秋は体調を崩しやすい季節。布団以外にもダニやカビが潜んでいる場所は多い。日本人の2人に1人は何らかのアレルギーをもっていると言われていますが、秋は1年で最もダニによるアレルギー反応が増える季節です。そこで、意外なところに潜むダニやカビを徹底調査。
危険な秋のアレルギー ダニ・カビ・花粉・寒暖差
今日のテーマは「意外なところに潜んでいる」です!秋のアレルゲンは家の中」です。本日のコメンテーターは、アレルギー治療のスペシャリスト、海老澤先生です。
体には免疫システムが備わっていますが、本来無害なはずの物質に対して免疫システムが過敏に反応し、鼻水やくしゃみを引き起こすのがアレルギーです。
危険な秋のアレルギー: 家庭の意外な場所に潜むダニを徹底調査
秋のアレルギーの温床となりやすいのが家庭だ。秋の2大アレルギーはダニとカビ。特にダニのアレルゲンはこの時期に最も多く発生する。ダニアレルギーの多くは大人になってから発症するという。そこで、ダニが潜む意外な場所を対策とともに紹介する。
リビングでは、カーペットがダニの温床になります。繊維の1本1本にさまざまな汚れが付着しており、空気中の湿気を吸収するため、ダニにとっては好都合な環境なのだ。しかし、この状態がアレルギーを引き起こすのではなく、ダニの糞がアレルギーを引き起こすのだ。糞に混じった消化酵素がアレルゲンとして影響するのだ。ダニアレルギーはアレルギー性鼻炎や結膜炎、喘息発作を引き起こすため、生命を脅かすこともある。
ダニアレルギー対策で重要なのは掃除である。間違った掃除方法はアレルギーの悪化につながります。
掃除のプロ直伝 アレルゲンを一掃 正しい掃除の仕方
お掃除のプロから正しいお掃除方法を教えていただきます。カーペットの掃除のポイントは、掃除機をゆっくり動かし、手前に引くこと。ほとんどの掃除機はブラシが手前に回転するので、手前に引くことでホコリやダニをかき出しながら掃除機をかけることができます。
掃除機をかける際に重要なのは、窓を閉めることだ。掃除の前に窓を開けると、アレルゲンが風に飛ばされて逆効果になる。窓を開けて換気するのは掃除の後だ。
危険な秋のアレルギー、まさかの食べ物にダニ?七味唐辛子
七味唐辛子には虫除け効果がありますが、乾燥しているため効果が弱まっていて、放置しておくとダニを呼び寄せてしまいます。
また、お好み焼き粉は保存状態が悪いとダニが繁殖することがあり、ダニが繁殖したお好み焼き粉で調理すると、最悪の場合、アナフィラキシーショック症状を引き起こすこともある。そのため、七味とうがらしなどの調味料は、ビニール袋で二重にして冷蔵庫で保管するのが望ましい。
家庭の意外な場所に潜む危険な秋のアレルギーダニ本棚
本は紙の繊維でできているため吸湿性があり、また手垢がついているため、本棚はダニが繁殖しやすい場所です。
軍手を2枚重ねにして、ストッキングのつま先をで覆えば、ストッキングの静電気がホコリを吸着し、本棚の掃除が楽になる。
秋の危険なアレルギー 家庭の意外なところに潜むダニ 化粧ポーチ
化粧ポーチにもダニが潜んでいることがある。
化粧ポーチの中にはファンデーションなどの粉類が入っているため、人間の油脂を好むダニがいる可能性があります。こまめな洗濯と乾燥が重要な対策だという。
カビは実は秋に繁殖する/秋の花粉 スギ・ヒノキだけじゃない!第3の花粉ブタクサ
ダニだけでなく、秋の季節はカビも気になる。秋雨が秋に高温多湿をもたらすため、カビがよく繁殖するのだ。カビには様々な種類があり、目や鼻、気管などに影響を及ぼし、気管支喘息の症状を引き起こすこともある。
特に、革靴やスリッパはカビの栄養源が豊富なため、玄関はカビが大繁殖している可能性があり、その他、食器棚も湿っている可能性があるので、乾燥・除湿対策が大切だという。
また、ブタクサやオオアワガエリなどの植物が花粉を飛散させ、花粉症の症状を引き起こすこともあるので、秋の季節は花粉にも注意したい。秋の植物は花粉の飛散距離が短いので、これらの植物が多い場所には近づかないことが大切です。
危険な秋のアレルギー 秋の不調は気温のせい?気温差によるアレルギー
気温差によって起こるアレルギー症状。寒暖差アレルギーの人は、大きな温度差による刺激で鼻の粘膜の血管が広がり、くしゃみや鼻水などの症状が出ます。正しくは血管運動性鼻炎といいます。
原因はアレルゲンではないので、症状は似ているがアレルギーではない。通常のアレルギーと見分けるには、目のかゆみがあるかどうかが最もわかりやすい。寒暖差アレルギーの対策は、口や鼻の粘膜を冷やさないこと。日頃からマスクをして対策しましょう。症状を認識し、適切な対策をとりましょう。
寒冷過敏性アレルギー 対策は?温熱じんましん 寒冷じんましん
温度差によるかゆみ 寒冷じんましんの原因と対策は?
急激な温度変化による体のかゆみは、寒冷じんましんと呼ばれる寒冷差アレルギーの一種です。アレルギー症状を引き起こす物質であるヒスタミンは、寒さによって皮膚が刺激され分泌されることでじんましんを引き起こす。
また、皮膚を急に温めたときにも分泌されることがあり、これを温熱じんましんといいます。厳密にはアレルギーではない。対処法は、体を温めて安静にすることで落ち着く。寒冷刺激を防ぐために、首を温める。急激な温度差を避けることが最良の治療法である。
症状がひどい場合は病院に相談する。油断せず自分の体調管理に努めてほしい。