
ほんまにもう、テレビつけたら「また高齢者の事故や」「もう運転やめなさい」て、口をそろえて言いよるでしょ?確かにな、事故は怖いし、みんなの命を守らんといかん。そんなんは当たり前の話や。
でもな、ちょっと考えてみてほしいんですわ。「運転やめろ」「免許返納しろ」て簡単に言うけど、その後のこと、誰が考えてくれてるん?
車を手放すっちゅうのはな、ただ運転をやめるだけやない。買い物も、病院も、友達に会いに行くのも、全部あきらめるっちゅうことなんですよ。特に田舎なんか、バスは1日に2、3本しか来ーへん。そんな状況で車を取り上げられたら、もうお手上げやないですか。
今日はな、この問題について、おばちゃん目線でズバッと言わせてもらいますわ。綺麗事抜きで、現実をしっかり見てもらいましょか。
テレビで騒がれる高齢者事故、でも現実はもっと複雑やで
「またや!80歳が運転なんて危険すぎる!」 「すぐに免許返納させなさい!」
ニュース見てたら、そんなコメントばっかりでしょ?うちも正直、池袋の事故とか見てたら「怖いなあ」て思いますよ。75歳以上のドライバーは認知機能検査を受けることが義務付けられてるし、国も対策はしてはるんです。
でもな、ここで冷静になって考えてみてください。高齢者の事故が注目されるのは分かるけど、若い人の事故だって毎日起きてるでしょ?スマホ見ながら運転してる人、スピード出しすぎてる人、飲酒運転する人…。なんで高齢者ばっかり悪者扱いされるんですかね?
うちの近所のおじいちゃんなんて、80過ぎてるけど、めっちゃ慎重に運転してはりますよ。制限速度は絶対守るし、車間距離もちゃんと取ってる。むしろ若い子らの方がよっぽど危なっかしい運転してるわ(笑)。
田舎の現実を知ってる?車がないと生きていけへん
都市部におる人にはピンと来ーへんかもしれんけど、田舎の現実はもっと厳しいんですよ。
うちの親戚が鳥取におるんですけどな、そこはバスが1日に朝夕の2本だけ。しかも最寄りのスーパーまで車で20分、病院まで30分。こんなところで「車やめなさい」て言われても、**「ほな、どうやって生活しろっちゅうねん?」**て話でしょ?
実際にこんなことが起きてるんです:
- 買い物難民:スーパーまで遠すぎて、食材を買いに行けない。宅配頼むにも配達エリア外。結果、カップラーメンとかコンビニ弁当ばっかり食べることになる。
- 通院困難:定期的に病院行かんといかんのに、行けない。薬もらえへんから病気が悪化する。
- 社会からの孤立:どこにも行けへんから、人と会う機会がなくなる。話し相手もおらん。
これ、想像してみてください。毎日家におって、誰とも話さへん。体も心もどんどん弱っていく。事故を防ぐために車を取り上げたのに、別の意味で命を縮めてるんやないですか?
免許返納したらもらえる特典?そんなん焼け石に水やで
「でも、免許返納したら特典があるから大丈夫でしょ?」
ちょっと待てやー!確かにタクシーやバスの運賃割引などの様々な特典はあるけど、現実はそんなに甘くないで。
例えばな、タクシーが半額になったとしても、田舎やったら基本料金だけで1000円超えることもあるんですよ。病院まで往復したら3000円、4000円。年金生活のお年寄りに、そんなお金毎回出せますか?
バスの割引?そもそもバスが来ーへんのに、割引してもらっても意味ないやん!
コミュニティバスやデマンドタクシーもあるにはあるけど、これがまた使いにくいねん。前日までに予約せんといかん、時間が決まってる、行き先が限られてる…。急に体調悪くなったときとか、ちょっと買い忘れがあったときとか、そんな融通きかへんで。
家族に頼る?それも限界があるんですわ
「家族に送り迎えしてもらったらええやん」
そんな簡単な話やったら苦労せーへんわ!
今の時代、子どもらも忙しいねん。共働きで朝から晩まで働いて、子育てもして…。そんな中で親の送り迎えまでするのは、現実的に無理な話でしょ?
しかも、子どもが遠くに住んでたらどうするん?「買い物につきあって」て毎回呼べますか?申し訳なくて言えへんやろうし、言ったとしても迷惑かけてるっちゅう罪悪感で、どんどん遠慮するようになる。
結果、「子どもに迷惑かけたくない」て、外出をあきらめてしまうお年寄りが多いんです。これって、健全な親子関係やないでしょ?
地方の公共交通、もうボロボロやで
田舎の交通事情、ほんまにひどいもんですわ。
バスの本数は減る一方、電車は廃線、タクシー会社も人手不足で営業縮小…。これ、高齢化と過疎化が進む地方の現実なんです。
しかもな、採算取れへんから、どんどんサービスが悪くなっていく。運賃は上がる、本数は減る、最終便は早くなる。まさに負のスパイラルや。
「じゃあ自治体がなんとかしたらええやん」て思うかもしれんけど、自治体も財政難でっせ?予算には限りがあるし、住民も減ってる。簡単に「バス増やします」なんて言えへん状況なんです。
認知症の心配もあるけど、それは別問題やろ?
