糖尿病を患っている人の数は、日本人のおよそ10人に1人。予備軍を合わせると1500万人にも上ります。
誰にでも起こりうる可能性があり、そのまま放置していると血管が傷つき、脳梗塞や心筋梗塞などの合併症につながる可能性もあるのだとか。
そこで今回は、血糖値上昇を招く落とし穴や正しい血糖管理の方法を専門医に教えてもらいました。
糖尿病の基礎知識
<糖尿病とは?>
糖尿病とは、血糖値を調節するインスリンの働きが何らかの原因で低下する病気です。
血液中の糖分が増えて血糖値が慢性的に高い状態の事だそうです。
<糖尿病のタイプ>
・1型糖尿病
生活習慣に関係なく、免疫細胞がすい臓のインスリンを出す細胞を壊す事で発症する。
糖尿病全体のおよそ4%を占めるといわれています。
・2型糖尿病
過食などの生活習慣や遺伝的な問題が原因で、インスリンの効きが悪くなり、血糖値が高くなる状態。
糖尿病を患っている人の約96%が2型糖尿病にあたるそうです。
<糖尿病の診断基準は?>
糖尿病かどうかは、空腹時血糖値(空腹状態で検査する血糖値)とHbA1c(1〜2か月の平均血糖値)で診断されます。診断基準は、空腹時血糖値は126mg/dL以上、HbA1cは6.5%以上だそうです。
<糖尿病は遺伝する?>
先生によると、日本人はインスリンを出す力が弱いので親が糖尿病の場合、その子どもが糖尿病になりやすい傾向があるのだとか。さらに、食事の量が多い、味付けが濃いなど家族で食生活が似てしまう事も原因の1つだそうです。
工夫と気配りで糖尿病対策!専門医に学ぶ正しい血糖管理
小内医師が、糖尿病は誰にでも生じるかもしれない病気で、血糖値を確認する必要があると述べた。
糖尿病は誰にでも起こりうる!?専門医に学ぶ血糖管理術
小内医師は、600人以上の糖尿病患者を診察している。
小内医師は、糖尿病患者から普段の暮らしや過去の治療法などについて聞いて、それぞれにあった治療法を探している。
小内医師が糖尿病患者の薬を変えることで、血糖値が下がった。
炭水化物を摂取しすぎると血糖値が上昇し、インスリンの働きが悪くなる。
小内医師が糖尿病患者の食事を改善し、血糖値の改善がみられた。朝食を食べなかったり間食をしていると、血糖値が上がりやすくなる。
糖尿病の改善に欠かせない 先生が勧める続けられる運動
有酸素運動はブドウ糖をとりこんでインスリンの効果が高まり、血糖値が下がりやすくなる。
歩くことで、糖尿病発症リスクが減る。
専門医に学ぶ血糖管理術果物が糖尿病の改善に!?/糖尿病は誰にでも起こりうる!?親から子へ遺伝するワケとは
ブドウ糖の方が果糖よりも健康的で、果糖はスナック菓子よりも血糖値が上がりにくい。
果物の中には血糖値を上げるものがあるため、糖尿病の人は医師に相談したほうがいい。
日本人はインスリンを出す力が弱く、糖尿病が遺伝しやすい傾向がある。
先生開発!座ってできる 血糖値上昇を予防する運動
小内医師が、糖尿病患者や血糖値が高い人にすすめている、椅子に座ったままでできる体操を紹介。
小内医師はこの体操を、新庄市内で広めている。
専門医に学ぶ糖尿病対策!血糖値の上昇を招く食生活とは?
小内医師が、糖尿病患者に食事指導を行った。
1日3食適切な食べ物をとってもらうのが一番良い。
ドクターオススメ!簡単置き換え低糖質メニュー
小内医師はADDRESS NO.9のシェフと打ち合わせをして、自宅でできる低糖質メニューを開発している。
<豆腐をキノコに置き換え!「麻婆キノコ」>
血糖値を上がりにくくする食物繊維が豊富で、具沢山&満腹感もアリ!血糖値が気になる方にオススメです。
≪材料(1人前)≫
・マイタケ 25g
・シメジ 25g
・エノキ 25g
・豚ひき肉 25g
・生姜 3g
・ニンニク 3g
・炒め油 適量
・長ネギ 15g
・豆板醤 1.5g
・醤油 6g・・・◎
・酒 5g・・・◎
・砂糖 3g・・・◎
・ケチャップ 5g・・・◎
・鶏ガラスープの素 1.9g・・◎
・水 50g・・◎
・水溶き片栗粉 適量
・ごま油 1.3g
・青ネギ 3.4g
≪作り方≫
①ニンニクと生姜はみじん切り、長ネギは粗みじんに切る。えのきは長さを半分に、しめじはほぐしておく
②フライパンに炒め油とニンニク・生姜・豆板醤を入れ、弱火で香りが出るように炒める
③ひき肉を加えたら強めの中火に切り替えて、ひき肉がカラカラになるまで良く炒める
④さらにキノコを加えてぷりっとするまで炒めたら合わせ調味料(◎のもの)を加えて煮立たせ、最後に長ネギを加える
⑤水溶き片栗粉でとろみをつけたら、ごま油をたらし、ざっと混ぜて皿に盛る。青ネギを散らして完成。
<デミグラスソースをキノコに置き換え!「ハンバーグのキノコあんかけ」>
定番のデミグラスソースよりも低カロリーで炭水化物や脂質も少なくヘルシー。タネに加えたレンコンは、シャキシャキの食感が加わり噛む回数が増え、早食いを防止するとともに血糖値の上昇を防ぐ効果が期待できるそうです。
≪材料(1人前)≫
豚ひき肉 75g・・・☆
レンコン(すりおろし) 50g・・・☆
玉ネギ(みじん切り) 25g・・・☆
片栗粉 4.5g・・・☆
塩 0.6g・・・☆
コショウ 0.3g・・・☆
シメジ 20g
エリンギ 17.5g
エノキタケ 12.5g
めんつゆ(2倍濃厚) 12.5g・・※
料理酒 4g・・・・※
水 30g・・・※
片栗粉 1g
焼き用油 7.5g
≪作り方≫
①☆の材料を良く混ぜ合わせ成形する
②フライパンに焼き用油を熱して①を並べ、表面に香ばしい焼き色がつくまで焼いたら裏返す。蓋をし、弱火で7~8分蒸し焼きにして皿に盛る
③エノキは3等分に切る。シメジは小房にわける。エリンギは縦半分にしてから長さを3等分にし、短冊に切る
④②のフライパンに、③のキノコを入れ、しんなりするまで炒める
⑤※を入れ、煮立ってきたら水溶き片栗粉を少しずつ入れてトロミをつけ、ハンバーグにかけて完成!