春の「5K」…「K」で始まる春特有の気候に要注意。
気温差7℃に要注意。
春バテ」をチェック
朝食で対策
以上の点について、詳しく解説していきます。
花粉、黄砂、そして「春の5K」。
この季節に気をつけたい「春の5K」というものがあります。春の気候の特徴である「花粉」「黄砂」「強風」「乾燥」「寒暖差」の頭文字をとったものである。
花粉
スギの季節が終わり、ヒノキの花粉も終盤戦に入りましたが、今週もまだまだ油断はできませんので、24日(月)までの花粉予報を紹介します。
18日と19日は、東京都千代田区は「やや多い」、埼玉県熊谷市は「多い」花粉の飛散量になりそうです。ただし、20日以降は減少する見込みです。
群馬県前橋市は、18日は「非常に多い」、22日は「少ない」。群馬県前橋市では、18日は「非常に多い」ですが、22日は「少ない」です。
黄砂
北海道から九州までの広い範囲で黄砂が観測されています。黄砂の季節は5月頃まで続くので、まだまだ油断はできません。
強風
春は低気圧が発達しやすく、風が強まる傾向にあります。今週末は、北日本を中心に風が強まりそうです。
乾燥について
乾燥というと冬のイメージがありますが、実は春も乾燥しています。もちろん冬も乾燥していますが、春は乾燥した高気圧に覆われて気温が上昇しやすいので、乾燥しやすくなるのです。
最後の “K “は、寒暖の差です。気温差が7℃以上あるときは「春バテ」に注意しましょう。
この時期に気をつけたい最後の「K」は、寒暖差です。
特にこの時期は、春と夏の温度差が激しくなります。東京の週間天気予報によると、19日と20日は最高気温が26℃と夏日になる見込みです。朝晩と日中の気温差は12℃と予想されています。
19日は、関東地方を中心に気温差が激しくなる見込みです。栃木県宇都宮市は17℃、埼玉県熊谷市は18℃の温度差が予想されています。今週は寒暖の差が激しい1週間となりそうです!
この時期の寒暖差は、”春バテ “を引き起こす大きな要因になります。
気温差による症状に詳しいせたがや内科・神経内科クリニック院長の久手堅司先生によると、気温差が大きいと体温調節を行う自律神経が過剰に働いてしまい、疲労が蓄積される。その結果、春バテの症状として、疲労感、頭痛、首・肩こり、冷え性、精神的な不調などが現れます。
これらの春バテの症状は、気温差が7℃以上ある場合は特に注意が必要です。以下のチェックリストのうち、4つ以上の項目が該当する場合は、春バテの可能性があります。
「春バテ」チェックリスト(久手堅司 作)
1暑さも寒さも苦手。
2エアコンの効いた部屋など、常に一定の温度の環境で長時間過ごす。
3季節の変わり目に体調が悪くなる。
4寒い場所→暖かい場所 ・顔がほてりやすい
5代謝が悪く、むくみやすい。
6手足に冷えを感じる
7浴槽で芯から温まるのに時間がかかる。
8寝つきが悪い、眠りから覚めにくい
9パソコンやスマートフォンを1日平均3時間以上使用すること
10肩こり・首こりがある
春バテ」を防ぐには、朝食にバナナとヨーグルトが最適?
春バテを防ぐためには、どうすればいいのでしょうか。
久手堅院長によると、例えば、ゆったりとしたお風呂に入ることが効果的だそうです。目安としては、38~40℃のお湯に10〜15分程度入浴するのがよいそうです。以下のような効果が期待できるという。
体内に蓄積された老廃物や疲労を除去する
血液やリンパの流れを良くする
筋肉や関節をリラックスさせる
久手堅院長によると、少し高めの温度のシャワーを長く浴びたり、首や肩にカイロを貼ったりして、体を温めるだけでも効果があるそうです。ただし、できるだけ湯船に浸かって疲れを取ることが、質の良い睡眠につながるとも言われています。
また、春バテ対策として、パワーフードもあります。
朝食にバナナを食べると、自律神経を整えることができます。バナナは、”幸せホルモン “と呼ばれるセロトニンの合成に必要な栄養素をすべて含んでいる優秀な食品です。さらにヨーグルトと一緒に食べると、腸内環境も整えることができるので、最強の組み合わせと言えます。
また、自律神経の乱れを防ぐためには、ウォーキングなどの軽い運動で軽く汗をかくことがおすすめです。
朝、ちょっとだるいなと思ったら、階段を上ったり、一駅分反対方向に歩いたりして、体を動かすとよいでしょう。
寒暖差のある春を乗り切るための対策をご紹介しましたが、この後は徐々に暑い初夏へと季節が移り変わっていきます。この季節の変わり目をうまく乗り切るためには、今から春バテ対策をして、自律神経を整えることが大切です。まずは、できることから始めてみましょう。
(2023年4月18日16時30分頃放送の「news every. 」より)。