青森県の伝統工芸品

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青森といえば全国 に知られている夏の祭りとして有名な ねぶた祭があ

ります。

この祭りは、1980年に国の重要無形民俗文化財に指定された

そうです。

毎年夏には、いろいろな山車が青森市内を運行されています。

 

さて青森の工芸品の話をさせていただきます。

 

津軽塗

 

まず全国的に知られているのが津軽塗です。

津軽は 江戸中期に津軽藩四代目藩主の信政公が津軽のために文化、

産業、学問を発達させるために 取り組んだ中のひとつで

池田源衛という 塗装職人がいました。

 

その職人は、道半ばで亡くなってしまいその後は、息子原太郎が後を引

き継ぎ 漆職人として津軽塗の発展に努めたそうです。

 

津軽塗には、4種類の 塗り方があります。

 

唐塗

漆を何回か塗り 、乾かし 、磨くの繰り返しを何十回も繰り返し

半年もかかることがあるそうです。

 

七々子塗

高級感と上品者があり、落ち着いた模様をもつのが七々子塗で 魚の

卵が集まっている模様に似ているので魚々子と呼ばれています。

 

紋沙塗

黒漆 →漆が鉄分によって黒変する性質を利用し光沢のある黒と光沢の

ない黒を使い分けてデザインされたものです。

 

錦塗

魚々子の輪紋をベースに複雑な図柄を幾重にも組み

あわせたもので難しいとする芸術的な美しさです。

 

手作業の作品のために どの作品も値段的に高いと思われますが、人

間の手作りで一つのものを仕上げるのには、時間と手間がかかったもの

になりますが、ひとつひとつ作られた漆塗りには作られた人の思いがこ

もった作品だと思います。

現在の人々に使ってもらえるように作られたのが津軽塗の

名刺入れケース、アイフォンケースがあります。

 

津軽塗の名刺ケースをさりげなく洋服のポケットから出すと粋なおしゃ

れな人だなと思いますよ。

また漆塗りのアイフォンケースを使っていたら「カッコイイ」と

思われるかもね。

 

もう一つ津軽塗の作品のなかに「こぼれにくいコップ」があります。

これは、小さい子供さんが両手でしっかり持ってごくごく飲めるように

取ってをつけてないそうです。

こぼしにくいようにするために段差をつけて指でささえやすく

落としにくいカタチになっている。

両手で丁寧に扱うと言う美しい所作を自然と身につくのだそうです。

 

さて次は, 青森県の津軽地方に伝わる こぎん刺し,刺し子の技法の 一

つなんです。この刺し子の話をさせていただきます。

 

こぎん刺し

 

 

こぎんとは農家の方々が農作業する時に着た作業服のことを「こぎん」

と言っていたそうです。

こぎんは、 藩制時代  農民は厳しい税負担と共に1742年に

出された農民倹約分限令のもとに農民の方々は、生活の場合に

倹約をしいられていたそうです。

木綿は、高級品で木綿を使うことを禁じられていた人達は、

麻の生地を使い少しでも温かく着ようと麻糸を使い布目を

埋めていたのが「こぎんさし」の起源だそうです。

 

こぎんは、模様や刺し方によって3つに分けられます。

 

西こぎん

弘前の岩木川を越えた 西目屋、  相馬、船沢、小沢の地区あたりで作ら

れたもので山に入って重い荷物を背負う山仕事が多かったために肩の

部分の布がすり減らないように肩に縞模様のこぎんをしていました。

 

東こぎん

南津軽郡一帯で作られていたもので、太目の麻布で粗めに織られた布

に刺された物

 

三縞こぎん

北津軽郡金木町を中心に作られた物 前みごろと後ろみごろに太い3本

の縞模様が入っています。

 

新聞で見たのですがジーンズメーカーのエドウィンと こぎん刺しとがコ

ラボしたオリジナルジーンズが完成しました 。

左ポケットの上にこぎん刺しの柄をあしらったネームが縫い合わされて

います。

関心のある方は、問い合わせてみてください。

 

昔 家の女性たちが自分の家族のために夜なべして一生懸命に作り上

げておられたことを想像すると涙が出そうになります。

 

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