クロード・モネの睡蓮!京都市京セラ美術館で開催中。

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今週、私はぶらぶらどこに行ったかと言いますと、京都で今行われているこちらの展覧会に参りました。

有名ですよね、

スイレンってね。フランス印象派を代表する画家、クロード・モネ。

特に水草の睡蓮を描いた作品で有名な人なんですが、その睡蓮を中心に国内外から様々な作品を集めた展覧会が京都市京セラ美術館で今やっております。

これだけモネの作品を1度に見られる催しってなかなかないんですよ。

ぜひ皆さんにも足を運んでいただきたいなと思います。

はい。今日私行って見てきたんですが、鑑賞のちょっと助けになるような、行きたくなるかなっていうようなエピソード、2つほどご用意させていただいたんで、まりこさんも一緒に聞いてください。

はい、まずはこちらからです。睡蓮を中心に国内外から様々な作品を集めた展覧会が京都市京セラ美術館で今やっております。

私 睡蓮大好きおじさんです。。

とにかくね、モネといえば睡蓮なんですけど。

はい。実際めちゃめちゃ数が多いんです。睡蓮の作品は。

モネ自身は人生でおよそ2000もの作品を手がけたと言われてるんですが、睡蓮を書き始めたのは57歳ぐらいからです。

あれ。遅いんじゃないかと思ったんですけど、亀井さんの年よ。

ほんとですね。だから私の年と同じぐらいから書き始めました。

はい。86歳で亡くなるまで、およそ30年間、

ほぼほぼ睡蓮ずっと書いてるんですよ。とりつかれちゃったんだ。

まさにその通りで、自身で言ってるんですよ、睡蓮、水と光の私は虜になってしまうっていうことなんです。

筆をとった場所は自分の家の庭なんです。フランス、セーヌ川の水を引き込んで池を作りまして、そこに睡蓮をたくさん浮かべて、自分の庭でこうカンバス立てて、筆を取って、ずっと睡蓮を書き続けたっていうのがモネの晩年でございます。

最初の頃はね、睡蓮の花とか葉っぱなんかを割と忠実に、写生的に書いてたんですけど、だんだん、さっき言いました池の水、あるいはそれに反射する光とか、景色に魅せられていって、作風、絵柄がどんどん変わっていきます。

有名な絵、ネット検索したら出てくると思うんですけども、まりこさんには資料の本からちょっとコピーしたスタジオだけご覧いただきます。

すいません、皆さんには想像で聞いていただきたいと思うんですが、まずは描き始めた57歳頃の睡蓮です。

はい。池の青、そして水田の葉っぱと白い花がど真ん中に描かれてて、なんかすごく忠実な、

オーソドックスな絵ですよね。はい。構図も含めてですね。

全体がブルー、葉っぱの緑、そして白い花ということで、これはこれで素晴らしく綺麗なんです、はい。

ところが、75歳頃の睡蓮になりますと、葉っぱも花も確かに描かれてはいるんですが、カンバスの中の中心部。メインは、水面に映る空と雲なんですよ。

ほんまやこれ。池のね、青ブルーかと思ったら、うん、これ、空の青なんですねえ。

白い雲が映ってて、これ。これって、池の水をかいてるのか、睡蓮を書いてるのか、それとも空をかきたいのか、どっちなんですか。

っていうような作風に変わっていってるんですよ、

だから、タイトルは睡蓮なんですけども、あくまでモネが描きたい、心を動かされたのは光なんですよね。

そして、それが映し出す景色なんですよね。庭の睡蓮を見ながら、まさにこの水と光を描き続けたというのがモネの真骨頂なんです。

今回、京セラ美術館の会場には、国内外から20点以上の睡蓮が集められています。

本当にたくさんあるんで、皆さんお好きなのを見つけていただけたら楽しいと思うんですけど。

 

僕が1番これ好きだなと思って心打たれたのが。

うん。夕方、黄昏時に描かれた睡蓮です。

へー、綺麗。

これ、光の色がね、すごく特徴的なんですよ。

左下、黄緑色がメインです。これ、睡蓮の葉っぱと、あの花の緑にも映ってるんだと思うのですが、それがだんだん池の真ん中から、黄緑みたいな色に変わって、対角線上の右上になると、ブルーがメインにいきます。

