
「もうサンマ買えんわ…」高騰と不漁で消える秋の味覚、でも2025年は奇跡の豊漁?その裏にある驚きの真実
- ちょっと待って!今年のサンマは久々に安くなったって知ってる?
- 2025年の「奇跡の豊漁」その理由とは?
- でも待って!9月は良かったけど、10月から雲行きが怪しくなってる?
- サンマ業界のややこしい事情:海外漁船との競争
- スーパーと飲食店の苦悩:生から冷凍への大転換
- 価格の推移を数字で見てみよう
- 家庭の食卓への影響:サンマ離れが進む現実
- 2025年の豊漁、本当に喜んでいいの?
- 私たちにできること:賢い消費者になろう
- 飲食店も工夫を凝らしてる
- 国際的な取り組み:漁獲制限は効果あるの?
- 環境問題との関連:海水温上昇の深刻な影響
- 未来への展望:サンマは再び「庶民の魚」になれるか?
- まとめ:「サンマ買いません」から「サンマを大切にします」へ
ちょっと待って!今年のサンマは久々に安くなったって知ってる?
みなさん、こんにちは!毎日スーパーで家計と格闘してる大阪のおばさんです。秋になったら「今日はサンマにしよか」って気軽に言えた時代が懐かしいわ〜。ここ数年、サンマ見るたびに「え?この値段?」って二度見してしまう日々やったんやけど、実は2025年、なんと久々に豊漁のニュースが飛び込んできたんです!
でもな、話はそんな単純じゃないねん。「豊漁や!安くなる!」って喜んだのも束の間、9月下旬からまた値段が上がってきてるって聞いて「なんでやねん」って突っ込みたくなったわ。
今日は、サンマを巡るこの複雑な状況を、みなさんと一緒に紐解いていきたいんです。なんで急に豊漁になったん?でもなんでまた高くなってるん?そして私たち庶民は今後どうしたらええんやろう?
2025年の「奇跡の豊漁」その理由とは?
実はな、2025年のサンマ漁は「奇跡級」って言われるくらいの豊漁やったんです。水揚げ量が昨年の2.6倍で、しかも魚体も久々に大きくて脂ものってて「やっとサンマが帰ってきた!」って喜んだ人も多かったはず。
この豊漁の理由、実は「黒潮大蛇行」が終わったからなんです。
「黒潮大蛇行って何やねん?」って思うでしょ?簡単に言うと、日本の南を流れる暖かい海流(黒潮)が大きく蛇行して、サンマの好きな冷たい海水と暖かい海水の境界線が変わってしまうことなんです。
この現象が2017年から7年以上も続いてて、サンマが日本近海に来にくくなってたんですが、2025年の5月についに解消!そのおかげで、サンマが久々に日本の漁場に戻ってきてくれたんです。
しかも今年は9月に「24時間休漁」っていう漁獲規制まで発動されました。これ、なんと13年ぶり!取れすぎて資源保護のために一時ストップかけたってことなんです。「取れすぎて困るなんて、なんて贅沢な悩みやねん!」って思いました(笑)
でも待って!9月は良かったけど、10月から雲行きが怪しくなってる?
