6日は朝から暑かった。ビルの陰で這いつくばっている人も多かったが、暑さには思わぬ危険が潜んでいることをお伝えしたい。
7月6日、高知、山口、三重では体温に相当する36℃以上を観測した。
[最高気温】
高知・江川崎 36.7
山口・広瀬36.3
三重・粥見 36.0℃
30℃以上の真夏日を観測した地点は、914地点中538地点(午後4時10分現在)となり、東京都心も含めて今年最多となった(東京都心の最高気温は33.4℃)。この暑さは7日間続くと予想されている。
みなさんが暑さ対策、特に汗対策としてよく使うものは、実は意外とNG行為なのです。
そこで、知っておきたいポイントを紹介しよう。
〇暑さで「爆発」「破裂」しないように注意。
〇汗をかいても〇〇は「NG」。
以上の2点について、詳しくお伝えする。
携帯扇風機の強い衝撃による発火に注意
携帯扇風機、使っていますか?街中でよく見かけますが、取り扱いに注意しないと思わぬ事故につながるので気をつけましょう。
NITE(製品評価技術基盤機構)では、落下させるなど強い衝撃を与えた扇風機の使用を避けるよう呼びかけている。内部のリチウムイオン電池が破損すると「破裂」や「発火」につながる恐れがあるためだ。
暑いからと顔に近づけて使ったり、子どもが使って落としたりするケースがあります。強い衝撃を与えた場合は、使用を中止し、メーカー等の修理窓口にご相談ください。
膨らんでキャップが破裂する…。危険な「放置」「飲み残し
また、暑くなってくるとペットボトル飲料を飲む機会も増えてきます。夏場は特に「車内放置」「飲み残し」に注意したい。
東京都生活文化スポーツ局が注意喚起をしている: 暑い場所に放置すると、ボトルが破裂したり、キャップが飛んだりしてケガをする危険があります」。
20歳以上の男女1,000人を対象にした調査によると、「ペットボトルが膨らんだり、破裂した」などの危険な経験をしたことがある人は12.7%。
放置しておくと、「容器が膨らんだ状態でフタを開けたら、勢いよくフタが飛び出してまぶたに当たって腫れた」というケースも実際にある。
昨年、東京都が行った実験では、お茶や水、炭酸飲料など新品のペットボトル10本とフタを開けていないペットボトル1本の計11本を、夏場の車内を想定した60℃の環境下に24時間放置した。その結果、5本のボトルに変形やひび割れが見られた。ボトルの底が膨らんで割れているものや、倒れて中身がこぼれているものもあった。
新品で変形したボトルは炭酸飲料3本とミネラルウォーターで、特に炭酸飲料が変形していた。猛暑の車内で炭酸ガスの圧力が高まるとペットボトルが変形し、破裂につながるという。
また、”飲み残し “のペットボトルにも変形が見られた。これは炭酸ではないのだが、なぜ変形するのかは別の実験で明らかになった。
夏場の室温を想定した30℃の環境下に10種類の飲み残しのペットボトルを2週間放置したところ、破裂はしなかったものの3本が膨張した。中身は乳性飲料2種類とスポーツドリンクだった。
東京都によると、これは「糖分」が関係しているという。ペットボトルに口をつけて飲むと、中に細菌や微生物が入る。そうすると、飲み物が発酵するときに発生する二酸化炭素によってペットボトルが膨らむ。いずれの場合も、中身が膨らんでキャップが押し下げられ、ペットボトルが破裂してしまう。これからの季節は特に注意したいところだ。
ごしごしはNG?汗による肌荒れを防ぐには?
ここまではでは暑さ対策についてお伝えしましたが、ここからは汗対策についてお伝えします。
汗を拭くときにゴシゴシこするのはNG。肌を傷つけてしまいます。
吉祥寺まなみ皮フ科クリニックの葉山愛弥院長によると、冷たい濡れタオルでやさしく汗を拭くと体温が下がり、皮膚を傷めにくいとのこと。
汗を抑えるために制汗スプレーを使う人がいるが、「全身に」などという使いすぎは危険である。制汗スプレーは汗腺をふさいでしまうため、熱がこもってしまうからだ。熱くなった体を冷ますためには、汗をかくことが必要である。しかし、制汗スプレーを全身に使って汗を抑えすぎると、熱中症になる危険性がある。
そのため、制汗スプレーは脇や足など、気になる部分だけに使うことが大切だ。
制汗スプレーで皮膚トラブルを起こす人もいるそうで、赤みやかゆみが出た場合は、すぐに皮膚科医に相談したほうがいいそうです。暑さによる異変に気をつけながら、ようやく戻ってきた “自由な夏 “を楽しんでください。
(2023年7月6日16:30頃news every.で放送された「知りたい!」より。