放っておくと認知症になることも!?聞こえの悪さとの付き合い方
JCHO東京新宿メディカルセンターの医師によると、2017年の国際アルツハイマー病学会で、認知症の最大の予防可能な危険因子は「難聴」であると発表されました。
今回は、聴力が低下したときの対処法を伝授。また、メタボリックシンドロームがあると、衰えが進行しやすいと言います。
放っておくと認知症になることも! 聴力が低下したときの対処法
今回は、聴力が低下したときの対処法を紹介します。難聴は40代から60代後半にかけて、徐々に聞こえが悪くなっていくそうです。
たった10秒で 簡単、聴力チェック!
10秒でできる簡単な聴力チェックをご紹介します。親指と人差し指をこすり合わせて音を出します。両耳に当てて、少しづつ離します。音が聞こえなくなったら、手を止めます。
50〜60cmくらいまで聞こえれば問題ありません。それ以下しか聞こえない場合は、2,000ヘルツ以上の難聴の可能性があります。
放っておくと、認知症の原因になることも! 聞こえの悪さ」をテーマにした座談会
難聴を経験した男女の座談会が開催されました。
71歳の渋谷さんは昨年11月の健康診断で難聴と診断され、61歳の内藤さんは約3年前から家族や友人の言葉が聞き取りにくく、66歳の間宮さんは約2年半前からテレビの音が聞こえにくく、45歳の我が家の杉山さんは「聞こえは悪くないが、悪くなる要素がある」と言います。
今回は、イヤホンでお互いの声を聞きながら、別室で医師などが説明する。
最初のテーマは、聞こえの悪さについての座談会。
渋谷さんは「体温計の音が聞こえないことがある」、間宮さんは「家電製品の電子音を聞き逃すことがある」とコメントした。
音は鼓膜を振動させて蝸牛に伝わり、そこで電気信号に変換されて脳に伝達される。蝸牛にある有毛細胞は、音の振動をとらえて電気信号に変換している。年をとると有毛細胞の数が減り、音の振動を電気信号に変換するのが難しくなります。
また、高い音を認識する蝸牛の入り口では有毛細胞の数が減り、高い音が聞き取りにくくなります。これを加齢性難聴といいます。
また、よくある悩みとして、間宮さんは相手の言っていることがわかりにくくなっています。
内藤さんは、聞き間違いに言及した。加齢による聴力の変化では、「か」「さ」「た」「は」のセリフなど、声帯を使わない音域が年をとるほど聞き取りにくくなります。
加齢性難聴を放置しておくと、認知症になる確率が高くなります。
放っておくと大変なことに! 聞こえが悪いとどんな悪影響があるのでしょうか?
聴力の低下は、放っておくと認知症になる確率が高くなります。
世界第5位の医学誌「The Lancet」に2017年に掲載された論文によると、
難聴は認知症の最大の予防可能な要因であるとされています。
原因としては、難聴によって音の刺激など外部からの情報量が減ることによるコミュニケーションの低下や、脳の萎縮などが挙げられます。悪化を防ぐには、大きな音を長時間聞かないなど、耳への負担を減らすことが最も重要です。
また、メタボリックシンドロームは動脈硬化を引き起こすため、毛母細胞に栄養が行き渡らず、難聴になりやすい。メタボリックシンドロームの杉山は、聴力を詳しく測定してもらったところ、特に問題はなかったそうです。
何歳になっても難聴に!?
年齢に関係なく起こる難聴のひとつに、突発性難聴があります。
これは片方の耳が突然聞こえなくなるもので、血流障害が原因と考えられています。
放っておくと有毛細胞が傷つくこともあるので、気になる方は専門医を受診することが大切です。
また、1時間に1回はイヤホンを外して耳を休ませることが予防策になるという。加齢による難聴の対処法として重要なのは、補聴器だという。
放っておくと認知症の原因に! 加齢性難聴の対処法としての “補聴器
補聴器のイメージについて、間宮さんは “古臭い”、内藤さんは “祖父母が使っていたので、もう少し後になる”、渋谷さんは “本人が納得しないと続かないと医者に言われた “と、それぞれ語りました。
渋谷氏は「本人が満足しないと続かないと医者に言われました」と語った。日本での補聴器の使用率は、欧米に比べて低い。
堀さんは聴力が低下し、好きな演劇が楽しめなくなったため、11カ月前から補聴器をつけていた。堀さんは、オーダーメイドの小型補聴器を選びました。
加齢による難聴の対処法「補聴器」:補聴器経験者が語る驚きの補聴器生活
堀さんは補聴器をつけて11カ月になります。
初めてつけたときは、自分の声や他の音がはっきり聞こえることに違和感を覚えたそうです。違和感がなくなるまで、調整などに半年を要した。
その間、一日中装着して慣れる努力が必要だったそうです。
放っておくと認知症の原因に! 補聴器のメリット・デメリット
石井先生によると、補聴器は聞こえる音と脳で認識する音を調整するため、補聴器自体の微調整が必要とのことです。
また、補聴器専門店の小川さんによると、調整には最低でも2ヶ月かかるという。
価格は片耳15万~60万円で、2018年から医療費控除の対象となる。
石井先生は、「聞こえにくさを感じたら、認知症予防にもつながるので、補聴器の使用を検討したほうがいい」と話していました。