千葉県といえば、ディズニーランドが代表的ですが、ほかにもお出かけ
したい観光スポットがたくさんあります。マザー牧場、町並み散策と佐
原グルメ、鴨川オーシャンパーク、佐倉城址公園、鋸山、犬吠埼マリン
パーク、地球の丸く見える丘展望館、白浜フラワーパーク、安房神社な
でがあります。伝統工芸品の話に戻ります。
房州のうちわ
房州のうちわは、京都の「京うちわ」四国の「丸亀うちわ」とともに日
本三大うちわの一つとして知られ、南房総で育まれ受け継がれてきた千
葉県を代表する伝統工芸品です。房州うちわは、丸柄と呼ばれており、
良質の女竹を用い、太さ1.5cm前後の竹を64等分して骨を作り、それ
を糸で編んで扇形に仕上げ 窓と呼ばれる部分の両端から編んだ糸の
房を垂れ下げてあり格子模様の窓の美しさが特色です。房州のうちわ
の歴史は、明治23年、那古忍足信太郎が割き竹の加工を内職として
手がけたのが房州でのうちわつくりの始まりとされているそうです。
明治30年になり、同じ町内に住む岩城庄吉により本格的に「割き竹」の
加工がはじめられ 大量の加工品を出荷するようになりました。その後
大正12年関東大震災で壊滅状態になり 日本橋堀江町の松根屋の
当主 横山寅吉が船形(館山市)に移り工場を建て この地で完成品ま
での一貫作業を行うようになったそうです。現在は、うちわを使うことに
少なくなっていますが、子供のころの夏休みに大人の人たちは、うちわ
を持って盆踊りなどには、必需品だったことを思い出しました。
江戸つまみかんざし
つまみ細工とは、江戸時代から伝わる技法で 薄絹の「羽二重」を正方
形に小さく切り これをつまんで折りたたみ、組み合わせることによっ
て花や鳥の文様を作る伝統工芸です。かわいらしくボリューム感、立体
感のある仕上がりから 舞妓さんのかんざし、結婚式用のかんざし、七
五三の頭につける飾りなど人気があります。最近では、手芸につまみ細
工を個人的に手作りをされるかたもあるそうです。自分で作り頭につけ
たり 浴衣の帯の紐につけたりすることも おしゃれのワンポイントだ
そうです。
篠笛
篠笛は、日本の木管楽器の一つ。篠竹に歌口と指孔(手孔)を開けた簡
素な横笛です。篠笛は、日本の昔から民俗芸能とともに発展してきまし
た。今では、各地の祭り、獅子舞、神楽の民俗芸能や民謡、長唄などで
使用されている楽器です。篠笛は、日本で独自に考案されたものではな
く 雅楽の横笛として中国大陸から伝わった「龍笛」が庶民の間で広
まって簡素化したものといわれています。篠笛の特徴は、澄み切った音
色が金属では出すことができません。長唄や民謡を奏でるために指孔
の大きさや間隔を変えた「唄用」と近年では、西洋音階による合奏も可
能となるよう チューナによって調律した「ドレミ調」があります。
雨城楊枝
房総半島の中央部のなだらかな丘陵に立つ久留里城(別名「雨城」)の
城下町で武士の生活の糧としてクロモジの木を用いて生まれた楊枝
が、明治後半に雨城楊枝に生まれ変わる。楊枝作りを続ける森家で
は、数々の技巧を凝らした楊枝は、人気をよんでいる。
上総和竿
間のびしない節のつまった特質を持ち、和竿に適した抜群のしなり強度
をもった、地元に自生する良質な野布袋竹を材料にしている。かって2
0軒以上あった釣竿屋は、現在一軒のみとなりました。古来より受け継
がれてきた伝統の技を伝えている。
銚子ちぢみ
江戸時代の中ごろから始まったとされる織物です。縞、講師柄が多く、
糸は5倍の撚りをかけて強度を高めています。染色がしっかりしている
こと、生地が丈夫なこと、独特の肌触りなどから人気を得ました。大正
時代には生産が途絶えましたが、戦後再興し、着物、反物、バック、洋
傘、ハンカチなどに使われています。
そのほかにも野田和樽、佐原張子などがあります。
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