暑い日が続いていますが「身体がだるい」「食欲がない」など、身体の不調を感じていませんか?
夏の疲労が溜まってくるこれからの時期は、夏バテに注意が必要です。
そこで今回は、名医たちの私生活をのぞき見!「医師が実践する夏バテ予防法」を教えてもらいました。
名医たちの私生活を覗き見し、実際に行っている夏バテ予防法を公開。
横尾先生が毎日食べる力飯や梶本先生の夏バテしない秘訣、白濱先生の就寝前の行動は寝苦しい夏でも熟睡出来る方法を紹介。
疲労の専門医の私生活をのぞき見! 毎朝 ???を食べて夏バテ予防!
最初に私生活をのぞかせてもらうのは、疲労研究の第一人者・梶本修身先生。
夏バテの原因は、疲労が身体のある部分に溜まって、夏の後半に夏バテを起こしてしまうという。
体温調整をする自律神経が、夏はフル稼働し次第に疲れが溜まり夏バテになるという。
さらに、高齢になるほど自律神経は衰え、夏バテしやすいという。
鶏むね肉が、脳の自律神経を癒やして疲労を抑えてくれるものだという。
鶏むね肉にはイミダゾールジペプチドという成分が含まれている。
体温調整などで自律神経が働くと、酸素が消費され活性酸素が作られる。
老化や生活習慣病の要因になると考えられている。
この活性酸素が蓄積することで、自律神経の機能低下に繋がり夏バテの要因となる。
鶏むね肉に含まれるイミダゾールジペプチドは、その活性酸素に作用し自律神経の機能回復に役立つという。
イミダゾールジペプチドを摂るには、サラダチキンを70g~100g程度で効果が期待でき、朝に食べるのが効果的とのこと。
「梶本先生が夏バテ予防のために持って出かけるものとは?」というクイズが出題された。
疲労の専門医の私生活をのぞき見!サングラスを使って夏バテ予防!
梶本先生が夏バテのために持っていくのはサングラス。
夏バテ予防に大切なのは紫外線の防止だという。
目に紫外線が入ると角膜に炎症が起こり、自律神経が緊張状態になって疲労の原因となるという。
腎臓の世界的権威の私生活! 毎日 ”麦飯”を食べて夏バテ予防!
東京慈恵会医科大学附属病院の横尾隆先生に夏バテ予防法を教えてもらう。
横尾先生は日本における腎臓研究の第一人者。
横尾先生の夏バテ対策は麦飯。
麦飯は夏バテ予防に効果的なビタミンB1が含まれている。
ビタミンB1は糖質がエネルギーに変わるときに使われる働きをするという。
ビタミンB1は水溶性のため、夏は減りやすい。
他にも玄米や豚肉、ウナギにも豊富に含まれている。
麦飯は白米に混ぜて毎日食べるのがポイントだそう。
更にタマネギにはビタミンB1の吸収を助けるアリシンが含まれているため、一緒に食べるのがオススメだということ。
腎臓の世界的権威の私生活! 毎日食べる ”麦飯”の意外なパワー/腎臓の世界的権威の研究テーマ 腎臓再生技術はどこまできた?
夏バテ予防について東京慈恵会医科大学附属病院の横尾隆先生に解説してもらう。
麦飯は主食に混ぜて毎日少しずつ摂るのがコツだという。
腎臓は体の水分量や塩分量を一定に保つ働きがある。
麦飯にはカリウムも含まれているため、塩分を摂りすぎてもバランスをとりやすくなるという。
夏に起こりやすい病気の1つに尿路結石がある。
結石はシュウ酸カルシウムが主成分だが、麦飯に入っているカルシウムと結びつくと核ができにくくなり予防にもなるということ。
先生が進めているiPS細胞を使った腎臓再生の研究は、できれば3年遅くても5年以内には人への治験を開始したいと考えているそうだ。
睡眠の専門医の私生活をのぞき見! いい睡眠のポイントは 深部体温!
睡眠研究のトップランナー白濱龍太郎博士。
睡眠は老廃物を排出したり自律神経を回復させる夏バテ対策には大切な時間。
白濱先生は毎日夕方に体を動かすようにしているという。
「ちゃんと眠るためには深部体温が下がることが大切」だと話した。
深部体温とは身体の中心部の体温のこと。
午後6時ごろにピークを迎え、下がり始める頃に眠気が訪れる。
先生によればこの差が大きいと良質な睡眠につながるそう。
幅を大きくするために午後6時ごろに軽い負荷をかけて深部体温を上げるのがおすすめ。
強い負荷は自律神経の疲労につながるため自然なスピードでいいという。
他にやっているのはベッドに仰向けに寝て手をグーパーするエクササイズ。
血流が良くなって熱を逃し深部体温を下げるのに役立つという。1分程度で効果あり。
空中で自転車を漕ぐように脚を回すのも効果的。
今からやるべき夏バテ対策!睡眠の専門医に聞く 素朴な疑問
「寝溜めは効果があるのか」という疑問。白濱先生は「寝溜めは基本的にはできない。
足りていない睡眠を補うことはできる。
個人差はあるが、人は1日7時間ほどの睡眠が必要とされている。
足りていないと思う人は「休日などに睡眠時間をのばすことは意味がある」と回答。
「身体全体を冷やすのは身体にはいいのか」という疑問。
白濱先生は「熱がこもった状態は眠りが浅くなったり中途覚醒の原因になるため適度に熱がこもらない状態にするのはおすすめ。
太い血管周辺を冷やすと良い睡眠につながる可能性がある」などと回答した。