糖尿病との正しい付き合い方！血管が傷つき、脳梗塞や心筋梗塞などの合併症も。

経験者に学ぶ糖尿病との正しい付き合い方

日本人の約5人に1人が糖尿病と言われている。また、世界では5秒に1人が亡くなっています。糖尿病を放置した結果、血管が傷つきやすくなり、脳梗塞や心筋梗塞などの合併症を引き起こすこともあります。そこで、糖尿病経験者から学ぶ糖尿病との正しい付き合い方を紹介する。

坂下さんは「糖尿病がさまざまな合併症を引き起こすと聞いて、少し驚きました。一方、高島さんは「食生活に少し不安があって……つい忘れてしまいます。糖尿病は、インスリンがうまく働かず、血液中の糖が増え、血糖値が慢性的に高くなる病気である。

2型は過食などの生活習慣が原因。糖尿病患者のほとんどは2型糖尿病である。

鈴木さんは15年前に糖尿病と診断され、現在も治療中だ。だるさと喉の渇きを感じて病院を受診したところ、糖尿病と診断された。糖尿病の診断は、空腹時血糖値とHbA1cという1〜2ヶ月の平均血糖値で行われる。前者は126g/dL以上、後者は6.5％以上で以上で決まる。当時の鈴木さんの空腹時血糖値は190mg/dL、HbA1cは9.8％だった。

経験者の声から見る糖尿病の落とし穴（1）食生活の欧米化

糖尿病の落とし穴を4つ紹介する。1つ目は食事の欧米化で、肝臓や筋肉のインスリンに対する感受性を低下させると言われている。野見山医師は、和食、特に野菜、おかず、ご飯を中心とした食事を勧めている。特に、野菜、おかず、ご飯の順番で食べることで、血糖値の上昇を防ぐことができる。

糖尿病への落とし穴（2）早食い

二つ目の落とし穴は、早食いである。当時、鈴木さんは食事の時間を削っていた。早食いは消化吸収が早く、血糖値の急上昇を招く。理想は30分だが、忙しい人は時間があるときにゆっくり食べるようにするといい。また、食後3分程度足踏みをすると、血糖値の上昇を抑える効果が期待できる。

経験者の声から見る糖尿病の落とし穴（3）朝食抜き

糖尿病の3つ目の落とし穴は、朝食抜きである。朝食を抜くと、その食事のエネルギーを一気に吸収しようとするため、昼食時に血糖値が上昇する。夕食だけを食べれば、血糖値はさらに上昇する。そうなると、夜に食べた分が消化されにくくなり、血糖値が高い状態が長く続くことになり、危険である。間食が多い人も要注意だ。

経験者が語る糖尿病の落とし穴…間食。

人間は食べるとエネルギーを蓄えるホルモンが分泌され、食べないとエネルギーを消費するホルモンが分泌される。しかし、間食をしていると、常にエネルギーを蓄えることになり、血糖値が高くなりがちです。

経験者が語る糖尿病への落とし穴（4）筋肉量の低下

糖尿病の4つ目の落とし穴は、筋肉量の低下です。摂取した糖は筋肉などに取り込まれるが、筋肉量が減ると取り込める糖が少なくなり、血糖値が上がりやすくなる。

元プロレスラーの谷津嘉章： 糖尿病を患い、人生が激変した理由とは？

元プロレスラーの谷津嘉章が糖尿病について説明する。レスリング日本代表としてモントリオール五輪に出場し、長州力らと組んで人気プロレスラーとして活躍した谷津嘉章。

そんな彼が医師から糖尿病と診断されたのは、まだ現役だった40歳の時だった。かつてのプロレスラーは体を大きくするために、1回の食事でご飯3合、肉2kgを食べるのが一般的だった。谷津さんの空腹時血糖値は150～160mg、HbA1cは7.7％と基準値を超えていたが、それほど高い値ではなかった。のどの乾きや体の痛みなどの自覚症状がなかったため、特に気にせず放っておいたという。

糖尿病は放っておくと危険である。谷津嘉章が62歳でまだレスリングをしていた頃、足に合わない靴を履いていて血マメができ、それが治らずに化膿して足が真っ黒になった。病院に行くと診断の結果、足を切断したほうがいいと言われ、2019年に手術を受け、現在は義足で生活している。足を切断した理由は糖尿病性神経障害だった。

