ちょっとちょっと、そこの会社の偉いさん！熱中症対策、ナメたらアカンで～
みなさん元気にしてはりますか？今日はちょっと真面目な話やけど、2025年6月から職場の熱中症対策が法律で義務化されるんやって！これ、ホンマに大事な話やから、最後まで読んでや～。
最近の夏はもう、アホみたいに暑いやろ？わたしらが若い頃は35度なんて滅多になかったのに、今や40度越えも珍しくない。そら、働いてる人らも大変やわ。特に建設現場とか運送業の人らは、ホンマに命がけで働いてはる。
そんな中、ついに国も重い腰を上げて「これはもうアカン！法律で決めたる！」ってなったんやな。今まではお願いベースやったけど、これからは義務やで。違反したら罰則もあるから、企業の皆さんは本気で取り組まんとアカンのや。
そもそも、なんで今回義務化されたん？
ええ質問やな～。実は、熱中症で倒れる労働者の数がめっちゃ増えてるんや。厚生労働省の発表によると、職場での熱中症による死傷者数は年々右肩上がり。特にここ数年は「過去最高」を更新し続けてる状況や。
これはもう、企業の善意に任せてる場合やないってことで、法律でガチガチに決めることになったんやな。まあ、当然といえば当然の流れやわ。人の命より大切なもんなんてないからな。
でも、企業側からしたら「また新しい規制かいな～」って思うかもしれへんけど、実際に従業員が熱中症で倒れたり、最悪の場合亡くなったりしたら、その責任は計り知れへんよ。賠償金とか、会社の信用失墜とか、そんなんで会社が潰れることもあるからな。
だから、これは「面倒な義務」やなくて「会社を守るための投資」って考えた方がええで。
どんな職場が対象になるん？全部？
いやいや、全部の職場が対象ってわけやないで。基準があるんや。それが**WBGT値（暑さ指数）**っていうやつ。
WBGT値って聞いたことある？これは気温だけやなくて、湿度とか輻射熱（太陽からの熱とか）も含めて計算する「本当の暑さ」を表す数値なんや。この値が28°C以上になる職場が対象になるんやって。
具体的には：
- 屋外作業：建設現場、道路工事、農作業、警備員さんとか
- 屋内でも暑い場所：工場、厨房、物流センター、機械室とか
オフィスワークの人らは基本的にエアコンが効いてるから対象外やけど、倉庫とか工場で働いてる人らは要注意やな。
ちなみに、28°Cって聞いたら「そんなに暑くないやん」って思うかもしれへんけど、これは普通の気温やなくてWBGT値やからな。実際の気温でいうたら、もっと高いことが多いんや。
義務化される対策って、具体的に何をせなアカンの？
ほな、実際にどんなことをせなアカンのか、わかりやすく説明したるわ。
1. WBGT値の測定と記録（これ、めっちゃ大事！）
まず、専用の測定器を買って、毎日WBGT値を測って記録せなアカン。「今日は暑そうやな～」っていう感覚やアカンのや。きちんと数値で把握することが求められてる。
測定器は結構いいお値段するけど（3万円～10万円くらい）、これをケチったらアカン。従業員の命には代えられへんからな。
2. 段階的な対応（数値に応じてキッチリと！）
WBGT値によって、対応を変えなアカンのや：
28～30°C（中程度のリスク）
- 30分ごとに休憩時間を設ける
- こまめな水分補給を促す
- 「まだ大丈夫やろ」は禁物！
31～32°C（高いリスク）
- 作業時間を短くする
- 日陰での作業に切り替える
- もう「我慢」の段階やない
33°C以上（危険レベル）
- 原則として屋外作業は中止
- エアコンの効いた場所での作業に切り替え
- 「根性で乗り切る」なんてもってのほか！
3. 環境整備（お金はかかるけど必要な投資や）
- 冷房設備：エアコン、スポットクーラー、大型扇風機など
- 休憩場所：涼しい場所の確保、日陰の設置
- 水分補給設備：冷水器、スポーツドリンクの常備
「お金がかかる～」って言うてる場合やないで。従業員が倒れて救急車呼んで、労災になって、場合によっては裁判になって…って考えたら、最初の投資の方がよっぽど安いからな。
4. 従業員への教育（知識がないと対策も効果半減）
従業員さんにも熱中症の怖さと対策を教えなアカン。特に大事なのは：
- 熱中症の初期症状の見分け方
- 水分補給のタイミングと方法
- 「しんどい」って言いやすい雰囲気作り
日本人って「しんどい」って言うのを我慢する文化があるやろ？でも、熱中症は我慢したらアカンのや。「しんどかったら遠慮なく言うてな」っていう雰囲気を作ることが大切やで。
5. 緊急時の対応準備
万が一、熱中症の症状が出た時の対応も準備しとかなアカン：
- 救急連絡先の整備
- 応急処置の方法の周知
- 救急車を呼ぶ判断基準
「大丈夫やろ」で様子を見てたら手遅れになることもあるからな。迷ったら救急車、これが鉄則や。
罰則って、どのくらいヤバいん？
さて、みんなが気になる罰則の話や。これがまた、結構厳しいんやで～。
まず、軽い違反から：
- 行政指導：「ちゃんとやってくださいよ～」っていう警告
- 是正勧告：「今度こそちゃんとやらんと、次はもっと厳しくしますよ」っていう最後通告
でも、これで済まんこともあるんや。重大な違反や、何度も繰り返したら：
- 罰金：50万円以下の罰金（法人の場合はもっと高額になることも）
- 書類送検：企業名が公表されて、社会的信用も失墜
しかも、実際に熱中症で従業員が亡くなったりしたら、業務上過失致死で刑事責任を問われることもあるんや。そうなったら、罰金どころの話やないで。
