乳がんは、40歳以上の年代に多く、40歳から50歳代の女性のがん死亡原因のトップですが、早期発見・早期治療による10年後の生存率は90%以上【注】です。早期発見のためには、コロナ禍でも40歳から2年に1回、定期的に乳がん検診を受診することが大切です。
【注】出典:公益財団法人がん研究振興財団「がんの統計2021」
東京都では、5月8日の母の日にあわせ、乳がん検診の大切さを伝える「母の日キャンペーン」を実施します。
お母さんへ、普段はちょっと気恥ずかしくて伝えにくい「真面目な話」、伝えてみませんか?
「乳がん検診に行ったことありますか?」
【30代女性】
「行ったことないです。健康だし、違和感もないし、大丈夫かなと思って。でも周りからは
『やっぱり受けた方がいいんじゃないか』って」
【40代女性】
「30代・40代・50代ぐらいがなるというイメージです。子どもが生まれたから受けたいなとは思いました」
乳がんは30代から40代にかけて、り患する人が増えるのが特徴とされています。
みなさん、検診を「受けたい」とは思っているようですが…。
【30代女性】
「痛そうなイメージ」
【30代女性】
「結構、強めに胸がプレスされるじゃないですか。初めて受けたんですけれど、
その時の痛みが残って記憶にある。あれをまたやるのもな、というのが正直あって…」
多く聞かれた声は、乳がん検診=痛いというイメージでした。
一般的な乳がん検診は「マンモグラフィー」と呼ばれる方法で、乳房を板で圧迫し、
薄く伸ばしてX線撮影をします。
乳房全体が均一に広がるためがんを見つけやすい一方で、痛みを伴う場合もあることから
敬遠する人は少なくありません。
乳がんが原因で亡くなった人
武原英子 川村 カオリ 田中 好子 さくら ももこ 浜尾 朱美
小林麻央 明日香 牧野 エミ
まさに美人薄命ですよね!
あなたは、乳がんで死んで美人薄命やったねと言われたいですか?
それとも
しぶとく長生きしたいですか?
長生きしたいですよね。
マンモグラフィーを敬遠する人が多いようですが、コロナワクチンを受けた貴女なら
どうってことないですから
ぜひ受けてみてください。
乳がんQ&A
乳がんになる女性がふえた原因は?
食生活の変化(高タンパク、高脂肪食の摂取増加など)、女性の生活環境の変化
(初潮年齢の早期化、晩婚化、少子化、初初産年齢の高齢化、ストレス)などが原因と考えられています。
乳がんになりやすい人は?
女性ホルモンが影響する早い初経、遅い閉経、初産年齢が高い、出産回数が少ない、
授乳経験が少ない、閉経後の肥満などが乳がん乳がんになりやすいといわれています。
妊娠中、授乳中の乳がんについて
一般に妊娠の継続や出産・授乳自体が、がんの進行や再発に影響することはありません。
ただ投薬等が赤ちゃんに及ぼす影響が考えられるので、担当の乳腺専門医や産婦人科医と
よく相談のうえ、治療方針を決める必要があります。
遺伝性乳がんについて
乳がんの5〜10%は遺伝性であるといわれています。近い血縁の二人以上が乳がんである、
若年乳がん。両側性乳がん。男性乳がんなどでは遺伝性遺伝性乳がんの可能性があります。
遺伝子の検査で遺伝性乳がんが疑われる場合は、それに合わせた治療や検診が行われます。
男性は乳がんにならないの?
男性も乳がんになります。女性の患者数と比較して100対1の割合での発症といわれています。
どうやって検査するの?
視触診
乳房全体を目で見て、手で触って、乳房の形・皮膚・乳頭・乳輪に異常がないかしこり
があるかどうかを診断する方法です。乳がんで最も基本的な検査です。
自分で触って偶然見つかる乳がんのしこりの大きさは2センチ以上で、しこりにならな
いタイプの乳がんもあり、早期に発見できるのがマンモグラフィーやエコー検査です。
マンモグラフィー検査
乳腺・乳房専用のレントゲン撮影で、乳房を挟みながら圧迫して、上下方向から1枚
左右方向から1枚(合計2枚・両方の乳房を撮影する場合は合計4枚)撮影します。
触っても判らないような早期の小さな乳がんは勿論、しこりを作らない乳がんを白い
影(腫瘤影)や非常に細かい石灰砂の影(微細石灰化)として見つけることができま
す。超音波検査と比較して、2〜3倍の乳がん発見率がある有効な検査方法です。
超音波(エコー)検査
乳房に周波数の高い超音波を送波する機械を当て、乳房内部から返ってくる音波の変化を
コンピューターで画像に変化させて、その断面図を見るものです。
検査自体も容易で全く痛みもなく、検査費用も比較的安価であるという利点がありますが
検査結果にばらつきがあるという問題点もあります。
穿刺吸引細胞診
細い注射針をしこり(腫瘍)に刺し、中の細胞を取り出し顕微鏡で見る検査です。
乳房超音波検査とマンモグラフィの検査はどのように違うのですか?
一般的に20〜30歳代の女性は乳房超音波検査を、40歳以上の女性にはマンモグラフィをお勧めしております。
ただし、以前にマンモグラフィで異常を指摘されたことのある女性の場合は、
マンモグラフィと超音波検査の併用をお勧めしております。
認定NPO法人 J.POSH
日本乳がんピンクリボン運動は、月に1度の自己検診を推進し早期発見・治療を目指します。