雑草”が飛ばす秋花粉 都心部の街中でも…
今、秋の花粉症がピークを迎えようとしている。
オオブタクサは秋花粉を飛ばす代表的な植物。
この花粉の内部にあるアレルギー物質が花粉症の原因となっている。
荒川の土手では大量に自生していた。さらにヨモギも自生している。
コロナ禍でテレワークになった人が気分転換に散歩すると花粉と出会う機会が増える。
さらに、都心部にみられる植栽スペースに秋花粉を飛ばす雑草が増えやすいという。
雑草は次々生え変わって花粉を飛ばすため、春に比べて秋の花粉症は軽い症状が続きやすく
花粉症と気づかない人が多いという。
花粉を飛ばすのは 樹木だけではない 国や医師は特に注意喚起しない、メディアも 報道
しない、自分自身でさえ気づいていない かもしれない…。
けれど、環境の変化や新型 コロナウイルスの影響から、今さまざまなリ スクが存在している
のが秋の花粉症です。
花粉症の原因としては、春に多く飛散するス ギ・ヒノキが思い浮かびますが、花粉は
あら ゆる植物が、あらゆる季節に飛ばしています。
秋の花粉症はスギ・ヒノキのような樹木=木 本類ではなく、多くのイネ科やブタクサなど
草本類=雑草の花粉が主な原因です。
日本で の注目度は低いですが、大規模な草原が広が るヨーロッパや北米においては、
雑草の花粉 症がすでに大きな社会問題となっています。
春の花粉症に悩む人は 隠れ秋花粉症にも注意を! 平成28年度に東京都が実施した調査では、
都内のスギ花粉症の推定有病率は、48.8%。 2人に1人が花粉症という計算です。
やっかいなことに、樹木の花粉と雑草の花粉 には「共通抗原性」があります。
アレルギー の原因物質となるタンパク質の構造がよく似 ているので、
樹木の花粉症を持っている人は、 雑草の花粉にも反応してしまうのです。
例え ば、スギ花粉とブタクサ花粉では、75%以 上の人が共通抗原性を持っていると指摘
され ています。
理論上、スギ花粉症の人の4人に 3人は、雑草の花粉にも何らかのアレルギー 反応を示す
可能性があります。
毎年秋季に不 調を感じる人は、雑草の花粉症を発症してい ることも考えられます。
今、秋花粉に注目する7つの理由
①増え続けるスギ花粉症患者 高確率で秋花粉にも反応
②地球温暖化によって 雑草が元気に
③建物の高層化で 都市の緑地が増えている
④水害などで種が運ばれ 雑草の生息地が拡大
⑤散歩が増えると 吸い込む花粉も増える
⑥花粉症を意識せず 目をかくなど感染リスク
⑦秋花粉の体調不良が 一部コロナの症状と重なる
雑草の花粉はすでに飛散 雑草の花粉は種類が多く、それらの予測が難 しいのは前述の通り
ですが、大まかなシーズ ンを知り、隠れ秋花粉症対策に備えておくこ とが重要です。
キク科のブタクサ、ヨモギ、セイタカアワダ チソウなどは、7月上旬から飛散が始まりま す。
8月下旬から9月にかけては、特にブタ クサが活発になり、河川敷などの草刈りも重 なる
ので、特に注意してください。
カナムグ ラはアサ科のつる草で、ブタクサよりやや遅 れて9月中旬~10月上旬に飛散量が
増えます。
イネ科は初夏にピークを迎えますが、10月 まで息長く飛散します。
これらの雑草は生命力が強く、河川敷や公園、 家庭の庭や道路の脇などの緑地、
至るところ に生育します。
また、一部のスギ花粉が10月にはじまって いる点も要チェック。2~3月に十分成長
で きなかったスギ花粉が、雄花の中に残り、 「熟成」して秋にも飛散してしまいます。
コロナ禍の秋花粉対策は 例年にも増して万全に
「秋花粉かな?」と思うような軽い症状 でも、会社への出勤や家族での外出は控え、
必要に応じて検査を受けるのが賢明です。
ニューノーマルの生活の中では、秋花粉が仕 事やプライベートに、思わぬ支障をきたす
可 能性があります。
例年ならさほど気にしない 方でも、振り返って花粉症の症状があるよう なら、
事前に万全の対策をとっておくことを おすすめします。