神奈川県の伝統工芸品

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東京からほど近い神奈川県!鎌倉や江ノ島、温泉で有名な箱根など東京

から日帰りでいける魅力的な観光スポットがたくさんあります。そのほ

かのお勧めとして 小田原城、新横浜ラーメン博物館、三渓園、藤子・

F・不二雄ミュージアム、横浜中華街、城ヶ島、水中観光船「にじいろ

さかな号」、さがみ湖リゾートプレジャーフォレスト、八景島シーパラ

ダイスなどがあります。伝統工芸品の話に進みます。

鎌倉彫

13世紀半ばに禅宗の移入に伴い 宋から伝えられた美術工芸品の中に

堆朱(ついしゅ)と呼ばれる盆、大香合などの彫漆品がありました。そ

れらは、漆を幾重にも塗り重ねた面に精密な文様を彫刻した 大変高価

で貴重なものでした。これらに影響を受けた仏師たちがその意匠をもと

に新たに木彫彩漆の仏具を作り始めたのが、鎌倉彫の始まりだそうで

す。鎌倉時代の公家の日記「実隆公記」に鎌倉物という言葉が始めて現

れ、以来これら鎌倉ゆかりの木彫彩漆が一般的に鎌倉彫と呼ばれるよう

になりました。江戸時代には、茶道の普及とともに 茶入、香合、香盆

が多く求められるようになりました。そのころ精緻な蒔絵が発達を遂げ

ましたが雅味のある鎌倉彫も人々に好まれ 茶道具の手引書にも鎌倉彫

の文字が見られるようになりました。明治になると神仏分離令が公布さ

れ、廃仏毀釈運動によって、仏師たちは仕事を失い、この事を転機に仏

像制作から生活の中で使われる工芸品としての「鎌倉彫」に活路を見い

出しました。明治22年横須賀線の開通とともに鎌倉は、観光地、別荘

地として栄え、訪れる人々の日用品やお土産として作られるようにな

り、現在の鎌倉彫へと発展していきます。1979年、当時の通商産業

大臣から伝統工芸品として産地指定を受け、伝統鎌倉彫事業協同組合を

中心に後継者の育成、新しい製品づくりが積極的に行なわれています。

鎌倉彫には、お盆、皿、箸、花瓶、壁掛け、鎌倉彫のボールペンもある

そうです。そういえばカルチャースクールにも鎌倉彫の教室があるみた

いです。ほかの人が持っていない物をさりげなく持っている人を見たら

「わ~おしゃれですね」なんて言ってみたくなるかも?

寄木細工

箱根山系は、京都嵐山、鳥取大山と並ぶ日本屈指の樹種豊富な地域で

す。箱根寄木細工は、恵まれた自然背景に様々な樹木の自然の色を生か

して精密な幾何学模様を作成し小箱などの製品作りに利用するもので、

我国では,他で例を見ない独特の木工芸品です。寄木細工の誕生は、1

7世紀半ば 駿府の浅間神社の建立にあたって 全国から集められた職

人によるものと考えられています。江戸時代の中ごろになると 箱根

は、湯治客で賑わい みやげ物として人気を博す事になったのです。そ

して寄木細工の技術、技法は、江戸時代末期に箱根町畑宿に住む石川

仁兵衛により創作されたそうです。箱根寄木細工は、昭和59年5月に

国の伝統的工芸品として通商産業大臣の指定を受けました。今では、寄

木細工の小箱だけでなく、日常生活にも使えるお盆、茶筒、名刺入れなど

にも使われています。箱根に行かれることがあったら ぜひ箱根細工を

見てくださいね。

片瀬こま

昔は、子供たちがお正月に こまを回して遊んでいる姿を良く見かけた

ものですが、最近すっかり見かけませんね。昭和の時代、湘南地方では

独自のこまが作られ、片瀬こまといわれるこまがありました。材質が椿

で紐が麻、心棒が樫という素朴で重い、どっしりしたこまです。最強の

喧嘩ごまとうたわれた、このこまを製造する職人が、昭和37年になく

なって後継者が居らず、長く途絶えたとの事でした。しかし 元スナッ

プの中居正広さんがテレビの番組の中で片瀬こまで遊んでいたと話され

たことで その存在が注目され、実は細々と作られている事が判明しま

した。現在、保存会が設けられているが、行政に認定されたものだけが

伝統工芸ではない。庶民の生活の中で生まれた工芸品もあるということ

です。

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