ここからが問題なんです。確かに9月は豊漁やったんやけど、10月に入ってから「あれ?なんか小さくない?」「値段また上がってない?」って声がちらほら。
実際に、スーパーでは9月に1匹150円くらいで売ってたサンマが、10月には200円以上になってるところも多いんです。
なんでかって?理由は主に2つ:
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魚が小さくなった:10月以降水揚げされるサンマは、9月に比べて明らかに小ぶり。「あまりにも小さい…」って漁師さんも困ってるレベル。
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漁場が遠くなった:サンマの群れが沖合に移動して、漁船が遠くまで行かなあかん。燃料代もバカにならへんしね。
東海テレビの報道によると、豊漁って言われてる今でも、小ぶりになったせいで1匹あたり50円ほど値上がりしてるそうです。
サンマ業界のややこしい事情:海外漁船との競争
ここで知っておいてほしいのが、サンマの問題は日本だけの話じゃないってこと。
**実は、中国と台湾の漁船が公海上で大量にサンマを取ってるんです。**日本のサンマが日本近海に来る前に、公海上で先に取られてしまうという構図。
2025年の漁獲枠を見ると:
- 日本:約8万トン
- 中国・台湾など:公海で12万1500トン
「ちょっと待てや!」って感じですよね。日本の倍以上の量を海外が取ってるんです。
でも面白いのが、2024年に初めて公海でのサンマ漁が漁期中に止まったこと。中国・台湾の漁船が設定された漁獲枠に達して、漁を停止したんです。これが2025年の豊漁につながった可能性があるって専門家は言ってます。
「やっと漁獲制限が効いてきたんかな?」って思いたいところやけど、まだまだ油断は禁物ですね。
スーパーと飲食店の苦悩:生から冷凍への大転換
スーパーや飲食店の現場では、この数年でサンマの扱い方が大きく変わってるんです。
**居酒屋や定食屋では、生サンマから冷凍サンマへの切り替えが進んでます。**理由は:
- 生サンマの仕入れ価格が不安定すぎる
- 小さいサンマじゃお客さんに満足してもらえない
- 冷凍の方が年中安定供給できる
根室食堂の店長さんも「生のサンマは今月の頭から仕入れ値が高騰してる」って嘆いてはりました。
でも冷凍サンマも悪くないんですよ!産地で急速冷凍された冷凍サンマは、実は栄養価も味もそんなに変わらへん。ただ、やっぱり「生のサンマを焼く香り」っていう秋の風物詩は薄れてしまうのが寂しいですね。
価格の推移を数字で見てみよう
ここで、サンマの価格がどれだけ変わったか、具体的な数字を見てみましょう。
漁獲量の激減:
- 2000年代:年間約20万トン
- 2022年:約1.7万トン(過去最低レベル)
- 2025年:4万トン(6年ぶりの回復)
小売価格の変化:
- 2019年:100gあたり約87円
- 2024年12月:100gあたり約170円(ほぼ2倍!)
- 2025年9月:1匹150円(豊漁時)
- 2025年10月:1匹200円以上(小型化で値上がり)
産地価格の衝撃的変化:
- 2006年頃:1kgあたり約70円
- 2021年頃:1kgあたり約600円(なんと約8.5倍!)
この数字見たら「そら買われへんわ」って思いますよね。2006年に70円やったものが600円って、もはや別の魚やんって感じです(笑)
家庭の食卓への影響:サンマ離れが進む現実
この価格高騰で、実際に家庭の食卓では何が起こってるでしょうか?
SNSでよく見かける声:
- 「今年はサンマを買わなかった」
- 「焼き魚の代わりに他の食材で済ませた」
- 「サンマは特別な日の食べ物になった」
実際、サンマの代替として注目されてるのが:
- サバ:比較的安定した価格で脂もしっかり
- ホッケ:北海道産で味も良い
- イワシ:安くて栄養価も高い
私も最近は「サンマが高いからサバにしよか」って言うことが増えました。時代の変化を感じますね。
2025年の豊漁、本当に喜んでいいの?
ここで冷静に考えてみましょう。確かに2025年は久々の豊漁やったけど、手放しで喜べるかっていうと、ちょっと複雑なんです。
豊漁の裏に隠れた問題:
- 資源量はまだ低水準:一時的な回復であって、根本的な解決ではない
- 魚体の小型化:取れても小さくて商品価値が低い
- 漁業コストの上昇:燃料費高騰で、豊漁でも利益が出にくい
水産庁の専門家も「今年の豊漁は黒潮大蛇行の終息が主な要因で、サンマ資源そのものが回復したわけではない」って慎重な見方をしてます。
つまり、来年も同じように豊漁になるかは分からへんってことなんです。
私たちにできること:賢い消費者になろう
じゃあ、私たち消費者はどうしたらええんでしょうか?
