腹痛に潜む!お腹の痛む場所でわかる!? 危険な病気

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突然襲ってくる腹痛。

多くの腹痛はトイレに行ったり時間が経つと自然に収まるが、中には放っておくと危険な腹痛もある。

そう警告するのは生坂先生。

原因不明の病を突き止める総合診療科における日本屈指の名医で消化器以外の多くの腹痛患者を救ってきた。

先生が実際に診た中には腹痛から緊急手術を行うことになった患者も。

原因は腹部大動脈瘤破裂。

腹部大動脈瘤とは動脈硬化などによって大動脈の一部が膨らんでコブのような状態になること。

今回は腹痛に潜む危険な病気を徹底リサーチ。そして検査では分からない腹痛も紹介。

今日のテーマは腹痛に潜む危険な病気。

お腹の痛む場所と主な病気をまとめた図を紹介。

表示されているのは代表的なものでまだあるとのこと。

生坂先生は「腹痛の原因は胸・お腹に含まれる全ての臓器が原因になる他に大血管・神経・筋肉・糖尿病・アレルギー・メンタル・片頭痛。

従って診断する時に最も難しい症状の1つ」と解説。

お腹の痛む場所でわかる!? 腹痛に潜む!危険な病気

腹痛に隠れた見逃してはいけない病気とは。

お腹の場所別!危険な腹痛。

まずは脇腹。

49歳の時にその痛みを経験した男性。

症状を伺い先生に診断してもらうことに。

男性の脇腹の激痛は尿管結石だった。

尿管結石とは尿の通り道に結石ができて尿路を塞ぎ腎臓内の圧力が上がることで痛みが出る病気。

尿管はお腹の左右にあるためどちらかの脇腹に痛みが現れる。

尿は夜間に酸性になるため結晶化して結石ができやすくなる。

そのため夜中から朝方にかけて脇腹に激痛が起こる。

中年以降の男性や閉経後の女性に多い。

尿管結石は再発率が高いのが特徴。

生活習慣を見直さないと多くの人が再発する。

予防には流れ出た石が役立つという。

結石は医療機関に持参すると成分を分析してくれる。

例えば結石の成分に尿酸が多かった場合はビールやレバーなどに含まれるプリン体に注意が必要。

尿管結石になった方は今後の予防のため結石の分析を。

続いてはみぞおちの痛み。

朝食後にみぞおちの痛みが出たという男性。

数時間経っても違和感は消えず体をそらした際に全身の血の気が引くような感じがし倒れたため救急車で病院へ。

原因は胆石

胆石は胆汁に成分が結晶化して固まったもの。

これが胆のうの収縮によって動き胆管に詰まると痛みが出る。

胆のうが動く食後や夜中にみぞおちに急激な痛みが出るのが特徴。

脂肪分の多い食事を摂るとできやすいため食生活の変化により患者数が増加。

そしてみぞおちが痛む場合さらに危険な病気が。

以前からめまいと倦怠感があり疲れのせいだと思っていたという男性。

だんだん我慢できない痛みになったため病院へ。

お腹の場所別の危険な腹痛。

いままで経験したことの無いみぞおちの痛み。

医師が検査をしたところ急性心筋梗塞だったため心臓専門病院を紹介したこともあったという。

遠藤さんの痛みは関連痛によるもので、関連痛とは本来痛みが現れた場所とは別の場所に痛みを感じること。

遠藤さんが患った心筋梗塞は冠動脈に血栓が詰まって血流が途絶え、心筋が壊死してしまう状態のこと。

突然死に至ることも有る危険な病気。

遠藤さんは左冠動脈のうち1つが完全にふさがっていたために入院。

手術を行い一命をとりとめた。

医師によれば頭から膀胱まではすべて腹痛の原因になるため広い範囲でかんがえておく必要がある。

おへそ周り、

当時25歳だった中川さんは就寝中おへそ周りの痛みを感じた。

原因は虫垂炎

一般的には盲腸として知られている虫垂炎。

虫垂炎とは虫垂に細菌が感染して炎症を起こした状態のこと。

最終的に右下の痛みになるが、最初はおへそ周りの痛みから始まり、右下に痛みが移動するのが特徴。

これも関連痛によるもので、10~20代に多いが高齢者まで幅広い年代で発症する。

腹痛患者の鑑別の2番目には必ず急性虫垂炎を挙げられている。

よくある病気で、早期発見しないと腹膜炎になるおそれがある。

今まで経験した腹痛とは違うのがポイントで、医師からすると今までと変わらない腹痛もあるので腹痛は怖いところ。

緊張すると腹痛がするのは、

医師によれば胃腸は自律神経と深く関与している。

ストレスで交感神経が緊張すると腸の働きが乱れて腹痛がするのだという。

また、繰り返す長年の下痢・腹痛からは過敏性腸症候群の可能性が高い。

過敏性腸症候群は腹痛に下痢・便秘を伴う症状が慢性的に続くもので、約10人に1人が罹患している。

症状によって作用の異なる薬があるためかかりつけ医に相談を。

数年にわたって原因不明の腹痛に悩まされていたという58歳の男性。

左下腹部にナイフで刺されたような鋭い痛みが1、2か月に1回起きていた。

病院を受診し検査をしたが原因は不明、CTや血液検査をしても異常は見られず精神的な腹痛と診断され不安になって生坂医師のもとを訪れたという。

生坂医師は「はっきり右左とわかっている場合腹壁が原因になっていることが結構ある。

特に筋肉を動かしたときに痛い場合は腹壁痛に合致する」などと話した。

男性の痛みの原因は腹筋を貫く神経が原因で左右どちらかのお腹が痛くなる腹壁痛だった。

動くと痛みが出るのが特徴で年齢や性別を問わず誰でも発症するという。

原因不明の腹痛の15~30%ほどが腹壁痛というデータもあり診断が難しい病気だという。

検査をしても診断が難しい腹壁痛。通常の検査ではわからないが触診で1分でわかるという。

それが「カーネット兆候」。

足を曲げて横になり痛みがある場所を押す。

頭を上げて痛みが強くなった場合は腹壁痛で痛みが楽になった場合は原因は内蔵と考えられるという。

腹壁痛の治療は麻酔薬などの注射。神経を鎮めて筋肉を緩めることで痛みが治まるという。

過敏性腸症候群と勘違いしやすいため注意。

腹壁痛が過敏性腸症候群と診断されやすいことについて生坂医師は「検査をしても何も異常が出ない場合は過敏性腸症候群やストレス性と診断されるため。

加えて腹壁痛自体が医師全体に知られていなかった。

知られるようになったのはここ10年ほど」などと話した。

また「繰り返す腹痛は放置しがちだが体重が減ったり便の形状が変わるなど変化があった場合はかかりつけ医へ」などと話した。

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