消毒用エタノールでキレイに!原因や除去する方法
どうしてゴム製品は長い間放っておくとベタベタねちゃねちゃになってしまうのは
どうしてでしょうね?
シリコンカバーやゴム製品などは石油を原料に作られていますね。
保存状態が悪いままで長時間経過すると、ウレタンゴムやポリウレタン樹脂の部
分がどうしても劣化してしまうため スニーカーのソールが割れボロボロになっ
たり 輪ゴムがベタベタねちゃねちゃとした汚れが発生してしまいます。
困りものの化学反応ですね。
ゴムのベタベタねちゃねちゃの取り方は?
ベタベタねちゃねちゃの原因とは !
ゴム製品がベタベタねちゃねちゃになる理由は加水分解という現象がありました。
加水分解という現象、皆さん知っていますか?
加水分解とは水とをある物体が合わさった結果、化学分解が起きて別の化合物が発生すると
いう現象です。
空気中には見えない水蒸気、つまり湿気がたえず漂っています。この湿気の影響でゴム製品
の加水分解が発生するのです。
日本は夏は蒸し暑く湿気が凄いですよね。そのため 特に梅雨の時期、夏に加水分解は起き
やすいとされています。
ゴム製品を作った時に混ぜた可塑剤が溶け出した加水分解のせいでプラスチックやゴムにベ
タベタねちゃねちゃが発生すると言われています 。
これからプラスチックやゴムのベタベタねちゃねちゃと決別する方法を紹介しますよ !
ゴムのベタベタねちゃねちゃを消毒用エタノールで除去する方法
エタノールには 「無水エタノール」と「消毒用エタノール」があります 。
無水エタノールは、刺激が強いため手袋をしたり換気や保管用方法がいりますので
取り扱いが大変です。ゴム製品のベタベタを落とす最も確実なアイテムは無水エタ
ノールです。ドラッグストアなどで約1,500円ほどで販売されています。
無水エタノールはその名前の通り、エタノール含有濃度が99%以上とほとんど水分
を含んでいません。そのため、ゴム製品に加水分解を起こさせず、ベタベタねちゃね
ちゃだけを落とすことができます。
消毒用エタノールは、無水エタノールを精製水で薄めたものです。
そこで私が選んだのが、比較的安価な消毒用エタノール80%濃度の除菌クロスです。
消毒用エタノールで拭いて時間が経つと揮発してすぐ乾いていきます。
簡単にさすっているだけでベタベタねちゃねちゃがどんどん落ちていきます。
こんなので本当に綺麗になるのか疑っていたけど気持ちが良いほど汚れが落ちてい
ました。消毒用エタノールって凄いです。
ゴムのベタベタねちゃねちゃで困っている方は、是非試してみてくださいね。
この加水分解を防いで長時間保管したい大事なものの場合は、乾燥剤を入れた密閉
容器や密閉性の高いプラスチックボックスに保管すると大丈夫ですよ。
海苔やお菓子に入っている乾燥剤を利用、そして直射日光に当たらないところに保
管すればOK です。
消毒用エタノールがない場合の代用品
ゴム製品の劣化によるベタベタを落とすには、石鹸や洗剤はほとんど効果がありません。
ではゴム製品の劣化によるベタベタねちゃねちゃを落とすにはどうしたらよいのでしょうか?
いくつかの方法をご紹介していきます。買わなくても自宅にあるもので試してみましょう。
消しゴムでこする
自分を使うのが一番簡単な方法ですまる消しゴムでゴシゴシこすると削りカスがベ
タベタを取って綺麗になりますよ。
たいていのご家庭に消しゴムはありますから、気軽に試せるのがよいです。
ただあまりに頑固なゴム製品のベタベタを落とすのは非常に大変ですし、
複雑な形状のものには使えないのも弱点です。
塩素系漂白剤(キッチンハイター)を使う
原液だとゴムが溶けてしまうかもしれないので水で薄めて使いましょう。キャップ1
杯を1 リットルの水で薄めます。取り外しができるのなら容器の中につけ置きしま
しょう。取り外しができない場合は溶液を染み込ませた雑巾をゴムの箇所に巻きつ
けましょう。どちらも10分ほど置いておけばベタベタねちゃねちゃが取れます。
そして流水で30秒ほど洗えば終わりです。
重曹を使う
重曹を水に溶かすとアルカリ性の溶液ができるので、こちらもキッチンハイター同様に
ゴムのベタベタねちゃねちゃ化合物に効果があります。
水100ミリリットルに対して重曹小さじ1の割合の重曹水を作ります。つけ置きする時間は
半日程度です。不要になった歯ブラシなどで磨くとよいでしょう。
【まとめ】
ゴムのベタベタねちゃねちゃを取るのに有効なものは、消しゴム、キッチンハイ
ター、重曹、消毒用エタノールなどといろいろあることがわかりました。
ゴムがベタベタねちゃねちゃになっていたとしても、
紹介した方法を試せば簡単にきれいにすることができます。
ただ ゴム製品がベタベタしてくるのは経年劣化により加水分解を起こすからです。
日本は高温多湿の環境ですから、ゴム製品の加水分解を完全に防ぐことはできません。
どれだけ気を遣っていても、だいたいゴム製品は約3~5年で経年劣化による加水分解を起こします。