1. 情報をしっかり知る サンマの値段が高いのには理由があることを理解して、納得して買い物する。「高いから買わん」じゃなくて「なんで高いんか知った上で判断する」姿勢が大事。
2. 冷凍サンマも試してみる 冷凍技術の進歩で、冷凍サンマも十分美味しいです。年中安定した価格で買えるし、栄養価も変わりません。
3. 他の旬の魚にも目を向ける サンマにこだわらず、その時々で安くて美味しい魚を選ぶ柔軟性を持つ。
4. 地元漁業を応援する 可能な範囲で、地元の漁師さんが取った魚を買って応援消費する。
飲食店も工夫を凝らしてる
飲食店でも、この状況に対応するためいろんな工夫をしてます。
新しい取り組み:
- 冷凍サンマの解凍技術を向上させて、生に近い食感を実現
- サンマ以外の秋の魚を使った新メニュー開発
- お客さんに現状を説明して理解を求める
私がよく行く居酒屋でも「今日のサンマは冷凍ですが、産地で急速冷凍したもので味は変わりません」って丁寧に説明してくれます。こういう誠実な対応は嬉しいですね。
国際的な取り組み:漁獲制限は効果あるの?
サンマの資源管理については、北太平洋漁業委員会(NPFC)で各国が話し合ってるんやけど、正直なところ「まだまだ」って感じ。
2025年の決定事項:
- 全体の漁獲枠を10%削減
- 公海:12万1500トン
- 日本のEEZ内:約8万トン
でも実効性についてはまだ疑問視する声も多い。各国が自国の利益を優先してしまって、本当の意味での資源保護になってるかは怪しいところ。
ただ、2024年に中国・台湾の漁船が初めて漁獲枠に達して漁を停止したのは、一歩前進かもしれません。
環境問題との関連:海水温上昇の深刻な影響
サンマの問題を語る上で避けて通れないのが、地球温暖化による海水温上昇です。
海水温上昇の影響:
- サンマが好む15〜20℃の海域が北上
- 餌となるプランクトンの分布も変化
- 回遊ルートそのものが変わってしまう
これは一朝一夕で解決できる問題じゃないんです。長期的な視点で、地球環境全体を考えていく必要があります。
「サンマの問題は、実は地球環境問題の一部なんやな」って思うと、なんだか責任を感じてしまいます。
未来への展望:サンマは再び「庶民の魚」になれるか?
最後に、サンマの未来について考えてみましょう。
希望的な要素:
- 2025年の豊漁で漁業関係者に希望が戻った
- 漁獲制限が少しずつ効果を示し始めた
- 冷凍技術の向上で安定供給が可能
心配な要素:
- 根本的な資源回復には時間がかかる
- 海水温上昇などの環境変化は続く
- 国際的な協調がまだ不十分
私たちができること:
- 現状を理解して賢い消費者になる
- サンマ以外の魚も積極的に食べる
- 環境問題にも関心を持つ
- 地元漁業を応援する
まとめ:「サンマ買いません」から「サンマを大切にします」へ
長い間「サンマ買いません」って言わざるを得なかった私たち。でも2025年の奇跡的な豊漁で、久々にサンマの美味しさを思い出した人も多いはず。
ただし、この豊漁が一時的なものである可能性も高い。だからこそ、私たちは「安い時だけ食べる」んじゃなくて、「サンマという資源を大切にする」気持ちを持つことが大切やと思うんです。
価格が高い時は冷凍サンマや他の魚を選ぶ。豊漁の時は感謝していただく。そして何より、サンマを取り巻く複雑な状況を理解して、長期的な視点で考える。
「サンマ買いません」じゃなくて「サンマを大切にします」。そんな気持ちで、これからも秋の味覚と付き合っていきたいですね。
今年の秋、もしスーパーでサンマを見かけたら、その後ろにある漁師さんの苦労や、海の環境の変化、そして国際的な問題まで、ちょっとだけ思いを馳せてみてください。そうすることで、サンマがもっと特別な存在になると思うんです。
香ばしいサンマの香りが、また当たり前のように日本の秋を彩る日が来ることを祈りつつ。一人一人の小さな理解と選択が、未来の「庶民の魚」を守ることにつながるはずです。
参考情報:
- 日本経済新聞「サンマ漁獲量が前年超え、6年ぶり水準」
- Yahoo!ニュース「豊漁だったサンマが高騰」
- 東洋経済「日本はサンマが実質獲り放題になっている」
- テレビ朝日「サンマに異変豊漁は幻?」
記事内の価格や漁獲量は2025年10月時点の情報に基づいています。最新の状況は変動する可能性があります。

