お金絡みの犯罪が今また問題になってましてね、
若い人から高齢の方まで世代別のお金の犯罪の防犯について、防犯アドバイザーの
京師美佳さんに本日お伺いします。
早速なんですけれどね。この春からの大きなニュースとして、4月から成人年齢が20歳から
18歳に引き下げられましたよね。
18歳になると、諸々の契約も自分自身で自由にできるということになりまして、
そこに落とし穴が潜んでいるんじゃないかと 危惧されています。
お子さんであり、お孫さん世代になってくるんですが、
これによってどんな問題が起こり得るとお考えですか？
4月から成人年齢が20歳から18歳に引き下げられどんな問題が起こり得るとお考えですか？
今まではですね。18歳成人では20歳になるまでできなかった
例えばマンションの契約、クレジットカード・スマホの契約とかっていうのが 今18歳に
なり、お子さん一人で契約できるようになってしまったんですね。そのことによってですね。
それを詐欺が狙ってまして例えばですね、投資詐欺、仮想通貨とか、そういったものをですね。
投資させようとして、例えばお金がなくてもクレジットカード契約させて、、借金させてまで
そういった契約をさせるっていうようなことが発生してるんですね。
やはりそのもう一つ心配なのがですね。スマートフォンとかも自分、一人で契約できるように
なったっていうことはですね。
名義貸しを持ちかけられて契約してしまう場合があるんですね。
10万円とかお小遣いくれるって言われるとあ、ちょっと契約して貸すだけだし、
お友達に言われたからいいかなと思ってやってしまうと、これが例えば振り込め詐欺とかに
使われると、これも犯罪者になっちゃうんですね。
もし逮捕されたりすると刑務所に行くことになったりしますので、知らない間に犯罪者に
なってるっていうこともあります。
今の話で言うと、だから自分は悪いことしてるつもりじゃなくて、ちょっとお金が貰えるから
軽い話に乗っただけなのに気づけば犯罪に加担してしまっているという恐ろしいことに
つながっていくんですよね。
私の高一の娘が携帯の機種変更したいということで、まだあの私のファミリーグループに
入っているから、一緒に行ったんですね。
じゃあ。今15歳ですが18歳になったら、自分で契約できるようになるんで、
どちらの名義にしますかって確かに言われました。
さすがにそこまで詐欺の話には思い至らなかったんですけれど、犯罪にまで繋がっていくんですね。
18歳って言えばですね。まず、高校生の人もいますよね。
本当に体とか法律的には大人ていう扱いになったとしても、判断能力っていうのはまだ
やっぱり子供だと私は個人的に思うんですね。
そんな中でやっぱり決してその判断能力が高くない そういった子供に対して、
投資詐欺っていうものがあるっていうことを、やっぱり大人の方が日頃から伝えていただか
ないと、やっぱり知らないはずなんですね。
そんな怖い思いをすることがあるなんて言うのは、やっぱお父さん、お母さんが、そ
ういった日頃からお話の中でこういうのがあって、こういう悪い人がいて、こんな詐欺とかも
あるんだよっていうのを伝えて置いていただいて。
今18歳になったときでも そんなあの名義貸しとか、そういったことをしないように
お話しいただけるのが一番いいんじゃないかなと思うんですね。
つまり、18歳からスタートするんじゃなくて、そういう話はもう18歳の前の17歳、16歳、
15歳になる前からしっかり話していくことが必要ってことですね。
もうできればもう子供の時から もう小っちゃい小っちゃいお子さんの時から、世の中には
悪い人がいるっていう事を言っといて 投資詐欺とかも普通ですね。
やっぱり相手は口がうまいので、絶対儲かる絶対損しないとかいう話をしてくるんですが、
この世の中にそんなうまい話はないんだっていうことですね。
もう本当に繰り返しお伝えしていただきたいなと思うんです。
リターンの裏にはリスクありというね。これ大人だったらもうね、経済的な観念があれば
大丈夫なんですけれども、まだ自分で銀行口座、自分の名義のね銀行口座持ってない十代の人も
たくさんいると思うんで、それは本当に必要ですよね。
防犯のポイントとなるとどういうところが挙げられますか？
やはりですね、今お伝えしましたように、もう日頃からそういった詐欺とか、そういった犯罪に
対しての知識を教えていただくっていうことがやっぱり一番大事なことだと思うんですね。
被害に会うときの一番のポイントっていうのは相談をしていないことなんですね。
コミュニケーションが取れていないことでも、おじいちゃん、おばあちゃんの振り込め詐欺
なんかでもそうなんですけど。
相手は本当に口がうまいので、一人で判断すると、もうコロッと騙されちゃうんですね。
それを赤の他人でもいいですし、ご家族でもいいですし、こんなこと言われたっていうと、
第三者からするとそれって詐欺だねっていう簡単な判断っていうのができるんですね。
人のことは自分のことだから、一人で考えないとって思わずに人に相談する癖をつけて
いただきたいなと思いますね。
本当にオレオレ詐欺でも なんでそんな分かりやすいやり方で引っかかるのっていうのが
今なお ずっと続いているわけですから、お金絡みのことって皆さん人に相談しづらいとか
あるんですかね。
深層心理でお金のことと、あとやはり、いざ自分のことをね、うちのことを家族のことってなると、
これは内緒にしなきゃいけないんじゃないかとか、まあ、会社のお金を使い込んだとかですね。
事故して相手の方が怪我して今すぐ手術しないといけないからお金がとか言われるとですね、
やっぱ身内の恥だと思って言えなくなったりとかするんですけども。
その日のうちに、お金を用意しないといけないとか、契約をしないといけないっていう話は、
この世の中にはありませんのでね。ちょっと家族に相談してみるとか そういうふうに必ず
人に話をする癖をつけといていただきたいと思います。
それと先ほどオレオレ詐欺というフレーズ、その話もありましたけれども。
何も20歳から18歳に成人年齢引き下げられた若者だけじゃなくて、それこそ経験値を積んだ
立派な大人も狙われる。
最近はオレオレ詐欺の一種でウクライナ情勢にからんだものがあると聞いたんですが、これに関してもちょっと教えてもらえますか？
あの震災の時などに必ずあらわれる復興支援詐欺っていうのもあるんですね。
ウクライナのこともそうなんですけれども、大変な思いをされている現地の方に寄付をして
助け合いましょう。
みたいなことを言って 私たちは恵まれているお金を出すのは当然っていうふうに
出さないのは恥ずかしいみたいな雰囲気に持って行くというのが手口なんですね。
震災絡みのそういう詐欺っていうのは大分 浸透していると思うんですけれども、今回の
ウクライナ国際的なそういう詐欺にも発展してるんですね。
私たちの身近なことではないですし、でも助けてあげたいっていう その日本人の良心的な
優しい気持ちですね。
その悪人にとって、こういった募金詐欺とかっていうものをするんですけれども、
募金をしたりすることはすごくいいことなので、やっぱ信頼できるあの大きな機関であるとか。
そういったところを通じて募金をしていただきたいなって思うんですね。
見ず知らずの、例えば電話がいきなりかかってきて募金してくださいとか
玄関のインターホン鳴らされて募金してくださいって言われたとしても、
ちょっとそれはあの別なところにさせていただけますと言うことでお帰りいただくのが
いいんじゃないかなっていうふうに思うんですね。