糖尿病性神経障害は下肢切断に至ることもある…。

元プロレスラーの谷津嘉章が糖尿病について説明する。

糖尿病性神経障害は、血液中の高濃度の糖が血管壁を傷つけ続け、血流が悪くなり、酸素や栄養が不足する病気です。この状態が長く続くと、末梢臓器の神経が壊れて痛みを感じにくくなり、小さな傷が腐る壊疽（えそ）という状態になり、気づかずに進行すると足などを切断することもある。

合併症を予防するための糖尿病の目標値はHbA1cが7％未満であり、谷津さんの当時のHbA1cは7.7％であったため、合併症を起こしやすく、空腹時血糖値は150mg程度であったが、当時の食生活から食後は高くなることが示唆され、糖尿病性神経障害を引き起こし、脚の切断に至った。

糖尿病性神経障害で重症になり、足を切断せざるを得なかった。

糖尿病合併症経験者の声から学ぶ／糖尿病との正しい付き合い方

スタジオで糖尿病について語る。谷津嘉章さんは生活習慣を改め、数値も安定し、パラリンピックのレスリング選手に選ばれることを目標に障害者レスリングに取り組んでいる。糖尿病性神経障害の合併症のほかに、「しめじ」の順番で起こる3大合併症がある。

しめじの「しめ」は神経のことで、糖尿病性神経障害は末梢神経が壊れて壊疽を起こす。

しめじの「め」は目の奥の細い血管が障害され、失明する糖尿病網膜症になる。

しめじ」の「じ」は糖尿病性腎症で、腎臓の細い血管が障害され、透析治療が必要になることもある。これらは三大合併症と呼ばれ、糖尿病患者特有の病気を表している。通常はインスリンで血糖値を下げるが、

最近の治療では別の方法で血糖値を下げる。2014年にはSGLT2阻害薬が発売され、腎臓で糖を尿に捨てさせることで血糖値を下げる薬だ。金子貴俊氏は「糖尿病と診断されると一生薬を飲み続けるというイメージがある」「今年、その固定観念を覆す研究発表があった」と語った。

経験者の声に学ぶ： 糖尿病との正しい付き合い方

糖尿病について。今年、新潟大学医学部で4万7000人の患者のデータを分析したところ、糖尿病患者の約100人に1人が薬を飲まなくても非糖尿病患者と同じ血糖値に戻ったことが明らかになった。

また、軽症で早期発見できた場合や、もともと太り気味で減量できた場合など、好条件がそろえば10％以上が非糖尿病状態に戻ることができた。糖尿病は、早期に生活習慣を改善すれば、薬物療法から離脱できる。

糖尿病との付き合い方 改善方法（1）有酸素運動

第一は有酸素運動で、インスリンの効果に関係なく筋肉に取り込まれ、血糖値の上昇を防ぎます。有酸素運動として推奨されているのはウォーキングで、1日8000歩を目標に行う。

糖尿病の改善法（2）ゆっくりよく噛んで食べる。

糖尿病の改善法 よく噛んで食べることで、エネルギーの吸収を遅らせ、血糖値を抑えることができます。現在、糖尿病と歯周病の関係が重要視されており、歯周病患者は糖尿病になりやすく、糖尿病の上に歯周病の人は血糖値が上がりやすいことがわかっています。

日本糖尿病協会が配布している「糖尿病ハンドブック」には歯科の項目があり、歯科受診を推進している。

糖尿病との上手な付き合い方 改善法（3）筋肉量を増やす

糖尿病の改善方法です。筋肉量が増えると糖を取り込む能力が高まるため、筋トレで筋肉量を増やすのが効果的。

おすすめの筋トレは、椅子に浅く腰掛け、両手を胸の前で組み、手を使わずに背中の真ん中あたりまで3秒かけて立ち上がり、3秒かけて腰を下ろす「スロースクワット」。座るときは、太ももの力を抜かないように、筋肉はお尻で椅子に触れるようにする。

経験者の意見から学ぶ糖尿病との正しい付き合い方

糖尿病の改善法 どのくらい噛めばいいのかという質問に、専門家は「だいたい30回噛めばいい」と答えた。専門家は、”患者さんに説明するときは、普段食べているものの3分の1の大きさを一口で食べて、10回ずつ噛んでください”。専門家は、”普段一口の3分の1の大きさで10回噛む “などと言う。