血管年齢が実年齢より高い場合は、動脈硬化が進行してる！若く保つ方法。

同世代なのに大きな違い！血管年齢を若返らせるには？

血管年齢とは、血管のしなやかさによって算出されるもので、実年齢より高い場合は動脈硬化が進行していると考えられます。動脈硬化が進むと、脳梗塞や心筋梗塞などの病気にかかりやすくなるので、血管年齢を若返らせる方法を紹介する。

同世代なのに大違い！血管年齢を若返らせる方法

榊原郁恵さんは自分の血管年齢を自覚しておらず、チェックすることもあまりない。血管年齢は健康診断などで調べることができ、簡単な検査機も市販されていることを紹介した。日本人の心疾患と脳血管疾患の死因トップ5は、心疾患・脳血管疾病は動脈硬化が心臓に起こるか脳に起こるかの違いによるもので、血管を若く保つことがこれらの病気の予防につながると専門家は考えている。

同じ世代でも大きな違い 血管年齢の違いはなぜ起こるのか？

50代の男女6人の血管年齢を測定したところ、半数が実年齢より血管年齢が高かった。

血管年齢に差が出る原因と、食事で気をつけるべきポイントとは？

血管年齢を左右する重要な因子として食生活を紹介する。

血管年齢に差が出る原因 塩分と動物性脂肪の過剰摂取

血管年齢の違いの原因は、塩分と動物性脂肪の過剰摂取である。塩分の過剰接種は、血液中の塩分濃度を下げようとして血液量を増やし、血管壁を圧迫して動脈硬化を進行させる。また、動物性脂肪の過剰摂取は血中の悪玉コレステロールを増加させ、プラークを形成して動脈硬化を進行させる。

血管年齢を若く保つポイント 野菜中心の食生活

野菜に含まれる食物繊維には、糖質や脂質の過剰摂取を包み込んで体外に排出する効果があり、血管年齢を若く保つために重要であると紹介した。トマトに含まれるリコピンには、活性酸素を除去する抗酸化作用があり、血管の老化を防ぐと紹介。

野菜中心の食生活でも、アミノ酸が不足すると血管が老化するので要注意。

私達の血管や細胞を形勢するのに必要な成分の1つアミノ酸は、私たちの血管や細胞の形成に必要な成分の一つです。アミノ酸のなかには、人間の体内では生成できない必須アミノ酸があり、動物性たんぱく質にはすべて含まれています。しかし、植物性タンパク質には含まれていない必須アミノ酸もあるため、肉を食べない食生活では必須アミノ酸が不足し、血管が老化する恐れがあります。そのため、食事は野菜を中心に肉や魚をバランスよく摂ることが大切です。

血管年齢の違いの原因 深夜の夕食は血管を老化させる。

夕食が遅くなると、必然的に就寝までの時間が短くなる。そのためエネルギーが消費しきれず、糖分やコレステロールが増え、血管が老化してしまう。寝る2～3時間前に食事を済ませるのが理想的です。

血管年齢を若く保つポイントは？医師が勧める食べ物とは？/ 鯖の健康効果と鯖缶の利点／鯖缶を使った鯖のトマト煮／さらに気をつけたい食事のポイント

血管若返りのための食事は、サバ缶がおすすめ。サバなどの青魚に豊富に含まれるEPAは、血中の善玉コレステロールを活性化させ、悪玉コレステロールを抑制し、プラークを除去して血管を若返らせる。しかし、EPAは火を通す時などで空気に触れてしまうと酸化が進んでしまい効力が薄れてしまうが、サバ缶は缶詰のまま調理するため、EPAの酸化が起こりにくい。サバ缶を使った血管若返り法として西崎医師が勧めるのは、サバのトマト煮である。オリーブオイルでニンニクとタマネギを炒め、水、コンソメ、ホールトマト缶、サバ缶を加え、最後に塩コショウで味を調えるだけ。サバのトマト煮には、サバとトマト以外にも良い食材がある。玉ねぎには血液をサラサラにするケルセチンと硫化プロペニルが含まれている。また、食事はゆっくりよく噛んで、腹八分を目指しましょう。

血管年齢を若く保つ秘訣：日々の運動で血圧を安定させる

血管年齢における2つ目の重要な要因は運動である。定期的な運動は血圧の上昇を防ぎ、血管の老化防止に役立つ。しかし、仕事などで定期的に運動できない人も多い。そこで、座ったままできる運動を紹介する。

座ったままできるかかと上げ運動で血管若返り

椅子に座った状態でかかと上げ運動を紹介。1セット30回を1日3セットを目標に行う。筋肉を上げ下げすることで、血液を体内に戻すポンプ機能が活性化する。ふくらはぎの筋肉は第二の心臓。動かすことで全身の血流がよくなり、短時間でも運動効果が得られやすい。さらに、血液が早く流れるときに生成される一酸化窒素（NO）という物質が、血管の緊張をゆるめ、血管をやわらかくするため、血管年齢が若返るのです。

血管年齢の違いの原因 日々のストレスが血管を老化させる

血管年齢の3つ目の重要な要因はストレスである。人間には緊張状態で働く交感神経とリラックス状態で働く副交感神経の2つの自律神経があります。ストレスがかかると交感神経が優位になり、血管が収縮して血圧が上昇する。ストレス解消のカギは睡眠時間である。

実際、血管年齢が若いグループの睡眠時間は6時間以上で、血管年齢が高いグループの睡眠時間は6時間未満である。睡眠はストレス解消に役立ち、睡眠不足は血管年齢を高くする原因となる。

血管年齢を若く保つポイント 毎日の入浴が熟睡につながる

良質な睡眠をとるには入浴が一番。湯船に浸かると副交感神経が優位になり、体がリラックスする。就寝の1～2時間前に入浴すると、入浴後の体温低下で眠気を誘う。お湯の温度は39～41℃と熱すぎない温度にしてください。

1週間でどれくらい変わる？血管若返り3つのポイントに挑戦

血管年齢が高いグループの3人に、血管若返りの3つのポイント「サバを週3回食べる」「かかと上げ運動を1日3セット」「入浴は寝る1〜2時間前」を1週間続けてもらった。1週間後には3人とも血管年齢が若返った。中には-15歳の人もいた。

同世代なのに大きな違い！血管年齢を若返らせる方法

西崎先生は血管のしなやかさの改善は1週間でも効果があると言います。逆に無自覚な生活習慣に戻ると血管年齢は上がってしまいます。継続することが大切です」と呼びかけた。