高齢者が不意に転倒し、骨折に至るケースは珍しくない。その結果、寝たきりの状態になり、健康寿命を著しく縮めてしまうこともある。また、高齢者の転倒の半数以上は家庭内で起きており、住み慣れた自宅でも油断しないことが大切だ。そこで今回は、家の中で転倒しやすい危険なポイントや、骨を強くする方法などを専門医に教えてもらった。
ちょっとした油断が命取りに!家の中に潜む骨折のリスク
骨の名医が転倒時に気をつけるべき危険箇所や、骨の再生を促す方法、家庭で簡単にできる方法などを紹介。
榊原郁恵さんは、体重計に乗ると必ず骨量をチェックすることを話した。骨折の70%は60歳以上の高齢者に起こり、骨折の最も多い場所は家の中だという。
ちょっとした油断が命取りになる!骨折につながる危険な場所
骨折患者を30年以上診てきた伊奈病院の石橋英明医師によると、高齢者が転倒しやすいのは家の中だという。
1つ目の危険スポットはベランダのサッシ、加齢により下半身の筋肉が衰え、足があげにくくなり転倒につながる。カーペットの端など小さな段差でも転倒の危険がある。カーペットのフチをテープで止めるなどの対策が有効。次に危険なのは階段で、尻もちをついて転倒すると圧迫骨折を起こし、寝返りが打ちづらくなり、生活の質が低下する。
ちょっとした油断が命取りになる!骨折の意外な原因
尻もちで圧迫骨折をしたミヤジマさん。2年後、第2腰椎にも圧迫骨折が見つかった。原因はくしゃみだった。骨が弱いと圧迫骨折を起こすことがあります。
圧迫骨折に気づかない人もいます。伊奈病院の石橋医学博士が登場した。いつの間にか骨折というのがあります。些細な動作や姿勢が原因で、骨粗鬆症が圧迫骨折を引き起こすことがあるという。背骨が徐々に押しつぶされていくので、痛みなどの自覚症状はほとんどないという。
昔に比べて身長が3センチ以上縮んだ人や背中が丸くなった人は、肺や心臓が圧迫されて心肺機能が低下することもある。心配な方は整形外科を受診してください。
女性ホルモンの減少も原因の一つです。体重が軽い人は骨折しやすい。体重が軽いと骨にかかる負担が少ない。これが骨粗鬆症の原因です。骨粗鬆症は喫煙、運動不足、過度の飲酒によっても起こります。寝たきりの原因になるのは、体の中で最も強い骨である。
ちょっとした油断が命取りになる!骨折につながる危険箇所
骨折につながる危険な箇所を紹介します。玄関は危険です。片足を上げて靴を履く 段差が高い 靴を踏む危険。年間20万人以上が骨折しています。
年間20万人以上が玄関で大腿骨を骨折している。大腿骨頸部を強打して骨折する人もいる。高齢者に多い。大腿骨は人間の骨の中で最も大きく、最も強い。
大腿骨の上部は骨粗鬆症になりやすい。大腿骨の骨折は寝たきりの状態につながる。65歳以上の大腿骨骨折者の生存率は5年で、63.5%である。玄関で靴を履くための椅子や台があるとよい。小さな工夫が健康寿命を延ばす
坂下さんは実家の玄関を気にしている。運動は骨を丈夫にする。骨に負荷をかけると骨芽細胞が骨を作り始めるそうだ。先生のおすすめは、早歩きやスクワットもいいそうだ。カルシウムを十分に摂ることも大切だ。
榊原さんは骨密度を高めるためにカルシウムを摂取しているという。カルシウムは重要です。カルシウムは腸での吸収が悪い栄養素です。ビタミンDはカルシウムの吸収を助ける。
シャケ、きのこにはビタミンDが多く含まれる。ビタミンDは日光を浴びると皮膚で生成される。
ビタミンK カルシウムが骨に沈着するのを助ける。ビタミンKが不足すると骨が折れやすくなる。納豆に多く含まれる。ブロッコリーやキャベツにも含まれる。
骨を丈夫にするにはビタミンD、ビタミンK、カルシウムが必要。シラス納豆にはこれらが豊富に含まれている。骨粗鬆症の治療法はあるのか?骨が溶けるのを抑える薬と、骨を作るのを助ける薬もあります。検査の結果、最も適した薬を処方してもらうのがよいでしょう。
まとめ
骨粗しょう症は、骨の強度が低下して、骨折しやすくなる状態です。高齢者に多く見られますが、若い人でも発症することがあります。骨粗しょう症の予防には、カルシウムやビタミンDを含むバランスの良い食事、適度な運動、禁煙などが効果的です。以下に、骨粗しょう症の予防についての情報をまとめました。
- 食事
- カルシウムを多く含む食品を摂取することが大切です。乳製品や小松菜、大豆製品、小魚などが良いでしょう。
- ビタミンDを多く含む食品も摂取するようにしましょう。きくらげ、サケ、ウナギ、秋刀魚、メカジキなどが良いでしょう。
- 食塩やコーヒーの摂取量を控えめにすることも大切です。
- 運動
- 運動不足は骨粗しょう症のリスクを高めます。適度な運動を心がけましょう。ウォーキングや筋力トレーニングなどがおすすめです。
- 禁煙
- 喫煙は骨粗しょう症のリスクを高めます。禁煙することで予防効果が期待できます。