「人生100年時代」のいま、日本人の平均寿命は、男性81.41才、女性87.45才と年々延びてい
る(※2020年7月、厚労省の発表)。
2020年9月に100才を超える高齢者が初の8万人を超えた。しかし実は、日本は世界有数の
長寿国だが、他国に比べて寝たきりで最期を迎える“ネンネンコロリ”が多いと、
専門家が指摘する。
理想の最期――ピンピンコロリを実現するためにどうすればいいのだろうか?
ここで重要視されるのが「健康寿命」だ。たとえ長生きしても、健康に問題があって日常生活
が制限されてしまうのはつまらない。
脚本家の橋田壽賀子さんが95歳でお亡くなりになりましたが、寝たきりになりたくないと言って、
なんと83歳から始めて欠かさず続けた「ストレッチ」と「トレーニング」があったのです。
高齢化すると歩行能力の低下ということがありますよね。重視されているのは健康寿命ですね。
平均寿命のそれぞれマイナス5歳ぐらい言われておりますので、男性で76歳ぐらいでしょうか
たとえ長生きしても健康に問題があると、やっぱり日常生活に制限されてしまって、
これ以上旅行に行けないとか、酸素ボンベを離せないとか、なんかそういうことになってしま
うので、橋田さんのように亡くなる1ヶ月前までお元気ですということはものすごく
素晴らしいことだと思います。
自分のことは自分でやる。
その言葉通りに最後まで自分の足で歩いて生涯現役を貫き通した橋田さん。
寝たきりにはなりたくないと言ってもやっぱり高齢者が寝たきりになる原因 皆さんご存知だ
と思うんですよ。
「高齢者が寝たきりになる主な要因は、転倒による骨折です。加齢による筋力や歩行能力の
低下がその原因です」。
やっぱり上半身により、下半身の筋肉が減少しやすいので、特に1番、大きな筋肉をね、
手っ取り早く鍛えて欲しいですね。
太ももの大腿四頭筋これが大事 スポーツ早稲田大学スポーツ科学学術院教授の川上泰雄先生
がおっしゃっています。
60歳を超えますと筋力の減少率が年間2.5% 20代と比べると、5倍のスピードで減少するのですよね。
定年などで運動量が減ることも一因です。
上半身よりも下半身が減少しやすく、特に体の中でいちばん大きな筋肉である、
太ももの大腿四頭筋は減少しやすいです。大きい筋肉を鍛えると良いと言われております。
あるいは、歩く速度は余命と関係。1秒間に1.4mくらいのスピードで歩ける65歳の男性の余命
はあと25年といわれております。
だから1秒間に1.4m。私は歩きますよという人は65歳の男性でもあと25年ということは90まで
ピンピンと生きる。
65才女性だと35年(つまり、100才まで生きられる)といわれています。
歩く速度を測るにはね、これ横断歩道を渡ってみるといいんです。
一般的に、日本の横断歩道の信号は、歩行者の歩く速度の基準を1秒に1mと計算
しているんです。
日本横断なので10mの横断歩道だったら青信号の点灯時間は10秒になっておりますので、
青の点灯中に横断歩道を渡りきれれば、まだ筋力を低下していないということですね。
普段のトレーニングなんですけれども、橋田さんはね。月水金週3日。朝9時から10時までの
一時間毎日トレーニングをしておりました。
パーソナルトレーナーとして八代さんという方がマンツーマンで橋田さんをサポート
し続けました。
最初の30分ストレッチでバランスボールなどを使って負荷を調整しながら12年間ほぼ
変わらないメニューをしてきてね。
内容はどんな筋トレやってたのかな?
「橋田さんは、大腿四頭筋を中心に、体幹の筋肉群に刺激を与える、アスリートの間でいま
流行しているファンクショナルトレーニングをまんべんなくされています。
専門家のアドバイスのもと、効果的なトレーニングによって、加齢による筋量の減少を
最小限に抑えてキープできていたのでしょう」
「特に高齢者にストレッチは必要です。加齢とともに関節の柔軟性は損なわれやすい。
可動域を大きくして、しなやかに大きく動けるようにすることは運動効果を上げますし、
転倒やけがの予防になり、疲労回復効果もあります」
病院のベッドで長生きしてもつまらないですよね。ピンピンコロリが理想ではないでしょうか。
橋田壽賀子さんの生き方は、参考になりますよね。橋田さんのようにパーソナルトレーナーを
雇うことは無理でしょうが、デイサービスでも機能訓練型がありますのでそうゆうところを
探してみてください。