危険な胃腸の病気 機能性ディスペプシア,大腸憩室炎の原因を解明!

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春から初夏にかけては、胃腸に負担がかかりやすいシーズン。

寒暖差や生活環境の変化などで自律神経が乱れやすく、胃腸に不調が出やすいのだとか。

そこで今回は、胃から小腸・大腸まで「消化器」について徹底リサーチ。

意外と知らない消化器の役割や気をつけたい病気などを専門医に教えてもらいました。

 

消化器の旅

口から始まる食物の消化は距離にして約9m、時間は24〜48時間。食道の長さは約25cmで、食べ物の進む速さは1秒間に4cmほどで、約6秒で胃に着く(液体の場合は6秒より早い)。

そのときの筋肉の動きを蠕動運動といい、歯磨き粉をチューブから絞り出すように、食道の

筋肉を収縮させて胃へと食物を送る。たとえ無重力状態にあっても食べ物は胃に到達する。

胃の入り口には逆流性食道炎を発症する場合があり、ゲップや咳などがきっかけで胃酸が

食道に逆流し食道が炎症を起こす。

放置すれば食道がんのリスクが上昇、胃酸が分泌されやすい脂肪分が多い食事をすると

なりやすい。

食道から送られてきた食べ物は胃酸によって消化し腸へ送り出される。食べ物はここで3〜6時間ほど停滞する。

胃酸は1回の食事で0.5〜0.7L分泌され、1日では1.5〜2.5L分泌されている。

胃は生活習慣などが乱れると様々な病気になる事があり、慢性胃炎の主な原因はピロリ菌の

感染とされている。

胃がんは慢性胃炎を放置すると発生すると言われ、塩分のとりすぎや喫煙、過度な飲酒などの生活習慣が要因となるという。

がん化の部分であるポリープがあっても初期状態だと自覚症状が出ない。

自覚症状が出る頃には胃の中の半分以上をポリープが占めてしまっている状態となる。

日本消化器がん検診学会によれば自覚症状がなくても50歳以上の人は2年に1回の内視鏡検査がおすすめ。

胃がんは内視鏡検査でも異常が出ないが、気をつけたい病気として機能性ディスペプシアが

ある。

 

機能性ディスペプシアとは?

機能性ディスペプシアを患ったことがある西野さんはいままでにない強い胃の痛みを感じる

ようになり、おかしいと感じるようになるも1〜2分すると治った。

バリウム検査の結果は問題なし。後日内視鏡検査を受けたところ、声が出ないほどの激痛だったにもかかわらず

異常は見つからなかったという。

機能性ディスペプシアとは胃痛などの症状が慢性的に続いているが内視鏡検査などでは原因が見つからない症状。

原因のほとんどはストレスで、胃はストレスの影響を受けやすい臓器である。

西野さんもコロナが流行しはじめてからストレスを感じるようになったという。

ストレスを感じると自律神経が乱れ、胃に不調が起きる。対策としてはバランスの良い食事を朝昼晩食べること、睡眠を6時間以上とること。

そして医者との人間関係・信頼関係を築くことも大切。

機能性ディスペプシアで、体験者は胃の痛みを訴えていたが他にも胃もたれやお腹が張る

といった症状もあるなどの症状があると医師は語る。

ストレスで胃の蠕動運動が弱くなることで胃もたれやお腹の張りが起きるという。

機能性ディスペプシアのセルフチェックは、少量しか食べていないのにすぐ満腹になる、食後胃もたれしたり重くなったりする、みぞおちあたりに痛みがある、強いストレスを感じることがある、

スパイスのきいた辛いものを好むようになった。

1つでも当てはまる場合、その不調その症状が1か月以上続いている場合機能性ディスペプシアの可能性があるという。

食べ物を食べると通常胃の上の方が膨らむが、機能性ディスペプシアになると胃の上の方が

膨らまないためすぐ満腹になる。

高島さんはすぐ満腹になり胃の上の方が膨らむが、その後食べられるとのこと。スパイスの

きいた辛いものを好むというのは普通ではない食べ物を好むということ。

ストレスなどで心理的に異常な状態の可能性があり、体調の変化が考えられる。

 

十二指腸潰瘍

胃を通過して最初に辿り着くのが小腸の入り口となる十二指腸。

膵液と胆汁によって食べ物をより細かく消化する役割がある。

十二指腸潰瘍は、過度な飲酒や喫煙やストレスが原因と考えられている。

十二指腸から奥へ進むと輪っか状のヒダが多数ある。

ヒダの表面には高さ1mm程度の絨毛があり、水分と栄養分の吸収が役割。

小腸内部の表面積はテニスコートとほぼ同じで、消化された食べ物と接する機会が増える

ため、栄養吸収の効率が高い。

絨毛の表面には微絨毛という部分があり、食べ物に含まれる栄養素はそれぞれ専用の入口に入って吸収される。

小腸では、糖やアミノ酸やビタミンなどの栄養素を5時間から8時間ほど掛けて吸収する。

小腸を通過すると、大腸に辿り着く。大腸の主な役割は、消化物から小腸で吸収しきれなかった水分とミネラルを吸収し、便を作り排泄することです。

 

大腸で気をつけたい病気は、憩室に炎症が起こる大腸憩室炎。

実際に患った女性は、普通の胃痛の5倍10倍ぐらいの痛みだったなどと話す。

大腸の筋肉の部分が薄くなった場所にて、細菌が憩室の中で繁殖し炎症を起こす病気だと

先生は説明した。

女性は、服薬と1週間の安静で症状も出ず安定したという。

憩室自体は便秘の方にできやすいという。

踏ん張ると大腸の中の圧力が高くなり、憩室が形成されるのだと先生は話す。

患った女性も、出にくい時があり踏ん張る事が多かったという。

もう2度となりたくないため、便秘にならないよう野菜を摂るようにしているなどと話した。

 

消化器の気をつけたい病気 大腸がん

高島さんは大腸検査をやったことがなく、よく勧められるなどと話した。

先生は、大腸の内視鏡検査をすることでポリープを見つけることが多いという。

大腸のポリープは将来、大腸がんになる可能性のものが多く、検査して切除することで

大腸がんの発生や大腸がんによる死亡を減らすことができる、などと先生は話した。

 

内視鏡検査

また、内視鏡検査をすると40%近くの人にポリープが見つかるという。

がんによる死亡数の順位では、男性で3位、女性で1位に大腸がん。また、大腸がんの5年生存率においてステージ1では95.1%というデータもあり、早期発見が大切となる。

内視鏡検査は40代で1回受け、その際にポリープがなければ5年ほど検査間隔をあけても

問題ないといわれていると先生は話す。

また、腸に良い事は運動をすることで、大腸がんの予防につながることが証明されているという。

 

 

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