
あんたら、今年の6月暑すぎへん?うちの近所のおばちゃんたちも「もう夏やん!」って言うてるけど、ほんまにもう真夏みたいな暑さやんか。エアコンをガンガンつけて電気代もバカにならんし、そんな中でふと思ったんよ。
「今年のお米、ちゃんと育ってるんかな?」
うちら大阪人の主食といえばお米やんか。たこ焼きも大事やけど、やっぱり毎日食べるのはご飯やで。そのお米が、この異常な暑さでどないなってるか、めっちゃ気になったから調べてみたんよ。
そしたらな、これがけっこう深刻な話やったわ。今日はそのへんの話を、おばちゃん目線でわかりやすく話していくから、最後まで付き合ってや!
今年の6月、ほんまにヤバい暑さや?
まず最初に言うておくけど、今年の6月は本当に異常や。気象庁が発表してる数字見たら、びっくりするで。
東京でも6月の第2週で平均最高気温が33℃やて!普通やったら6月なんて25℃くらいのはずなのに、いきなり5℃も高いねん。これ、うちらの感覚で言うたら「8月の暑さが6月にきた」っちゅうことよ。
熊谷とか岐阜なんてもっとひどくて、36℃とか記録してるもん。もう猛暑日やがな!梅雨入り前やのに、この暑さは何なん?って感じよ。
うちの知り合いの農家のおっちゃんに聞いたら、「こんな6月は60年生きてきて初めてや」って言うてたわ。そのおっちゃん、戦後生まれで農業一筋でやってきはった人やから、その人が「初めて」って言うくらいやねんで。これはほんまにただごとやない。
気象庁の人らも「太平洋高気圧がいつもより強く張り出してる」とか「偏西風の蛇行で熱波が居座ってる」とか難しい言葉で説明してるけど、要するに「今年は特別やばい」っちゅうことやん。
そして一番怖いのが、これが今年だけの話やないかもしれんっちゅうことよ。IPCC(気候変動の専門家の集まりみたいなもんや)の報告書読んだら、今後もこんな「6月から猛暑」な年が増えるって書いてあるねん。
つまりな、今年の暑さは「たまたま」やなくて「これからの普通」になるかもしれんのよ。そう考えたら、ちょっとゾッとするやろ?
お米にとって暑すぎるとどないなるん?
さて、本題のお米の話や。お米って、実は意外とデリケートな作物なんよ。うちらは当たり前のように毎日食べてるけど、ちゃんと育つためには温度とか水とか、けっこう細かい条件が必要なんやて。
特に大事なのが「登熟期」っちゅう時期。これは穂が出てから米粒が実るまでの期間のことなんやけど、この時に暑すぎると大変なことになるねん。
どないなるかというと、「白未熟粒(しろみじゅくりゅう)」っちゅう、要するに「ちゃんと育たへん米粒」がいっぱいできてしまうんよ。これができると、お米が白く濁ったり、割れたりして、見た目も味も悪なってしまうねん。
平均気温が28℃を超えると、もうアウトなんやて。米粒の中にデンプンがうまく入らんようになって、ふっくらした美味しいお米にならへんのよ。
そんで、これは農家さんにとっても死活問題やで。等級が下がったら市場価格もガクンと下がるから、収入に直接響くもん。一生懸命育てたのに、天気のせいで値段が下がるなんて、ほんまに気の毒やわ。
2023年には九州で猛暑と水不足が重なって、収穫量が平年より1割以上も減ったっちゅう話もあるねん。1割って聞いたら少なく感じるかもしれんけど、全国のお米の1割やで?それだけ減ったら、値段にも影響してくるやんか。
うちらが普段何気なく食べてるお米も、実は気候の変化にめっちゃ左右されてるんやな。考えてみたら当たり前の話やけど、改めて聞くとちょっと心配になってくるわ。
農家さんの生の声を聞いてみた
せっかくやから、実際に農家さんがどない感じてるか、いくつか声を紹介するで。これがまた、めっちゃリアルで心に響くねん。
新潟の南魚沼で代々お米作ってはる佐藤さん(60代)は、「6月なのに、もう8月みたいな暑さだよ」って言うてはった。コシヒカリで有名な産地の人がそない言うんやから、ほんまに異常なんやろうな。
佐藤さんによると、今年は苗の時点からもう影響が出てるんやて。「例年よりも苗の葉色が薄いし、水の吸い上げも悪い。もう既に不安しかないよ」って苦笑いしながら話してはったわ。農家さんの「苦笑い」って、ほんまに切ないもんがあるな。
宮崎の井上さんっちゅう女性の農家さんは、水管理で大変な思いをしてはるみたい。「気温が高すぎて、水が田んぼに入ってもすぐ蒸発する。朝晩の管理だけじゃ追いつかない。夜中に水を見に行く日もある」って。
夜中に田んぼ見に行くって、想像しただけでも大変やわ。しかもそれが毎日続くんやから、体力的にもしんどいやろうし、精神的にもきついと思うわ。
山形の農協では、もう「暑さ対策講習会」を3回も開催してるんやて。遮光ネット(日よけのネットやな)の設置方法とか、田植えの時期を調整する方法とか、水温の管理とか、できる限りの工夫を農家さんに教えてるらしいわ。
でも農協の職員さんも「自然が相手では、できることに限界もある」って本音を漏らしてはる。ほんまにそうやと思うわ。人間がどんなに頑張っても、天気だけはどうにもならんもんな。
こういう話聞いてると、普段何気なく食べてるお米が、どれだけ多くの人の苦労と工夫で食卓に届いてるかがよくわかるわ。ありがたいことやで、ほんまに。
暑さに強いお米があるん?
