熱中症に注意: 今こそ必要な「暑熱順化」、マスクも要因に…。

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4月とは思えないほど、夏のような暑さが続いており、早めの熱中症への注意が必要です。

 

すでに受診されている方もいらっしゃるようです。

今すぐ「夏の体」になりましょう!

こんな人は熱中症になりやすい。

 

以上のポイントを中心に詳しく解説していきます。

 

熱中症には早めに気をつけましょう。水分を取っているつもりでも脱水症状に・・・

 

 20日、街の人に暑さ対策を聞いたところ、「水を飲みながら歩いている」「吸水速乾機能のあるインナーを着ている」「なるべく日陰を選んで歩いている」といった回答が聞かれました。

 

東京都心では、20日に日中の最高気温が26.0℃と今年3度目の夏日を記録し、21日も最高気温が26℃まで上昇すると予想されており、熱中症対策が必要となっています。

 

このような状況の中、環境省と気象庁は、26日から「熱中症警戒アラート」の運用を開始します。実は、この警報は例年この時期に発令されるもので、今年は特に早いというわけではありません。

 

このアラートは、熱中症の危険性が極めて高いと予想される場合に発令されるもので、昨年は全国で889回、東京では10回発令された。今年の夏は、北日本から西日本にかけて気温が「平年並み」または「高い」と予想されているため、このアラートの発令回数はこれを上回るかもしれません。

 

しかし、”いくら暑くてもまだ4月だし、さすがに熱中症の心配はないだろう… “と思われる方もいらっしゃるでしょう。実は、すでに熱中症の症状が出ている人もいるのです。

 

東京都北区にある「いとう王子神谷内科外科クリニック」に取材したところ、19日だけで5人の熱中症を訴える患者さんが来院したそうです。

 

医師

外はとても暑いですよね。水分は多く取れていますか?”

 

女性(88歳)

“喉が渇いた “と感じた時だけ水を飲む。

 

医師

ご飯は食べているのでしょうか?

 

女性(88歳)

“なんとか食べています”

 

医者。

見た感じ、脱水症状が出ていますね。今日は点滴をしてあげましょう。

 

この女性は熱中症の疑いがあり、脱水状態でありながら、”水分を摂っている “という自覚があった。

 

 

暑熱順化とは、体を夏仕様に調整することです。無理のない範囲で汗を・・・

 

実は、まだ体が暑さに慣れていないこの時期こそ、熱中症に特に気をつけなければなりません。その理由は、体が暑さに順化していない暑熱順化の可能性があるからです。

 

暑熱順化とは、「体が暑さに慣れること」を表します。暑熱順化がしっかりできていると、暑い日に汗をかいたり、皮膚の血管を広げたりして、熱を体外に逃がしやすいように調節することができるようになります。その結果、熱中症は起こりにくくなります。

 

ところが、体が「冬バージョン」のままだと、逆に熱を蓄えようとします。これが、気温が高いのに体から熱が逃げにくく、熱中症になりやすいメカニズムです。

 

そのため、暑さへの順応を始め、”夏バージョン “に切り替えることが必要です。では、具体的にどうすればいいのでしょうか?

 

本格的な夏夏になり、毎日のように「猛暑日」の前に、「無理のない範囲で汗をかく」ことが大切です。例えば、シャワーではなく湯船につかる、1回30分程度の筋トレやストレッチをする、などです。また、時間に余裕があれば、ウォーキングやジョギングもおすすめです。難しい場合は、一駅分歩いたり、なるべく階段を使うなど、日常生活の延長線上で汗をかくのもいいかもしれませんね。

 

では、どのくらい続ければいいのでしょうか?

 

暑熱順化には、個人差はありますが、数日から2週間程度かかると言われています。そのため、暑くなる前からある程度余裕を持って熱中症対策をしておくことが大切です。

 

家族のために熱中症に備える「保険」…。



最近では、熱中症に備えるための方法として「熱中症保険」も登場しています。

 

スマートフォンの決済アプリから1日100円から保険に加入でき、申し込みも当日から可能です。熱中症と診断された場合、治療費として1万円、入院費として3万円が支払われます。昨年は4月から10月まで実施され、今年は20日から開始された。

 

昨年の加入件数は6万件で、子どもの部活の準備や遠方に住む高齢の家族のためなど、本人ではなく、子どもや親など家族のための加入が半数を占めたといわれています。

 

 

熱中症になりやすいのは どんな人? 冷え性」の人もかかりやすい…。

 

しかし、一番いいのは熱中症にならないことです。熱中症になりやすいのはどんな人?

 

熱中症になりやすい人(せたがや内科・神経内科クリニック院長の久手堅司先生による)。

(1) 手足が冷える人

 冷え性は、汗をかきにくいということです。

 

(2)汗をよくかく人

 汗っかきの人は、体からたくさんの水分が出るので、注意が必要です。外で遊ぶお子さんも、汗をかいたら水分をしっかり摂るようにしましょう。

 

(3)緑茶やコーヒーなどをよく飲む人

 緑茶やコーヒーには利尿作用があり、水分を摂っているつもりでも必要な水分を失ってしまうことがあります。カフェインが含まれていない麦茶がおすすめです。

 

また、いまだにマスクをされている方が多いようですが、マスクも熱中症を引き起こしやすい要因のひとつです。

 

顔の周りに熱がこもりやすく、のどの渇きに気づきにくいからです。様子見でマスクをする人も多いようですが、不要なときは外すという意識も大切です。

 

    

 

今週は暑い日が続きますが、来週はまた気温がぐっと下がるようで、体温調節が難しくなりそうです。体調管理には十分気をつけましょう。

 

(2023年4月20日16時30分頃放送の「news every.」より、「知りたい!」)




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