「でも認知症になったらどうするん?危険やん」
そら、認知症が進んで判断能力がなくなったら、運転は無理ですわ。それは当然のこと。
でもな、認知症イコール免許返納て短絡的に考えるのはどうかな?認知機能検査は記憶力や判断力を測定する検査で、ちゃんと医学的に判断してるんですよ。
軽度の物忘れがあっても、運転に支障がない人もおるし、逆に認知症やなくても判断力が落ちてる人もおる。年齢で一律に決めるんやなくて、個人個人の状況を見て判断せんといかんのやないですか?
それに、運転をやめることで逆に認知症が進む可能性もあるんですよ。外出する機会が減って、脳の刺激が少なくなる。人と話さへんから、どんどんボケていく。これって本末転倒やと思いませんか?
みんなで支え合う仕組み、作れへんもんかな?
愚痴ばっかり言ってても仕方ないから、解決策も考えてみましょか。
地域のみんなで助け合うっちゅうのが、一番現実的やと思うんです。
例えば:
- ご近所サポート:「今度スーパー行くから、一緒に行きませんか?」「病院の帰り、送っていきますよ」て、自然に声かけ合う。
- 地域ボランティア:町内会や老人会で移動支援のボランティアを組織する。車出せる人と、移動が必要な人をマッチングする。
- 乗り合いシステム:同じ方向に行く人同士で相乗りする。ガソリン代はみんなで割り勘。
これ、別に新しいことやないですよ。昔から田舎ではやってたこと。「情けは人のためならず」て言葉があるでしょ?今日人を助けたら、明日は自分が助けてもらえる。そういう支え合いの気持ちが大事やと思うんです。
技術の進歩に期待したいけど…
自動運転とか、AI技術とか、未来の移動手段には期待してますよ。車が勝手に安全運転してくれるなら、年齢関係なく移動できるもんね。
でも、そんなん実用化されるのは、まだまだ先の話でしょ?今困ってる人らは、その間どうしたらええねん?
配車アプリとかオンデマンド交通とか、都市部では便利になってきてるけど、田舎にはなかなか普及せーへん。スマホ使えへんお年寄りも多いしね。
技術の恩恵を受けるのは、いつも都市部が先。地方の高齢者は、いつまでも取り残されたまま。この格差、なんとかならんもんですかね?
民間企業にも頑張ってもらいたい
行政だけに任せるんやなくて、民間企業も一緒に考えてもらいたいですわ。
例えば:
- 移動スーパー:商店が軽トラックで地域を回って、商品を販売する。昔の行商みたいなもんやけど、今の時代にあった形で。
- 訪問型サービス:美容院、銀行、郵便局なんかが、お客さんのところに出向いてくれる。
- 宅配の充実:食材だけやなくて、日用品から医薬品まで、なんでも配達してくれるサービス。
これ、ビジネスチャンスでもあるんですよ。高齢者市場って、これからどんどん大きくなるでしょ?そこに目をつけて、新しいサービスを作る企業が出てきてもええんやないですか?
家族の役割も大事やけど、無理は禁物
家族ができることもあります。でも、無理は禁物ですよ。
- 定期的に安否確認する(電話でもええから)
- たまには一緒に買い物や病院についていく
- 地域の移動支援サービスを一緒に調べる
- 近所の人とのつながりを大切にしてもらう
でも、全部家族が背負う必要はないんです。「申し訳ない」て思わせたらあかん。お年寄りにも尊厳があるし、自分でできることはしたいっちゅう気持ちもある。
そのバランスを取るのが大事やと思います。
最後に:「運転するな」やなくて「みんなで支えよう」やろ?
長々と書いてきましたけど、言いたいことは一つ。
「運転するな」て言うだけやったら、誰でもできる。大事なのは、その後をどうするかや。
高齢者の事故は確かに心配。でも、車を取り上げるだけやったら、別の問題が生まれるだけ。孤立して、健康を害して、生きる意欲をなくしてしまう。これって、社会の損失やと思いませんか?
お年寄りは、これまで日本を支えてくれた大先輩たちです。戦後復興から高度経済成長まで、がんばってくれはったから、今の豊かな日本があるんですよ。
そんな人らに「危険やから家におって」て言うのは、あまりにも酷やないですか?
みんなで知恵を出し合って、支え合って、お年寄りも若い人も、みんなが安心して暮らせる社会を作っていく。それが本当の意味での「優しい社会」やと思うんです。
「自分はまだ若いから関係ない」て思ってる人も、いずれは年を取ります。その時に「昔、高齢者に冷たかったから、今度は自分が冷たくされる番や」なんてことになったら、嫌でしょ?
情けは人のためならず。今日の優しさが、明日の自分を救ってくれるんです。
車の運転をやめるかどうかは、本人と家族がよく話し合って決めること。でも、その選択をしやすくする環境を作るのは、社会全体の責任やと思います。
一人一人ができることは小さいかもしれんけど、みんなで力を合わせたら、きっと大きな変化を起こせる。
そんな社会になったらええなあと、おばちゃんは心から願ってますわ。
最後に友達の みっちゃんからこんなコメントをくれたので紹介するわ。
テレビのNEWSで高齢者の事故を見たら両親の事も考えて、危険が伴うので、もう少し先には免許返納も考えないと…とは思いますが、生活面を考えたら不便だけで無くて、行動範囲が狭くなってストレスを感じるのではないかと心配にもなります。
年齢を重ねると、確かに判断力や動体視力など機敏に動けない事も出てくるので、気をつけないと!とは思いますが、若者だって事故はしますよ💧
過信せずに、遠出をせずに、安全に!
なら、今直ぐに返納しなくても良いのでは?と思いますよ♫
気分転換のドライブも必要な時がありますもんね☺️
