内臓脂肪を放置すると様々な病気になることがある。
脂肪は過剰に摂取すると身体に悪影響を及ぼす。脂肪にはちょい悪脂肪と極悪脂肪の
2種類がある。
CTで脂肪が気になる3人のお腹の中を検査したら全員極悪脂肪だった。
ちょい悪脂肪と極悪脂肪の違いは脂肪の種類。ちょい悪脂肪は皮下脂肪のことで病気の
リスクが低い。
しかし安心はできずひざなどの関節障害や睡眠時無呼吸症候群などを引き起こす
可能性が高くなる。
内臓脂肪は内蔵のまわりに付くものでこの脂肪は様々な病気の引き金になる。
内臓脂肪が100平方センチメートルを超えると極悪脂肪とされる。
内臓脂肪は少なければ問題ないが、 溜まりすぎると悪玉ホルモンを分泌してしまう。
内臓脂肪の多さの主な原因は生活習慣にある。
あなたの生活習慣は大丈夫? 内臓脂肪が増える原因は?
内臓脂肪が増えてしまう生活習慣について探った。
伊藤さんは食欲のない朝にアイスを食べているという。勤務中にプリンを食べた。
そして昼食はゲーム時間を増やすため早食いした。夕食は毎日2回食べる。
糖質が多いメニューばかり食べていると内臓脂肪が付きやすくなる。
糖質は小腸で分解されて血糖になり身体のエネルギーになるが、余った血糖は脂肪細胞に
変換されるため、糖質を取りすぎると内臓脂肪が増えてしまう。
渋江さんもチャーハンやチョコレートケーキなど糖質が多いものを食べていた。
また先生は伊藤さんがカレーを食べる時間が早すぎることを指摘した。
ゆっくり食事を摂ると食事中に満腹中枢が刺激されて満腹になったことを感じ、
食べる量が抑えられる。
伊藤さんとともに内臓脂肪が193c平方センチメートルあった村田さんも大盛りパスタや
カレーを噛まずに食べていた。古くから肉食中心だった欧米人は脂肪を大量に摂取してきたため
安全な皮下脂肪を貯める能力が発達した。
一方近代になって食事が欧米化した日本人はその能力が低く欧米人よりも内臓脂肪が付きやすいという。
男性は内臓脂肪が溜まりやすく、女性は皮下脂肪が溜まりやすい。
あなたの生活習慣は大丈夫? 増えると恐ろしい内臓脂肪
内臓脂肪について。浅野先生によるとウエストが男性85cm、女性90cm以上で内臓
脂肪面積が100平方cmになっている可能性があるという。
更に若い頃に痩せていた人は体質的に内臓脂肪がつきやすくなると言われているということ。
また、運動不足や睡眠不足も内臓脂肪が増える原因になる。改善するにはバランスの取れた
食事と適度な運動・十分な睡眠が必要だということ。
浅野先生は「内臓脂肪はダイエットの効果が出やすいので頑張って欲しいですね」などと話した。
名医オススメ 内臓脂肪撃退法
名医がすすめる内臓脂肪撃退法1つめ。
肥満治療のスペシャリスト、土田先生自身も33kgのダイエットに成功したという。
1番効果的だったのは高野豆腐を使ったダイエットだったということ。
高野豆腐は内臓脂肪を燃焼させる効果があり、更にパンや米などを減らして高野豆腐に
置き換えると満足感はそのままで糖質摂取量も減らせるという。続いて2つめの撃退法を紹介。
アンチエイジング専門の伊賀瀬先生は自身考案のダイエットで1年で10kg減ったという。
伊賀瀬先生おすすめの内臓脂肪撃退法は「ゆるジャンプ」。
足首手首をゆっくり回し膝の屈伸を10回程度行なってから、かかとが床から離れる程度に跳ぶというもの。
できる回数から始めると良いという。
運動初心者にもおすすめ。更に、朝はしっかり食べて昼と夜の糖質を減らすゆる糖質制限も
合わせて行うのが良いということ。
あなたの生活習慣は大丈夫? 増えると恐ろしい内臓脂肪
内臓脂肪撃退法についてのトーク。浅野先生によると、高野豆腐の他には今の時期だと内臓
脂肪を減らすスルフォラファンが豊富に含まれているブロッコリースプラウトが良いという。
浅野先生は「内蔵脂肪を予防、落とす、共に大切なのは生活習慣。規則正しい食生活を心がけて
ほしい」などと呼びかけた。
健康ビッグデータを活用した大規模コホート研究の成果
花王株式会社(社長・長谷部佳宏)ヘルス&ウェルネス研究所と、弘前大学(学長・福田眞作)
大学院医学研究科の中路重之特任教授の研究グループは、弘前大学COIが実施する
「弘前市いきいき健診※1」で得られた健康ビッグデータを活用して、内臓脂肪と認知機能
および脳の構造の関係性について検討しました。
その結果、65歳以上で内臓脂肪が多い人は、認知機能が有意に低下しており、脳の構造異常も
発生していることを発見しました。
このことから、内臓脂肪を減らすことは、認知症リスクを減らすことにも寄与する可能性が
あると考えられます。