でも、一番怖いのは金銭的な罰則やなくて、会社の信用を失うことやと思うねん。「あの会社は従業員の安全を軽視してる」って噂が立ったら、新しい人も雇えへんし、取引先からも敬遠される。
だから、罰則を避けるためやなくて、従業員と会社を守るために、しっかり対策することが大事やで。
中小企業でも現実的にできる対策は？
「大企業やったらお金もあるからええけど、うちみたいな中小企業はそんな余裕ないわ～」って思ってる社長さんも多いやろうな。
でも、お金をかけんでもできることもあるんやで。優先順位をつけて、できることから始めたらええねん。
まずはお金のかからんことから
- 作業時間の調整
- 一番暑い時間帯（11時～15時）の作業を避ける
- 早朝や夕方に作業をシフト
- これやったら追加のお金はかからへんやろ？
- 休憩時間の見直し
- 30分ごとの休憩を徹底
- 日陰での休憩を義務付け
- 水分補給の時間を確保
- 服装の工夫
- 通気性のいい作業服に変更
- 帽子の着用義務化
- 冷却タオルの使用
少しお金をかけても効果的なもの
- WBGT測定器（3万円～）
- これは必須やから、ケチったらアカン
- 複数現場がある場合は、持ち運べるタイプを
- 簡易的な暑さ対策（数千円～数万円）
- 大型扇風機
- ミストファン
- 簡易テント（日陰作り用）
- 冷却ベスト
- 水分補給設備（数万円～）
- 冷水器
- スポーツドリンクの常備
- 塩分補給タブレット
本格的な投資が必要なもの
- エアコン・冷房設備（数十万円～）
- スポットクーラー
- 工業用エアコン
- 休憩室の空調整備
- 作業環境の改善（数十万円～数百万円）
- 屋根や庇の設置
- 断熱材の施工
- 換気設備の改善
お金のことを考えると頭が痛いかもしれへんけど、助成金や補助金を使える場合もあるんや。労働局に相談してみるとええで。
従業員さんも協力してもらわなアカン
でも、会社側が対策を立てても、従業員さんが協力してくれんかったら意味ないやろ？だから、従業員さんにも理解してもらうことが大切やねん。
従業員さんに伝えたいこと
- 我慢は美徳やない
- 「しんどい」って言うことは恥ずかしいことやない
- 早めに言うてくれた方が、みんなのためになる
- 倒れてから「実はしんどかった」では遅い
- 水分補給は仕事の一部
- 「のどが渇いてから」では遅い
- こまめに飲むことが大切
- アルコールやコーヒーは逆効果
- 体調管理も仕事のうち
- 前日の睡眠不足は熱中症のリスクを高める
- 朝食をきちんと食べる
- 体調が悪い時は無理をしない
みんなでチェックし合う体制作り
一人一人が注意するだけやなくて、みんなでお互いをチェックし合う体制を作ることも大切やで。
「○○さん、顔色悪いで。大丈夫？」 「ちょっと休憩しいや」 「水分補給、忘れてへん？」
こんな声かけができる職場やったら、きっと熱中症も予防できるはずや。
実際に熱中症になってしもたら、どうしたらええん？
対策をしっかりしてても、100%防げるわけやない。もし熱中症の症状が出てしもたら、どう対応したらええか知っとくことも大切やで。
熱中症の症状（これを覚えといて！）
軽度（熱疲労）
- めまい、立ちくらみ
- 大量の汗
- 筋肉のこむら返り
- 体がだるい
中度（熱射病の前段階）
- 頭痛、吐き気
- 集中力の低下
- 体温の上昇
重度（熱射病）
- 意識がもうろう
- 体温が40°C以上
- 発汗が止まる
- けいれん
応急処置の方法
- まず涼しい場所に移動
- エアコンの効いた室内
- 日陰で風通しのいい場所
- 体を冷やす
- 首、脇の下、太ももの付け根を冷やす
- 濡れタオルで体を拭く
- 扇風機で風を当てる
- 水分補給
- 意識がハッキリしてる場合のみ
- スポーツドリンクや経口補水液
- 一気に飲まんと、少しずつ
- 迷わず救急車
- 意識がもうろうとしてる
- 吐き気で水分補給ができない
- 体温が39°C以上
「様子を見る」って判断が一番危険やからな。迷ったら救急車、これが鉄則や。
最後に：従業員の命を守ることが、結局は会社を守ることやで
長々と説明してきたけど、要するに「従業員さんの命と健康を守りましょう」っていう、当たり前のことなんや。
でも、その当たり前のことができてへん会社が多いから、法律で義務化されることになったんやろうな。
確かに、対策にはお金も手間もかかる。でも、従業員が熱中症で倒れて、最悪の場合亡くなってしもたら、その代償は計り知れへんで。
金銭的な損失もそうやけど、何より「あの時、もっとちゃんと対策してたら…」っていう後悔は、一生背負うことになる。
だから、この義務化を「面倒な規制」やなくて、「従業員と会社を守るためのきっかけ」として捉えてほしいねん。
2025年6月まで、まだ時間はある。今から準備を始めたら十分間に合うで。
従業員さんが安心して働ける職場を作ることが、結局は会社の発展にもつながるんや。みんなが元気で働いてくれるから、会社も成長できる。逆に、従業員が不安を抱えながら働いてる会社で、いい仕事ができるわけないやろ？
だから、この機会に職場環境を見直して、「この会社で働いてよかった」って思ってもらえる職場を作ってみいや。それが、一番の熱中症対策かもしれへんで。
みなさん、暑い夏を安全に乗り切って、みんなで元気に秋を迎えましょうな～！
この記事の情報は2024年10月時点のものです。最新の情報は厚生労働省のホームページでご確認ください。
