると言われています。ストレス緩和や疲れの回復にも繋がるそうです.
石丸さんはこの体操をやってみて身体が温まったと言います。被災地でも好評だったそうです.
また、難聴予防や進行を抑える食材として、緑色の野菜や玄米、豚レバーなどが多く含まれるビタミンB群が挙げられます。そばやバナナに含まれるマグネシウムも有毛細胞の代謝を良くするため、難聴の予防・抑制に効果的です。ただし、1個だけ集中して食べるのは間違いで、バランスよく食べることが重要です