腸もカラカラ!砂漠化を防げ 夏の便秘を改善
夏は大量に汗をかくため、大腸が乾燥しやすくなります。大腸が砂漠化すると、夏の便秘を引き起こします。そして、食欲不振、免疫力低下、認知機能低下など、全身の不調につながります。そこで、夏の便秘を改善する方法を考えます。
今朝のテーマは「腸もカラカラ!砂漠化を防ごう!夏の便秘改善」です。坂下は超便秘症で、海外旅行に行くと1週間くらい便秘に悩まされることもあるという。松本は子供の頃から40年以上便秘に悩まされているという。
年をとればとるほど便秘に悩まされる人は増える。体の免疫細胞の約7割は腸に集中しており、便秘で腸内環境が悪化すると免疫力の低下につながる恐れがある。腸と脳は脳腸相関と呼ばれる相互作用があるといわれ、慢性便秘の認知症患者では認知機能が2.7倍早く低下するという報告もある。
砂漠化を防ぐ 夏の改善 ガンコな便秘の原因は?
がんこな便秘に悩む3人に集まってもらったが、3人とも「夏になると便秘がひどくなる」「食欲不振や吐き気などの症状もある」という。国立消化器・内視鏡クリニックの吉汲先生に便秘チェックをしてもらった。
砂漠化を防ぐ 夏の便秘改善 排便回数や便の形をチェック
1週間に何回排便がありますか?野口さんは3日に1回も排便がないという深刻な悩み、他の2人は排便と下痢を繰り返し、常に残便感があるという悩みでした。便の形をチェック 大腸の砂漠化が進行すると、便の水分が失われ、硬くて出にくい便になる。
大腸砂漠化の原因 水分が大腸まで届かない
大腸砂漠化の原因は、水分が大腸まで届かないことである。水分の約90%は小腸で吸収され、大腸に届くのはわずか10%。夏場は発汗により、大腸に届く水分量はさらに減少する。
大腸に水分が届かない原因は、夏の汗だけではない。
成人が1日に必要とする水分は約2.5リットルと言われている。そのうち約1リットルは水などから、残りは食事などから摂取する。夏の暑さで食事の量や回数が減れば、水は不足する。女性のうち2人は朝食を抜く習慣があった。男性の加藤さんはアルコールを摂取する生活習慣がある。お酒を飲む人は、アルコールの利尿作用で飲んだ分以上に水分を失う。お酒を飲むときは同じ量の水を飲んだほうがいい。
大腸の動きが鈍くなる!自律神経を乱す日々の落とし穴
夏便秘の原因のひとつは、大腸の動きが鈍くなること。暑い屋外と冷房の効いた室内を行ったり来たりすると、体温調節を行う自律神経が乱れる。自律神経の乱れは大腸の蠕動運動を鈍らせ、便秘を引き起こす。自律神経の乱れによる便秘は、腸のけいれんが特徴で、便秘と下痢を繰り返すこともあります。
大腸の老化 弛緩性便秘の原因は?
夏便秘の2つ目の原因は、腸の老化です。弛緩性便秘とは、腹筋の衰えによって大腸の蠕動運動が弱まり、便の進みが悪くなる状態で、筋力の衰えた高齢者や腹筋の弱い女性に多く見られます。
便秘を繰り返す人は大腸に穴が開いていることが多いので注意が必要です!憩室症(けいしつしょう)
憩室症は、便秘や下痢を繰り返すことで腸管内の圧力が高まり、バリアの弱い部分が袋状に外側に突出することで起こります。
腸も乾燥しています!砂漠化を防ぐ 夏の便秘改善
専門家によると、腸の老化は一般的に50歳前後から始まるが、日頃の生活習慣の乱れでもっと早く老化が始まる人もいるそうで、憩室出血と痔出血では出血量も違うという。
気になる場合は内視鏡検査をするべき等と話した。
大腸を動かす秘訣は、朝のコップ1杯の炭酸水
朝、コップ1杯の炭酸水を飲むことは、大腸を動かす秘訣である。
便秘の予防法として、朝コップ1杯の炭酸水を飲むことが紹介されている。専門家によると、朝、胃が空っぽの状態で水を飲むと大腸の蠕動運動が活発になり、炭酸の泡も胃や腸を刺激するという。
大腸を動かす秘訣: 発酵性食物繊維を摂る
便秘対策のひとつに、発酵食物繊維の摂取がある。発酵性食物繊維とは、摂取すると腸内で発酵する食物繊維のことで、腸内細菌によって分解・発酵されると、酪酸などの短鎖脂肪酸が生成され、腸の活動のエネルギーになったり、蠕動運動を活発にしたり、悪玉菌の増殖を抑えたりします。
発酵性食物繊維は、主に穀類や根菜類などの褐色食品や、わかめやひじきなどの海藻類に多く含まれている。
大腸を動かす究極の方法: 2つの腸活エクササイズ
腸活体操(1)おなかをひねる体操
食後に大腸を動かす方法として、足を肩幅に開き、体を左右に20回ひねる「腹ひねり体操」が紹介されている。この体操で腕を振り上げると、衰えた腹筋が刺激され、筋力不足の解消につながる。
腸活体操(2)腸もみ体操
太股の付け根・へその左側・おへその左右に手を当てて上下にさする腸もみ体操を紹介。
朝起きたときや夜寝る前などに行う。各部位1分、合計3分間の体操です。
改善が見られない場合は、内視鏡検査を受ける。
また、専門医は朝に牛乳を飲むことを勧めるが、牛乳でお腹がゆるくなる人はドリンクタイプのヨーグルトを選ぶとよい。対策をしても症状が改善しない場合は大腸がんの可能性があり、便秘が1週間以上続く場合や40歳以上の場合は内視鏡検査を受ける必要がある。