美人と結婚する方法 クリスマスイブの思い出

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僕は、中堅商社に勤める冴えないサラリーマンです。12月になると若手社員は、

クリスマスイブにデートする ために女性社員に目の色を変えてアタックしております。

こういう私も30になりそろそろ結婚を意識する年齢になり、今年こそ彼女を射止めたいと

片っ端から声をかけてみたのですが みんな空振りに終わっています。

残念ながらイケメンには程遠い、どちらかというとブサイクな部類で親を恨むばかりです。

営業成績もいつもビリでぜんぜんもてたこともありません。

なぜ必死になるかというともうホテルも早々と予約を取りあとは彼女を見つけるだけなのです。

今年もだめならホテルをキャンセルしなければならないからです。

ずっと見渡してももう社内に誰も適当な人が見当たりません。

 

おっと、 そうだ一人 総務に マドンナが残っている 僕の一つ年上の31歳で すごい美人なので

なにか声をかけづらく同じ会社なのにほとんど話をしたことがない高嶺の花なのです。

彼女は、総務の広報担当で会社の顔的存在で 誰も手を出してはいけないという

暗黙のルールがありました。

躊躇している時間はない 断られること ダメ元と思い切ってお誘いをしてみました。

てっきり ピシャリと断らてると思っていましたが マドンナは、少し考えて 

なんと まさかの OKしてくれたのです。有頂天でプランを考えました。

いろいろ考えてみたものの あまり突飛なところへ連れて行くのも嫌われそうなので

無難なコースに落ち着きました。

当日 仕事もそこそこに待ち合わせの喫茶店に急ぎました。

約束の時間になっても彼女は現れません。やっぱりからかわれたのかな 

あんな美人が僕みたいな見てくれも冴えない男のところに来るはずがないと諦め始めて時 

来た・・・・

何ということでしょう 彼女が息を弾ませ小走りに駆け寄ってきたではありませんか。

すごい美人なので店内の目が一斉に彼女に注がれました。僕も思わず立ち上がりました。

「課長たらイブだというのに残業させられそうになったのよ プンプン」 

いつもすました顔しか見てなかったのでこんな意外な一面があるのかと驚き笑ってしまいました。

紅茶をすすり そそくさと外に出ました。

大通りには七色のイルミネーションが輝きチカチカ点滅し綺麗でした。

綺麗だねとつぶやくと彼女もほんと綺麗ねと うなずきました。そうじゃないよ君の横顔が

綺麗ていったんだよと肩をつつきました。まんざらでもないという顔でした。

道をそれて繁華街へ なんかプレゼントするものがないかと探しながら歩いていましたが

店に入ろうとすると彼女は拒否しては入れません。

仕方ないのであきらめてゲームセンターに入りクレーンゲームに挑戦、

やっと小さい人形をゲットし渡しました。

これは受け取ってくれました。

そして予定通り予約のレストランへ コース料理に舌鼓 なんか話をしないと間が持たないので

必死で絞り出した営業トークで何とかつなぎました。

デザートが出て料理が終わりそうです。このままごちそうさまと帰られてしまったら今までの

努力が水の泡 この女を逃したら一生の不覚 どうしてもホテルまで連れ込まないと焦りました。

ねえ 静かなところでワインを飲みながらもう少し話さないかと誘いをかけました。 

彼女は、素直にうなずいてくれました。もう帰りますと言われないかホテルのチェックインを

すませエレベーターに乗るまで僕の心は不安でいっぱいで、部屋に入るまでドキドキでした。

冷蔵庫からワインとグラスを取り出しテーブルの上に置き注いだ。

それを見た彼女は私に一言、今日は誘ってくれてありがとう嬉しかった。

それじゃ2人の瞳に乾杯 どうしてぼくの誘いに応じてくれたのか聞いてみた。

誰も私を誘ってくれないの誘ってくれたあなたに感謝しています。

彼女は社内の暗黙のルールを知らないようでした。

彼女の顔は徐々に赤くなっていきました。僕の心は動悸がひどくなってきました。 思わず

彼女が持っていたグラスを取り上げ僕は、テーブルの上に置き 

彼女の手を引っ張りベッドの方へ誘った。

僕は前から君のことが大好きだったが、声をかける勇気もなかった。

でも こうやって君がここへきてくれたことに感謝してる。

僕は君のことが大好きだと抱きしめた。彼女の体は小さく震えていた。

僕のロケットは周回軌道に入り宇宙船のドッキングに成功?性交?した。

そして思い切りぶちまけてやりました。

ワインを飲みすぎたのと全精力を使い果たして そのまま眠ってしまいました。

あくる朝 目を覚ますと もう彼女の姿はありませんでした。

会社に出てみると皆の僕を見る目がいつもと違っていた。どうやら二人がホテルに入るところ

を見られたようで暗黙のルールを無視したことへの抵抗のようだ。

僕はどんなもんだという気持ちだったが 

彼女は、それに耐えかねたのか しばらくして会社をやめてしまったのです。

あんなエッチな行動してしまい大変なことになった 後悔しても取り返しがつかない 

後の後悔 先にたたずです。

しかも 彼女の電話番号も住所も聞いてなかって 謝ることもできないという

大失態をやらかしていたのだ。逃がした魚は大きい 仕事にも身が入らず失意の毎日でした。

僕の忘れられない初めての大恋愛も失敗に終わってしまいました。

 

話には続きがあります。

 

あれから15年 僕は45歳になり もちろん結婚をしております。

僕の妻は、一つ年上の46歳 気づきましたか そうです あのマドンナと結婚したのです。

元に戻して続きをお話しします。

 

彼女はどうしているだろう あの白い裸身がちらつき 悶々とした失意の毎日でした。

2月になり営業から帰るとデスクに小さい荷物が届いていました。

表にサンプル在中と書かれていたので気にもしなかったのですが、ふとどこからかと見ると

見覚えのあるかわいい丸文字 あ マドンナからだ 電気が走り血の気が引くのを感じました。

手先が震える思い出で包みを開いてみるとHappy Valentineの手作りのチョコレートと手紙が

ありました。

イブにはごちそうになりありがとうございました。お礼も言えず会社をやめてしまいごめんなさい。

現在 花嫁修業で料理学校に通っています。実は、お話していませんでしたが、

親の勧めの縁談があり退職は予定の行動でした。

独身最後の冒険であなたのデートの申し込みを受けました。

そして2枚目の便せんにあなたのことが忘れられずクレーンゲームで獲得した人形を見ては 

あの夜のことを思い出し涙が出ます。と

まさかの逆プロポーズ

ご両親の反対など紆余曲折がありましたが、めでたく結婚できました。

結婚後 子宝にも恵まれ家庭円満で 仕事にも意欲がでて

大きな契約も取れ課長になり誰もダメ社員といわない 

今や部長も狙えるところまで来ました。

これを「あげまん」というのでしょうか。

彼女の美貌も今も健在で料理教室を開き精力的に活動しております。

ご近所さんの間では美魔女と言われています。

地球の人口80億の半分は女性です。そして美女は沢山います チャンスは必ずありますので

あなたもトライしてみてはいかがでしょうか。

     ちゃんちゃん 




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