さて、暗い話ばっかりしてても仕方ないから、希望のある話もしよか。実は最近、「暑さに強いお米の品種」っちゅうのが開発されてるねん。これがけっこうすごいんよ。
農研機構(国の農業研究機関やな)とか各地の県立農業試験場で、高温に負けへん品種をバンバン作ってるねん。科学者さんたちも頑張ってくれてるわ。
有名なのが「にじのきらめき」っちゅう品種。この名前だけでもなんかキラキラしててええやん?九州とか中四国で育てられてるんやけど、暑くても白未熟粒ができにくいように改良されてるねん。
2023年の猛暑の時も、普通の品種と比べて収穫量の減り方が少なかったし、品質も良かったんやて。これは心強いわ!
他にも山形の「つや姫エース」、福井の「越南200号」とか、各地でその土地に合った暑さに強い品種を作ってるねん。「つや姫エース」なんて、もともと美味しいことで有名な「つや姫」の進化版やから、味も期待できそうやな。
ただな、新しい品種には課題もあるねん。既存の品種と比べて味がちょっと違ったり、育て方に慣れが必要やったり、農家さんが新しいやり方を覚えなあかんかったり。
でも、農家さんにとっては「やらない」っちゅう選択肢はないやんか。だって、今までのやり方では通用せへんかもしれんのやから。みんな必死で新しいことに挑戦してはるんよ。
うちらも、新しい品種のお米が出てきたら積極的に買うて応援したいもんやな。農家さんが安心して新品種を作れるように、消費者も協力せなあかんと思うわ。
うちらにも何かできることあるん?
「農家さんが大変なのはわかったけど、うちらにも何かできることあるんかな?」って思う人もおるやろ。実は、けっこうあるんよ。
まず一番簡単なのが、地元産のお米を選ぶことやな。大阪やったら大阪産、関西やったら関西産のお米を買うようにするねん。これ、地域の農業を支援することにもなるし、遠くから運んでくる必要がないからCO₂の削減にもなるんよ。一石二鳥やで。
それから、さっき話した暑さに強い新品種のお米も、見つけたら積極的に買うてみよか。最初は味が違うかもしれんけど、慣れたら案外美味しく感じるもんやし、農家さんの励みにもなるからな。
あと、これは直接お米に関係あらへんかもしれんけど、気候変動を少しでも抑えるために、日常生活でできることもあるやん。エアコンの設定温度を1℃上げるとか、食材を無駄にせんようにするとか、小さなことやけど積み重ねが大事やと思うわ。
うちも最近、ご飯を炊きすぎて余らせることが多かったから、反省して適量を炊くようにしてるねん。お米を作ってくれはる農家さんのことを思ったら、無駄にするのは申し訳ないもんな。
それと、周りの人にもこういう話をするのも大事やと思うわ。「今年のお米、気候変動で大変らしいで」とか「地元産のお米買うようにしてるねん」とか、井戸端会議のネタにしてもええやん。
みんなが少しずつでも関心を持って、小さな行動を起こしたら、きっと大きな力になると思うねん。
でも、そんなに悲観することあらへんで
ここまで読んでもろて、「お米の未来、大丈夫なん?」って心配になった人もおるかもしれんな。でもな、そんなに悲観することあらへんと思うわ。
だって考えてみ?日本人って、昔からいろんな困難を乗り越えてきたやんか。戦争があって食べ物がなかった時代も、自然災害があった時も、みんなで知恵を出し合って乗り切ってきたんよ。
今回の気候変動だって、確かに大変やけど、科学者さんたちが新しい品種を開発してくれてるし、農家さんたちも新しい技術を取り入れて頑張ってはるし、うちら消費者も応援できることがあるやんか。
それに、お米って何千年も日本人が育ててきた作物やで?その長い歴史の中で、きっといろんな気候の変化を乗り越えてきてるはずや。今回だって、きっと新しい方法を見つけて乗り切れると思うねん。
ただし、「誰かがなんとかしてくれる」って他人任せにしたらあかんと思うわ。みんながそれぞれの立場で、できることをやっていくことが大事やな。
農家さんは新しい技術や品種に挑戦して、研究者さんは更に良い解決策を見つけて、うちら消費者は応援して理解を示す。そうやってみんなで協力したら、きっと道は開けると思うねん。
最後に:お米は日本の宝やで
長々と話してきたけど、最後に言いたいのは「お米は日本の宝や」っちゅうことやな。
お米って、ただの食べ物やないねん。日本の風土で育って、日本人の文化と一緒に歩んできた、まさに「日本の象徴」みたいなもんやと思うわ。
おにぎり、お寿司、チャーハン、リゾット… お米があるから、こんなにいろんな美味しいもんが食べられるんやもん。お米なしの日本なんて、考えられへんわ。
そのお米が、気候変動で危機に瀕してるって聞いたら、黙ってられへんやろ?うちらの食卓、子供たちの将来にも関わる話やからな。
でも心配するだけやなくて、できることから始めたらええねん。地元産のお米を買う、新しい品種を応援する、食べ物を大切にする、気候変動について考える… 小さなことやけど、みんなでやったら大きな力になるで。
今年の猛暑は確かに大変やけど、これをきっかけに、お米と農業と気候変動について、もっとみんなが関心を持ってくれたらええなと思うわ。
うちらおばちゃんも、たこ焼きと同じくらいお米を大事にしていこうやないか!毎日の食卓に感謝して、農家さんを応援して、未来につなげていきましょうや。
ほんまに、お米がなかったらおばちゃんも力が出えへんからな〜。みんなでお米を守っていこうね!
