濃い味付けが好きな人は要注意!濃い味付けに慣れすぎると、いくら食べても満足できない「沼味覚」に陥ることがある。この沼にハマってしまうと、食欲のコントロールができなくなり、肥満はもちろん、心筋梗塞や脳梗塞といった重大な病気を引き起こす可能性もある。沼味覚について専門家に聞いた。
- ハマると肥満や生活習慣病になる可能性も 食べ過ぎを加速させる「沼味覚」の恐怖
- 食べ過ぎを加速させる「沼味覚」の恐怖 甘いものを摂取すると、脳ではいったい何が起こっているのだろうか?
- 過食を加速させる「沼味覚」の恐怖: 脳を依存させるもう一つの味とは何か?
- 濃い味にハマる“沼味覚”の恐怖 塩味と脳の意外な関係
- 強い味に依存する「沼味覚」の本当の怖さ 甘味と塩味は食べ過ぎの最凶タッグ!
- ハマったら肥満や生活習慣病になりやすい!食べ過ぎを加速させる「沼味覚」の恐怖/ながら食べでは脳は満足しない
- 食への依存は肥満や生活習慣病を招く!過食を加速させる「沼味覚」の恐怖
- 甘味や塩味に頼る必要はない!薄味でも満足できる味覚沼からの脱出法
- 沼味覚からの脱出法 甘味や塩味を酸味に置き換える!
- 沼味覚からの脱出法 うま味をふんだんに使うこと!
- 甘味や塩味に頼らなくてもいいのだ!香りを味方につけて食べ過ぎを防ぐ、味覚・味覚の沼からの脱出法!
- まとめ
ハマると肥満や生活習慣病になる可能性も 食べ過ぎを加速させる「沼味覚」の恐怖
濃い味に慣れすぎると、「沼味覚」の罠にはまることがある。その結果、食欲が抑えられなくなり、肥満、心筋梗塞、脳梗塞などを引き起こす可能性がある。味覚は脳とも関係している。
中毒になると肥満や生活習慣病を引き起こす!食べ過ぎを加速させる「沼味覚」の恐怖
濃い味が好きな人は「沼味覚」になりやすい。怖いのは出演者も該当する可能性があることだ。
濃い味が好きだという2人のゲストの食生活をモニターした。麻倉はランチのサンドイッチを完食し、食後にケーキを食べた。毎日欠かさず3時におやつを食べ、調子のいい日はアイスクリームまで食べるという。
食べ過ぎを加速させる「沼味覚」の恐怖 甘いものを摂取すると、脳ではいったい何が起こっているのだろうか?
味覚は舌の味蕾細胞で感知され、その情報が神経に伝わり脳に送られる。甘味、塩味など5種類ある。中でも甘味は、主に米、小麦、砂糖などの炭水化物に多く含まれる。摂りすぎると、脳からセロトニンという幸せホルモンが分泌される。この快感を何度も味わいたくなり、ますます甘いものが食べたくなるのだ!食べ過ぎると脳から幸せホルモンであるセロトニンが分泌されるため、「マイルドドラッグ」とも呼ばれている。炭水化物はエネルギー源となる重要な栄養素だが、過剰に摂取すると過剰な中性脂肪に変化する。肥満や動脈硬化の原因となる。
過食を加速させる「沼味覚」の恐怖: 脳を依存させるもう一つの味とは何か?
ゲストの中村の食生活をモニターした。揚げ物にまんべんなく塩コショウを振りかける中村を見て、医師は「塩分の摂りすぎだ」と警告する。脳は塩味に中毒になりやすい。
濃い味にハマる“沼味覚”の恐怖 塩味と脳の意外な関係
塩味はナトリウムなどのミネラルを豊富に含む味覚である。筋肉の動きを助ける重要な役割も担っているため、脳は本能的に塩辛いものを食べたくなり、中毒になりやすい。近年、塩分摂取量が多いほどBMIが高いことがデータで証明されている。
強い味に依存する「沼味覚」の本当の怖さ 甘味と塩味は食べ過ぎの最凶タッグ!
脳を甘味と塩味に依存させる「沼味覚」。塩味には中毒性があるが、食べ続ければ脳はやがて満足する。甘味はその満足感を減退させる作用があり、2種類の味を食べ続けると負の連鎖が起こる。濃い味を食べ続ければ、脳の満足感は薄れ、食べたい欲求は強くなるばかり。最終的には過剰摂取につながる。その結果、糖尿病や心筋梗塞、脳梗塞などの生活習慣病のリスクを高める恐れがある。
ハマったら肥満や生活習慣病になりやすい!食べ過ぎを加速させる「沼味覚」の恐怖/ながら食べでは脳は満足しない
自分が “沼の味 “にハマっていることを自覚しているという坂下。石丸は寿司に醤油をかけることがある。坂下はサラダを食べるときにドレッシングを多めにかけるという。教授によれば、食欲は目の前の食べ物に集中することで脳が「食べた」と認識することで満たされる。しかし、”ながら食い “をすると、注意が他のことに集中するため、食べ物をきちんと味わうことができず、脳が満足しにくくなる。その結果、脳が満足しにくくなり、過食につながる。
食への依存は肥満や生活習慣病を招く!過食を加速させる「沼味覚」の恐怖
加齢、喫煙、過度の飲酒などが「沼の味」の原因となる。舌の味蕾が衰え、味を感じにくくなる。
甘味や塩味に頼る必要はない!薄味でも満足できる味覚沼からの脱出法
強い味覚が肥満や生活習慣病を招く「沼味覚」。甘味や塩味の誘惑を断ち切るには、ポン酢などの酸味が有効だ。
沼味覚からの脱出法 甘味や塩味を酸味に置き換える!
酸味には素材本来の味を引き出す効果がある。甘味や塩味は少量でも脳を満足させ、過剰摂取を防ぐ効果がある。
沼味覚からの脱出法 うま味をふんだんに使うこと!
うま味は素材の味を引き立て、コクや深みを出す。甘味や塩味に頼ることなく脳を満足させるため、肥満防止に役立つと考えられている。うま味を感じにくい人は肥満になりやすいというデータもある。専門家は、かつお節を多めにかけた冷奴を食べることを勧めている。塩分量は0.8g減。ドレッシングを控えたかつお節サラダもおすすめだ。舌の味蕾細胞は1週間から10日ほどで生まれ変わる。その期間だけでも酸味とうま味を取り入れれば、甘味と塩味の過剰摂取からの脱却が期待できる。
甘味や塩味に頼らなくてもいいのだ!香りを味方につけて食べ過ぎを防ぐ、味覚・味覚の沼からの脱出法!
酢に含まれる酸味には、塩味を抑えても脳を満足させる効果があり、食べ過ぎ防止に役立つ。また、脳は嗅覚を刺激されて満足感を得るので、香りの強い食材をアクセントに使うことで、塩味や甘味がなくても脳の満足感を高めることができる。
まとめ
先生によると、舌の味蕾は約1週間から10日で生まれ変わるという。そのため、この期間に酸味やうま味を取り入れることができれば、生まれ変わった味蕾によって薄味でも脳が満足し、糖分や塩分の過剰摂取を防ぐことにもつながるそうです。