これ、カンバスが斜めに、対角線上にグラデーションのようになってまして、当時評価は、まるで黄金ゴールドがカンバスの上で溶けてるかのようだという絶賛したっていうんですね。

睡蓮と池を描いてるんですけども、まさに光の変化。

夕方頃だんだん夕焼けに変わっていくような、でも、黄昏時って紫もちょっと入ってますよね、色の中にね。

それが水蓮の池の上で一体となって反射してる様子が描かれててね、これはすごい絵だなという風にちょっと感動して帰りました。

1回前通り過ぎて、はい、また見て、あー、で、出口近くでもう1回見たいなと思って、あんまりよくないんですけど、人が少なかったんで、

もう1回、逆方向に歩いて、もう1回見に行きました。

この絵はね、いや、素晴らしかったです。黒のものエピソードのもう1つはこちらです。

白内障との闘い目の病気、白内障もね、68歳頃から悩まされるようになっていきます。

目の水晶体が白く濁ることが原因なんですが、物が見えづらい、霧がかかったようにかすむ、ぼやける。

あと、色の見え方もちょっと違和感というか、イレギュラーになっていくんですよね。

これ、個人によって症状の出方が違うそうなんですけど、モネの場合は色の見え方としては黄色と緑色がすごく強いと。

それ以外の色は青みがかって見える。特に赤色がはっきりじゃなくてもって見えちゃうって。

そうです。色彩を扱う画家としては致命的な病だと思うんですよ。

うん。さすがのモネも一時期落ち込んだらしいんですけども、はい、のちに創作意欲。

いやいや、落ち込んでる場合やない。ということで、意欲を取り戻して、再びこの白内障の目で、はい、バリバリ描き始めるんです。

会場にはその時期、白内障と戦いながら描いた絵も展示されてます。

例えばですね、はい、池にかかる橋を描いた作品が何枚かあります。

モネは日本の太鼓橋を池のところにかけて、それをたくさん描いてるんですけども、これなんかほとんどね、あら、緑全体で塗込められてて。

はい。どこまでが池で、どこまでが木々の林で、そしてどれが橋なのか、ほとんどわからないんですよ。

わからない。わかりにくい隠し絵みたいになってるそうなんです。

緑色がぐじゃぐじゃに塗り込まれてて、ちょっと何がなんだかわからない。

抽象画かっていうような、なんていうかね、見た目、印象なんですよ。

1枚目に見てもらったオーソドックスな水蓮の絵とは別人なんですけど。

普通の画家ならこれはもうこんなふうにしか描けないのかという風に落ち込むところなんですが。

はい。モネ自身はいや、わしが見たまんまがこれはこれで、そのまんまがちゃんとかけてるから悪くないなと言って、のちに白内障の手術をして色彩感覚ある程度取り戻すんですけども。

病の時に書いたこのぐじゃぐじゃの緑の絵も、今から見てもまあまあよくかけてるでっていうことで、捨ててないんですよ。

ちゃんと大切に保管してるんですよ。見えたものをリアルに書いてあるんで

ですね、きっと。まさにまりこさんの言う通りで、基本、印象派っていうのは抽象派とは違って、自分の心の中の印象なんだけど、見たものをちゃんと書いてるんですよ。

モネ自身とすれば、あの時俺はこういう風に見えてて、こういう風に描いたんだから、これはこれでええやないかということで、これをも大切に保存して、それが今、京セラ美術館にもちゃんと飾ってあるっていうことなんですよね。

病にかかっても画家としてチャレンジを続け、その頃の作品も否定せずに受け入れ続けたという彼に、ちょっとぐっと来て、感動してしまいました。

僕なんか普段でも不出来なのに。風邪で声ガラガラの時のニュースなんか汚いんですけど。

次元が違うから今喋って失敗したなと思ってるんですけど。

いえいえ、それはそれで良しとはとても思えない。

やっぱモネってすごいなという風に思いました。

そんなモネの作品、日本初公開のものも含めておよそ50点展示されてます。

モネの睡蓮のときは、 京都市の 京セラ美術館で6月8日まで開催されています。

これだけの規模でモネの作品見られるってなかなかないと思いますんで、興味のある方、まず公式ホームページご覧ください。

京都市京セラ美術館 モネ 睡蓮のとき

Le dernier Monet : Paysages d’eau

2025年3月7日-2025年6月8日

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