
あら、こんにちは!あんた、年末になるとどこからともなく聞こえてくる「ジャジャジャジャーン!」……あ、それは運命か(笑)。「フロイデ、シェーネル、ゲッテルフンケン〜♪」ってやつ、気になってたん?
そう、日本人なら誰もが知ってる**「第九(だいく)」**や。
「なんで年末にあんな小難しいドイツ語の歌、みんなで必死に歌うのん?」って思うやろ?実はそこには、涙なしでは語れへん深い歴史と、日本人特有の「お財布事情」まで絡んだ、おもろい物語があるんよ。
今日は、大阪のおばちゃんディレクターの私が、第九のナゾをこれでもかってくらい分かりやすく、情熱たっぷりに解説したるからな!飴ちゃんでも舐めながら読みや!
そもそも「第九」って何なん?ベートーヴェンの執念の結晶やで!
まずは基本中の基本、おさらいしとこか。
「第九」っていうのは、あの髪の毛爆発してる音楽室の有名人、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンが最後に完成させた交響曲のことや。正式名称は『交響曲第九番 ニ短調 作品125』。長ったらしいな!
音楽界の革命児、最後の大博打
当時の交響曲っていうのは、楽器だけで演奏するのが当たり前やったん。でも、ベートーヴェンのおっちゃんは違った。「最後は人間の声でドカーンと締めくくりたいんや!」って、第四楽章に合唱を入れるという、当時としてはありえへん大改革をやらかしたわけ。
メッセージは「人類みな兄弟!」
歌詞はシラーっていう詩人の「歓喜に寄す」っていう詩を使ってんねんけど、これがまたええこと言うてんねん。
「苦しみを超えて、みんなで手を取り合って笑おうや!人類みんな兄弟やん!」
っていう、愛と平和のメッセージなんよ。
これが、現代のEU(欧州連合)の公式アンセムにもなってるんやから、世界最強の「応援歌」やと思て間違いないわ。
なんで日本で?始まりは徳島の「捕虜収容所」やってん
「ドイツの曲がなんで日本で?」って思うやん。これ、実は100年以上前の第一次世界大戦がきっかけやねん。
坂東俘虜(ばんどうふりょ)収容所の奇跡
1918年、徳島県の鳴門市に「坂東俘虜収容所」っていう、ドイツ兵の捕虜を預かる場所があったんよ。
普通、捕虜って言うたらひどい扱い受けるイメージあるやん?でもな、ここの所長の松江豊寿(まつえ とよひさ)大佐っていうのが、めっっっちゃええ人やってん!
「彼らも祖国のために戦った兵士や、人間として尊重せなあかん」って、ドイツ兵たちの自主性を大事にしたんや。
そこで、音楽好きのドイツ兵たちが「故郷を思い出して第九歌おうぜ!」ってなったのが、日本での初演。地元の農家の人らも聴きに来てな、言葉は通じへんけど「なんか凄いええ曲やな……」って感動が広がったんよ。これが日本と第九の、運命の出会いやったわけ。
【ここが本音】なんで「年末」に定着したん?実は「お金」の話も……
ここからが本題や。なんでわざわざ年末なんか。
「一年の締めくくりに相応しいから」っていう綺麗な理由もあるけど、実は**「オーケストラの懐事情」**っていう、めっちゃリアルな理由もあるんよ。
1. 戦後の「餅代(もちだい)」稼ぎやった!?
戦後すぐ、日本のオーケストラはどこも貧乏でな、年を越すのも一苦労やったんよ。
そこで「第九」を演奏したら、合唱団の家族や親戚、近所の人らがドバーッとチケット買ってくれるやん?
「第九を演奏すれば客が入る=年が越せる(餅代が稼げる)」
っていう、なんとも切実なビジネスモデルが確立されたんや。おばちゃん、こういう商売上手な話、嫌いじゃないわよ(笑)。
2. NHKがブームに火をつけた!
1925年にラジオ放送が始まって、1930年代にNHK(当時の新交響楽団)が年末に第九を流し始めたんも大きいわ。「あ、年末はこれが流れるんやな」って、お茶の間に浸透していったんやね。
3. 日本人の「禊(みそぎ)」の精神
日本人は「終わり良ければすべて良し」って言うやろ?
一年の苦労を第九のあの壮大なメロディで洗い流して、スッキリした気分で正月を迎えたい……っていう、日本人の「浄化」の感覚に、あの「歓喜の歌」がピタッとはまったんやな。
圧巻!「1万人の第九」と合唱文化の広がり
今や、聴くだけやなくて「歌う」のが日本のスタイル。
特に関西人なら知らん人はおらんのが、大阪城ホールで行われる**「1万人の第九」**や!
1983年に始まってから、もう大阪の冬の風物詩よ。
素人のおっちゃんもおばちゃんも、何ヶ月も前から必死にドイツ語の練習してな。本番、1万人が心を一つにして歌うあの迫力……。地響きみたいな歌声を聴いたら、悩みなんて「もうええわ!」って吹っ飛んでまうで。
この「参加型」っていうのが、お祭りが大好きな日本人の気質に合ってたんやろうね。
今さら聞けない!第九を100倍楽しむための豆知識
あんた、次に第九を聴くとき、これを知ってたら「お、通やな」って思われるで。
- 「ジャジャジャーン」はいつ出てくる?
実は「歓喜の歌」の有名なメロディが出てくるのは、曲が始まってから45分後くらいや!
最初は楽器だけで「あーでもない、こーでもない」って葛藤してるような音が続くねん。それを乗り越えて、最後に出てくるからこそ、あの合唱が心に響くんよ。
- 歌詞の「Freude(フロイデ)」って何?
ドイツ語で「歓喜(喜び)」って意味や。歌い出しの「フロイデー!」は「よっしゃーー!」「最高ーー!」って叫んでるようなもんやと思て。
- ベートーヴェンは耳が聞こえへんかった?
そう、第九を作ってるとき、彼はもうほとんど耳が聞こえてへんかったんや。心の耳で、あの壮大なハーモニーを描いたんよ。ほんま、天才を通り越して執念の塊やわ。
まとめ:第九は、明日を生きるための「心のガソリン」や!
さて、長々と喋ったけど、日本人が年末に第九を歌う理由は、**「歴史的な偶然」と「お財布事情」、そして「日本人の熱い情熱」**が混ざり合った、世界に誇れる文化やってことが分かってくれたかな?
しんどいことがあった一年でも、最後にみんなで「フロイデ!(喜ぼうぜ!)」って叫んだら、「来年もまた頑張ろか」って思えるやん?
音楽に国境も、プロもアマも関係あらへん。
あんたも、今年はテレビの前で鼻歌からでも参加してみ。
意外とスッキリして、ええ年越せるかもしれへんで!
【おばちゃんからの提案!】
「でもドイツ語の歌詞、難しそうやわぁ」って思てへん?
次は、**「カタカナで覚える!3分でマスターする第九のサビ」**っていう記事も書いてあげよか?
読みたい人は、ぜひコメント(という名の心の中での応援)よろしくな!
それじゃ、風邪ひかんように暖かくして過ごすんやで!さいなら!

