本当は怖い!ヘルペス・帯状疱疹は、早期発見がカギ! 見分けるポイントとワクチンの話

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夏の暑さによる疲れが溜まってくると唇や目の周りなどに痛みを伴う水ぶくれができるヘルペス。

これはヘルペスウイルスが引き起こす病で、保有率は60代以上で70%。

近年増えている病が痛みが走る帯状疱疹。

これもヘルペスウイルスが引き起こす病であり、50代以上に急増する。

年齢を重ねるほど発症率も高まり、80歳までに3人に1人が発症する。

ヘルペス・帯状疱疹は誰でも発症するおそれがあり、特にこの季節の変わり目に注意が必要。

中野皮膚科クリニックの松尾院長によれば60歳以上の帯状疱疹の患者は皮疹が治った後も体に痛みがずっと残る可能性が高まる。

痛みだけでなく命にかかわるケースもある。そこで今回はヘルペスと帯状疱疹について特集。

 

夏に急増するヘルペス 発症のメカニズムと繰り返す原因

ヘルペスとは、ヘルペスウイルスという感染症によって皮膚に水ぶくれなどの症状をおこすウイルスの感染症の総称。

人に感染するヘルペスウイルスの中でも、皮膚に水ぶくれを起こすのは3種類。

中でも多くの方が経験するのは、単純ヘルペスウイルス1型で、口周りや目の周りや鼻にでる最もポピュラーなウイルスになる。主な感染経路は接触感染。

多くは、幼少期の食べ移しも原因の1つだという。

顔には、目・上顎・下顎に向けて3本に枝分かれしている三叉神経がある。

単純ヘルペスウイルス1型は、3本の神経がぶつかる神経節と呼ばれる部分に潜伏。

潜伏中のヘルペスウイルスは、普段は免疫細胞に監視されている。しかし、睡眠不足や体調不良などで免疫細胞の力が低下すると、免疫細胞を押しのけ増殖し、神経に沿って皮膚に移動し水ぶくれを作る。

そして免疫細胞が復活すると再び神経節へと戻り潜伏する。

一度感染すると、身体に潜伏し続ける。そのため、60代以上の保有率は70%以上にも上るという。

さらに合併症が起きることもあり、角膜炎が起きて視力の低下がおきたり、脳の方に移行したりすると脳炎という重篤な症状が起こるケースも有るという。

ヘルペスウイルスが原因の脳炎は「ヘルペス脳炎」と呼ばれ、致死率は約10%。

死に至らない場合でも、3分の1ほどには記憶障害や身体の麻痺など後遺症が出てしまうという。

完全に防止することは出来ないが、免疫を下げないようにするのが大事だとした。

今の時期は、強い紫外線に当たると皮膚の免疫が落ちてヘルペスウイルスが活性化しやすくなるので、日焼け止めを顔を含めた全身に塗り、紫外線対策をするのがオススメだという。

 

夏に急増するヘルペス 合併症で人格が変わる理由とは?/最新研究で明らかに!ヘルペスとうつ病との関係/50代に急増中!身体に激痛が走る帯状疱疹

 

ヘルペスが重篤化すると人格が変わるというのは、ウイルスが脳に行き感情を司る側頭葉などで炎症をおこすと、人格の変化というのが出るという。

ヘルペスとうつ病との関わりがわかってきたという。

人に感染するヘルペスウイルスは9種類あり、その中のヒトヘルペスウイルス6というウイルスがうつ病の発症に関連していると言われているという。

ヘルペスウイルス6型にあるSITH-1遺伝子。このSITH-1遺伝子がうつ病患者には、そうでない人と比べ12倍も多いことがわかっており、SITH-1遺伝子の量とうつ病へのなりやすさについて、現在研究が行われている。

ヘルペスウイルスの一種が引き起こす帯状疱疹は、50代に増えているという。

 

成人の9割がなる可能性がある!帯状疱疹のメカニズムと急増する理由

誰もがなり得る帯状疱疹の原因とは。専門家によると水疱瘡のウイルスだという。

子供の頃に水疱瘡を引き起こす水痘・帯状疱疹ウイルスが神経節の中に潜伏し、それが活性化して出てくるのが帯状疱疹とのこと。

そのため身体の免疫力が低下するとウイルスが増殖し、神経に沿って帯状の発疹が現れる。

近年帯状疱疹患者が増加している原因の1つが、子供への水疱瘡ワクチンの普及です。

かつては子供が水疱瘡になることで大人はウイルスに触れる機会が生まれ、帯状疱疹への免疫が活性化していたという。

しかしワクチンによって水疱瘡になる子供が激減し、帯状疱疹の発症率が増加したという。

 

2人の経験者が語る 帯状疱疹の症状と後遺症

帯状疱疹経験者に話を聞くと、個人差はあるものの激痛を伴うケースがあるという。

さらに専門家は、帯状疱疹は皮膚だけの病気ではなく神経を伝うものなので痛みだけでなく、脳炎や角膜炎、顔面神経麻痺などの様々な後遺症に繋がる可能性があるとした。

それらを防ぐためには早期発見が重要。

 

帯状疱疹の経験者から学ぶ 早期発見のポイント

帯状疱疹の早期発見のポイント。

専門家は前駆痛という特徴があるとした。

帯状疱疹による発疹が起こる数日前に神経内ではウイルスが増殖し炎症が発生しているため、前駆痛と呼ばれる痛みが予兆として出る場合があるという。

そのため頭痛や腹痛、腰痛など一見関係なさそうな症状の場合でも痛みを感じた部分に発疹が出ると帯状疱疹の可能性が高い。

このあと帯状疱疹の見極め方を専門家が解説。

 

帯状疱疹は早期発見がカギ!見分けるためのポイントとは?

成人の9割がなる可能性がある!帯状疱疹の予防法

専門家は帯状疱疹について早期発見をして治療を開始することが大事だと話す。

帯状疱疹の特徴として前駆痛・発疹に痛み・左右片側で帯状であることを挙げた。

この疾患を知らない場合は皮膚科を受診することが少なく、区別がつかない・変な発疹が出たなどといいう場合には皮膚科を受診することが大事だという。

 

帯状疱疹を予防!50歳から受けられるワクチンとは?

帯状疱疹を予防するために近年認可されたワクチンとは。

日本では50歳以上になると打つことができるとのこと。

病原体となるウイルスや細菌の毒性を弱めたものを原材料とする生ワクチンと、病原体となるウイルスや細菌の感染能力を失わせたものを原材料とする 不活化ワクチンがある。

生ワクチンは免疫力は高まるが抗がん剤や免疫抑制剤などの薬を服用している場合は受けられない。

不活化ワクチンは一定期間を空けて追加接種する必要がある。

 

専門家は免疫が下がると出てくる病気のため、ストレスを溜めないことや規則正しい生活を送ることなどが大事とした。また発疹や痛みが繰り返すときには皮膚科を受診することとした。

 

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